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新日本プロレス:The New Beginning 2/10/13の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@タイガー・マスク、獣神サンダー・ライガー、タマ・トンガ、中西学、永田裕志vs.邪道、YOSHI-HASHI、石井智宏、飯塚高史、矢野通
AJrタッグ王座戦:タイム・スプリッターズ(アレックス・シェリー、KUSHIDA)(ch)vs.フォーエヴァー・フーリガンズ(アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロ)
BJrヘビー級王座戦:プリンス・デヴィット(ch)vs.田口隆祐
Cタッグ王座戦:キラー・エリート・スクアッド(デイビー・ボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー)(ch)vs.小島聡、天山広吉
D真壁刀義vs.高橋裕次郎

E柴田勝頼、桜庭和志vs.井上亘、後藤洋央紀
 後に数え歌として力を入れる
 柴田と後藤の初対決が主軸に据えられています。
 初ということで若干韻踏みの乱れもありますが
 その熱さは本物で成功の予感を十分に感じさせます。
 一方で井上は蚊帳の外。
 桜庭のポジショニング技術の本物さを前にして
 実に中途半端な形作りをしています。
 相手の技術に抑えつけられてどうこう、という問題じゃないのが情けない。
 不必要な間の空け方、同時に変な見せ方もあった。
 最後は桜庭が井上を技術的に押さえ込んでカウント3でしたが
 普通に必殺技を叩き込んで終っても良かった。
 平均より少し上。
 (執筆日:9/1/13)

F中邑真輔vs.真霜拳號

G鈴木みのるvs.オカダ・カズチカ
 何もしないことで注目を集め、
 そこからの緩急をつけてインパクトある一発で掴みます。
 それぞれのセコンドが同時にちょっかいを出しながら
 タイチの松葉杖攻撃によりオカダが受け手側へ。
 オカダの反撃がすんなり通っていますが、
 こういう一進一退にするならドロップ・キックを早めに切っても良かったですね。
 逆にレインメーカー・ポーズが早く見えます。
 終盤はみのるの各種サブミッションを中心に据えて攻防。
 思いのほか、経験の差を強く意識させる攻防にしていましたね。
 ありと言えばありなのだけれどIWGP王座を獲得させたのだから
 そこはもうすっ飛ばしても良い気がするし、
 逆にその立ち位置に戻せる余裕があるのも今のNJPWだからという気もする。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

HIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.カール・アンダーソン
 序盤は小気味良い攻防を混ぜながら
 カールがグラウンド・ヘッド・ロックに戻す形。
 執拗にかけるならもっと韻を踏みたいところですね。
 棚橋がコーナーからのクロス・ボディなどにより
 カールの勢いを止めようとしている印象を生み出していたのは良し。
 脚攻めの前振り含めた小振りの一進一退の後、カールがロープ、柵へのガン・スタン。
 印象的ではあるがIWGP王座戦なのだからこの前の中邑戦と同じくらいのインパクトが欲しいというのは欲張りか。
 ここからカールの首攻め。
 カールのスパイン・バスターの無駄うち、
 棚橋の抑揚に欠ける反撃といい若干落ちましたね。
 カールがガン・スタン系で追い込み、
 そこに気迫を見せるアピールをしたのは良かった。
 それまでの流れは兎も角一気にテンションを上げクライマックス。
 ニア・フォール合戦で盛り上げて見せました。
 クオリティは素晴らしいが、
 カールがそういう数ある試合の中で
 幾つかの試合のように特別な領域に踏み込むということはできなかった。
 好勝負に少し届かず。


総評
 大会としては良いですね。
 ただ一部に関して大きな前進とはならなかった印象を受ける。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:2/24/13)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タイガー・マスク、獣神サンダー・ライガー、タマ・トンガ、中西学、永田裕志vs.邪道、YOSHI-HASHI、石井智宏、飯塚高史、矢野通
AJrタッグ王座戦:タイム・スプリッターズ(アレックス・シェリー、KUSHIDA)(ch)vs.フォーエヴァー・フーリガンズ(アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロ)
BJrヘビー級王座戦:プリンス・デヴィット(ch)vs.田口隆祐
Cタッグ王座戦:キラー・エリート・スクアッド(デイビー・ボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー)(ch)vs.小島聡、天山広吉
D真壁刀義vs.高橋裕次郎
E柴田勝頼、桜庭和志vs.井上亘、後藤洋央紀
F中邑真輔vs.真霜拳號
G鈴木みのるvs.オカダ・カズチカ
HIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.カール・アンダーソン