TOP日本のプロレス新日本プロレス 10年代の大会 → 新日本プロレス:G1 Climax 23 Day Nine 8/11/13

新日本プロレス:G1 Climax 23 Day Nine 8/11/13の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@G1公式戦:高橋裕二郎vs.永田裕志
AG1公式戦:鈴木みのるvs.矢野通
BG1公式戦:シェルトンXベンジャミンvs.中邑真輔

CG1公式戦:内藤哲也vs.カール・アンダーソン
 まずは演舞的攻防。
 抑え目ではあるものの
 多重ロープ・ワークや
 カールが内藤のアピールをパクるヒール・ワークで
 しっかりと会場を盛り上げました。
 中盤は持ち技を交えながら着実にステップ・アップ。
 内藤は光る物を持っているのですが
 試合運びが離散しているのが気になりますね。
 復帰直後とはいえ以前の棚橋戦の時のようなキレがない以上、
 試合運びには繊細な注意を払ってもらいたいものです。
 カールの決め技を悉くカウント2で返して
 大きな盛り上がりを迎えてフィニッシュへ。
 プルマブランカの動きは見事ですが、
 カールの技をカウント2で何度も返しておいて
 プルマブランカ一発とは相手とのバランスが悪い。
 プルマブランカでぐったりさせて、
 スターダストを叩き込むだけで全然印象が違ったでしょう。
 中々良い試合。

DG1公式戦:ランス・アーチャーvs.デイビー・ボーイ・スミスJr.
EG1公式戦:真壁刀義vs.プリンス・デヴィット
FG1公式戦:オカダ・カズチカvs.小島聡

GG1公式戦:柴田勝頼vs.棚橋弘至
 柴田の生み出すひりひりとした緊張感に対しながら
 棚橋がすっと受けで緩みを与えて極上の空間が生まれます。
 柴田の脚狙いから中盤。
 本来よりも柴田が技を早い段階で解禁した点
 驚異的な頭突き合戦をクライマックスに温存できなかった点は
 決勝を控える一戦故でまったくもって残念でならない。
 ショート・カットとしては適切ではありましたし、
 決勝を見据えながらの戦いとしての理も通ってはいましたけどね。
 最後はアピールで上手く帰結点見せて丸め込みによる美しい一発逆転。
 このカードはドリーム・マッチとして改めて組んで欲しいですね。
 MOTYを狙えるポテンシャルがあります。
 中々良い試合。

H飯伏幸太、曙、桜庭和志vs.YOSHI-HASHI、石井智弘、飯塚高史

IG1優勝決定戦:内藤哲也vs.棚橋弘至
 序盤は抑え目。
 ある程度均衡させて見せようとしてそうなっているのだが
 期待感を煽る何らかの仕掛けが欲しい。
 一定のクオリティは満たしているが・・・。
 内藤が膝を壊して欠場しているとはいえ
 早々にロープに走れない状態になったのは駄目。
 ぐっと自分に視線を集め一体化させるだけの受け表現ができていないので意味なし。
 ダメージ観として後々で引き継げていないのでむしろマイナスですね。
 反撃も中途半端です。
 とにかく動いて手数を稼がなければ
 盛り上げられない欠点を露呈しているだけといって良い。
 棚橋が脚攻めを段階踏んで厳しくしていくことで
 何とか試合として成立させているが、
 本来の脚攻めの多寡による緩急は当然に失われる結果となっている。
 内藤は棚橋と似ている部分がありますから
 比較されて内藤の評価は下がる一方。
 内藤をごり押しして優勝させるなら
 別の相手の方が良かったかもしれない。
 最後は流れなしのプルマブランカ、
 スターダスト・プレスで決着。
 まあまあ良い試合程度。
 厳しいが今年のG1は最高レベルだっただけに
 ケチのつく内容といわざるを得ない。

総評
 相当に厚い今の新日のトップ層に
 復帰してきた内藤が一枚加わるとビジネス的に前に進むのは分かるのですが
 それに値する働きの前にプッシュされている感が強いのが鼻につきますね。
 今後の活躍で面目躍如といきたい所です。
(執筆日:8/?/13)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@G1公式戦:高橋裕二郎vs.永田裕志
AG1公式戦:鈴木みのるvs.矢野通
BG1公式戦:シェルトンXベンジャミンvs.中邑真輔
CG1公式戦:内藤哲也vs.カール・アンダーソン
DG1公式戦:ランス・アーチャーvs.デイビー・ボーイ・スミスJr.
EG1公式戦:真壁刀義vs.プリンス・デヴィット
FG1公式戦:オカダ・カズチカvs.小島聡
GG1公式戦:柴田勝頼vs.棚橋弘至
H飯伏幸太、曙、桜庭和志vs.YOSHI-HASHI、石井智弘、飯塚高史
IG1優勝決定戦:内藤哲也(優勝!)vs.棚橋弘至