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新日本プロレス:Best of G1 Climax 25 part.3の分析


名勝負 G1公式戦:石井智宏vs.マイケル・エルガン(8/14/15)

G1公式戦:中邑真輔vs.オカダ・カズチカ(8/14/15)

G1公式戦:棚橋弘至vs.中邑真輔(8/15/15)
好勝負 G1公式戦:後藤洋央紀vs.石井智宏(8/9/15)

G1 Climax Day Fourteen 8/9/15
@G1公式戦:中邑真輔vs.本間朋晃(8/9/15)
 中邑の苛烈な持ち技と本間のダメージ表現。
 応援を上手いこと引き起こす動きをしていますね。
 エルボーの打ち合いでニュートラルに戻しつつ
 大きくふり幅を取って一進一退を繰り広げました。
 そんなに長い試合でないのでフィニッシュ一発で切るも
 素晴らしい試合で満足度は高い。
 好勝負に少し届かず。

AG1公式戦:後藤洋央紀vs.石井智宏(8/9/15)
 激しいエルボーの打ち合いを序盤にぶち込む打撃戦。
 後藤がロープ・ワークを良い感じに織り交ぜ
 投げのダイナミズムを上手くスケール・アップしました。
 多重ロープ・ワークで一気に加速させつつも
 後藤がしっかり見得を切って繋ぐ。
 後藤がこの試合では良い貢献をしていましたね。
 メインとして終盤も盛りだくさん。
 ただ大技が冴えているだけに
 根性の耐えあいは一部抑えても良かった所はありました。
 最後はヘッド・バッドを打ち合ってフィニッシュ。
 文句なしに好勝負。


G1 Climax Day Sixteen 8/12/15
BG1公式戦:マイケル・エルガンvs.後藤洋央紀(8/12/15)
 エルガンの位置づけが中途半端ですね。
 後藤が石井戦と同じように良い動きを見せますが、
 どうしても石井戦と比べて融合具合が物足りない。
 そんな感想を抱かざるを得ません。
 初対決というハードルが少し足を引っ張ったか。
 中々良い試合。

CG1公式戦:オカダ・カズチカvs.永田裕志(8/12/15)
 序盤にそれぞれ良い仕掛けを組み込み、
 このカードへの期待感を高めました。
 キャリア差のあるマッチ・アップとして
 通常よりペースを落とすべきは落として
 場面がくればお互いハイ・テンポで攻防。
 あくまで配置で上手く見せていますね。
 最後は永田が戦級からは退いている通り
 力を保ち続けられず後一歩届かない。
 好勝負に少し届かず。

DG1公式戦:本間朋晃vs.石井智宏(8/12/15)
 昨年に比べると大雑把な出だし。
 細かい打撃が2人の絶妙なバランス作りに機能していません。
 比較的早い段階であっさりカードを切っていきますね。
 一進一退は豊富ですが深みがそこまでではありません。
 チョップの打ち合いや変則的なこけしで盛り上げるも
 その仮想性が先に前面に出てしまったか。
 定番技を中心にそれぞれピンチを演出すると
 細かい一進一退からダイナミックに振り返して本間の初勝利。
 去年の試合が凄かったので本間の初勝利を石井戦にするのは納得だが、
 その分期待値が高すぎました。
 好勝負に少し届かず


G1 Climax Day Seventeen 8/14/15
EG1公式戦:棚橋弘至vs.AJスタイルズ(8/14/15)
 いつも通りヘッド・ロックから。
 それぞれ脚狙いで一進一退。
 丁寧だがゆったりペースでサプライズも少なめです。
 ただ確実に試合はステップ・アップして
 積み重なっていますね。
 レフェリー自爆のロー・ブローからのクライマックスで
 この2人のらしさが出てきました。
 ぎりぎりの攻防として迫真の演技でした。
 好勝負に少し届かず。



G1 Climax Day Eighteen 8/14/15
FG1公式戦:石井智宏vs.マイケル・エルガン(8/14/15)
 機動力あるパワー・ファイター対決。
 エルガンを同系レスラーとして
 アメリカ版石井という捉え方は良いかもしれない。
 エルガンの流れ作りも見事です。
 技の繋げ方、フォールの入れ方もお手本になりますね。
 一部石井の落ちつかせ方、
 エルガンの飛ばし方が少しやり過ぎな気もしますが、
 一進一退の中で激化という理想形を辿ります。
 エプロンでのDVDからクライマックスへ。
 過激技の面白みも加わって
 石井の普段の愚直な打撃戦とは一味違う攻防が楽しめます。
 ぎりぎり名勝負。

GG1公式戦:中邑真輔vs.オカダ・カズチカ(8/14/15)
 トップ・スピードの見せ場も、
 動きのないそれも両方しっかり作れている。
 オカダの打撃の打ち方の見せ方、
 中邑の痛がりの表現は素晴らしい。
 定番を捻った特別感の演出や
 攻めのリズムによる主導権の価値向上など
 観てて楽しい戦いでしたね。
 場外でのツームストンを経てのクライマックス。
 中邑が重々しい受け身、表情でドラマを作り、
 再度は敢えての飛びつき式アーム・バーでフィニッシュ。
 去年の決勝と異なり賛美することばかりの素晴らしい試合です。
 ぎりぎり名勝負。


G1 Climax Finals 8/15/15
HG1公式戦:棚橋弘至vs.中邑真輔(8/15/15)
 永遠のライバルによる決勝とあって
 追い込め切れず間を開けることを選択する序盤。
 演技、展開に依り過ぎず散文形式で
 色々な仕掛けを施した慎重な出だしでした。
 シリアスな雰囲気感を生み出しつつ
 リズムによる抑揚、挑発的なやり取りのミックスでエスカレーション。
 とはいっても個々のスポットは通常の半分目。
 観るものの感覚を捉えた間使い、リズム、試合構成で
 スポットとそれ以外が有機的に結びついた
 ゼロ・ベースでの攻防の対話を見せました。
 トップ・エースになってスタイルが極まった2人が
 改めてこのような交錯を見せたことは奇跡的というしかありません。
 文句なしに名勝負。


(執筆日:9/?/15)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@G1公式戦:後藤洋央紀vs.本間朋晃(7/28/15)
AG1公式戦:飯伏幸太vs.柴田勝頼(7/29/15)
BG1公式戦:マイケル・エルガンvs.本間朋晃(8/1/15)
CG1公式戦:後藤洋央紀vs.オカダ・カズチカ(8/1/15)
DG1公式戦:石井智宏vs.永田裕志
EG1公式戦:飯伏幸太vs.内藤哲也(8/5/15)
FG1公式戦:オカダ・カズチカvs.石井智宏(8/7/15)
GG1公式戦:棚橋弘至vs.柴田勝頼(8/8/15)