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新日本プロレス:Best of NJPW 2017 Novemberの分析


名勝負 なし
好勝負 IC王座戦:棚橋弘至(ch)vs.飯伏幸太(11/5/17)

@Jr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マーティ・スクール(11/5/17)
 序盤はレスリングの演舞。
 昨年を代表する数え歌ですから安定していますが、
 日本だからと尖り過ぎないように押さえている印象もありますね。
 オスプレイのコントロール術は良いものの
 観客のリアクションはまだまだ薄い。
 それでも数年前に比べて外国人に対する
 観客の受容力も増していますから
 一定のラインは超えてきていますね。
 最後はまさかの王座移動ですが、
 もう1ハードルあることは間違いないので
 クイックではなくギブアップ勝利の箔を与えても良かった気がします。
 中々良い試合。

AUS王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.トレント・バレッタ(11/5/17)
 少し2人の歩調がずれていますね。
 ダイブ後にオメガがテーブルを取り出し
 テーブル越しに背中へダブル・ストンプ。
 このUS調ビッグ・スポットは派手ですが、
 その後の理に基づいた腰攻めが地味に見えますね。
 トレントまで印象薄くしてしまっている。
 その後もトレントが体を張った受身を要所に配置しての試合作りですが、
 頑張りどころを間違えている印象が拭えません。
 ベースがしっかりしていれば
 相当に盛り上がる起爆剤になれるスポットではありますけどね。
 オメガの自分本位な試合作りが今回は悪い方向で出てしまいました。
 中々良い試合程度。

BIC王座戦:棚橋弘至(ch)vs.飯伏幸太(11/5/17)
 出だしは真面目なレスリング。
 飯伏の持ち味を出させない棚橋の戦略として
 キャリアの長を感じさせる良い試合運びです。
 そこから脚攻め。
 飯伏が脚の痛みをこらえ気持ちを込めた反撃を見せれば
 それに応じて更なる脚攻めで対応。
 綺麗なエスカレーションが出来ていますね。
 ただ飯伏がどうしてもハイ・フライヤー寄り、
 カウンター戦略に陥ってしまうので、
 このカードに持たせたい、異なるキャリアを持つエース対決、
 という風合いは少し弱い印象もありますね。
 終盤、飯伏が強烈な投げを解禁し一気に盤面をひっくり返します。
 思いっきり間を空けた後、飯伏がキレ・モードに。
 クライマックスへの切り替えですが、
 その攻防は1ランク落ちてしまった印象。
 掌底も打ち合うシーンがあっても良かった気がするんですけどね。
 最後の見せ方次第でより凄い試合に出来ただけに惜しい。
 ぎりぎり好勝負。

Cタッグ・リーグ戦:ベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント・バレッタ)vs.マイケル・エルガン、ジェフ・コブ(11/30/17)
 滞空式ブレーン・バスターで持ち上げて
 パートナーに受け渡したりと
 エルガン、コブがパワーでやりたい放題。
 対するフレンズが柵越えビッグ・ダイブを決めるも
 エルガンがチャッキーを捕まえ場外パワー・ボム。
 2人にバレッタが追い詰められる分かりやすい展開となります。
 細かなタッチを活かしながら
 スープレックス・パーティにいったのは面白かったですね。
 フレンズは徹頭徹尾、苦戦して一縷の反撃を狙う形でしたが、
 合体技一発逆転よりもしっかり反撃の流れを作った方が良かったかな。
 この試合の終わり方ならクイックの方が映えた印象があります。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/17)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マーティ・スクール(新チャンピオン!)(11/5/17)
AUS王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.トレント・バレッタ(11/5/17)
BIC王座戦:棚橋弘至(ch)vs.飯伏幸太(11/5/17)
Cタッグ・リーグ戦:ベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント・バレッタ)vs.マイケル・エルガン、ジェフ・コブ(11/30/17)