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新日本プロレス:Power Struggle 11/11/12の分析


名勝負 なし
好勝負 カール・アンダーソンvs.中邑真輔

@Jrヘビー級タッグ王座戦:アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロ(ch)vs.アレックス・シェリー、KUSHIDA
Aキャプテン・ニュー・ジャパン、タイガー・マスク、獣神サンダー・ライガー、ネグロ・カサス、中西学vs.邪道、YOSHI-HASHI、石井智宏、飯塚高史、矢野通
B田口隆祐、永田裕志vs.TAICHI、鈴木みのる
Cタッグ王座戦:デイビー・ボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー(ch)vs.小島聡、天山広吉

DJrヘビー級王座戦:ロウ・キー(ch)vs.プリンス・デヴィット
 コーナーに登ったロウ・キーをデヴィットがケースをぶつけて落とすのはいまいち。
 絶対的ベビーフェイスのデヴィットには似合わないですね。
 タイミングを合わせてスムーズに攻防を展開しますが
 最速スピードではないし特筆すべきこともありません。
 単なる打撃で主導権切り替えを提示し、
 攻防を加速させ、捻った切り返しにつなげるといった
 基本的な領域を抜け出ない内容です。
 流暢な攻防のせいで疲労感にも乏しいですしね。
 通常のブラッディー・サンデーでは決まらない流れを
 ちゃんと使っていたのである程度の激戦の雰囲気は最終的にあったけれども・・・。
 平均的な良試合。

E井上亘、真壁刀義vs.柴田勝頼、桜庭和志
F挑戦権争奪戦:オカダ・カズチカ(c)vs.後藤洋央紀

Gカール・アンダーソンvs.中邑真輔
 装飾による特徴化・印象化を極めた中邑。
 一方でアスリートとしてトップ・コンテンダーに上り詰めたカール。
 カールに足りない要素を極めているのが中邑です。
 それを利用して上手く対比、同時に戦いの展開に利用している。
 上述であくが足りないと評したカールですが
 実況席にのっての柵へのTKOは凄くインパクトがあったし、
 ごめんなさい、すみませんという言葉付けしたセントーンも印象化されている。
 徐々にではありますが欠点が改善されてきていますね。
 そのために試合全体の中でのインパクトのバランスの取り方が崩れているところもありますが、
 発展の過程でどうしても出てくることなので致し方ない。
 後は終盤での個人の感情、発露で魅せきれば本当にトップ・コンテンダーになれる。
 まだ一線は越えれていないが、カールがまたも素晴らしい試合を量産してきました。
 また同時に期待感も高めることに成功しましたね。
 ぎりぎり好勝負。

HIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.高橋裕次郎
 高橋は仮想的な動きでの構築を狙い執拗なヘッド・ロックを提示。
 それならばもっと締め上げている感じを伝えなければなりません。
 地力が足りないのにギミックで押し上げてきた結果としか言えませんね。
 中盤は同じく形式的なラリアットで大まかに構成。
 印象に残りやすい個性的な動きにしてはいますが
 同じ技を連発している弊害は何もクリアしていない。
 棚橋もバランスを取りながら着実に展開はしていますが
 観客への訴求力が弱いにも関わらず2人の間の世界から踏み出そうとしていない。
 終盤。
 ハイ・フライ・フローをガット・バスターに返しての裕次郎リフトは素晴らしかった。
 しかし印象に残っているのはそれ含めて幾つかのみ。
 棚橋は高橋の攻めに合わせて脚攻めに拘らず
 フォール狙いで攻防できるともっと親和力が高まったでしょう。
 やっぱり高橋ではこの程度か・・・という内容。
 平均的な良試合です。

総評
 全体的にはいまいちな内容。ただカードが厚いのでそれでもカールvs.中邑のように結果を必ず出してくる。今の新日の強さですね。
(執筆日:12/1/12)
(DVD Rating:★☆☆☆☆)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jrヘビー級タッグ王座戦:アレックス・コズロフ、ロッキー・ロメロ(ch)vs.アレックス・シェリー、KUSHIDA(新チャンピオン!)
Aキャプテン・ニュー・ジャパン、タイガー・マスク、獣神サンダー・ライガー、ネグロ・カサス、中西学vs.邪道、YOSHI-HASHI、石井智宏、飯塚高史、矢野通
B田口隆祐、永田裕志vs.TAICHI、鈴木みのる
Cタッグ王座戦:デイビー・ボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー(ch)vs.小島聡、天山広吉

DJrヘビー級王座戦:ロウ・キー(ch)vs.プリンス・デヴィット(新チャンピオン!)
E井上亘、真壁刀義vs.柴田勝頼、桜庭和志
F挑戦権争奪戦:オカダ・カズチカ(c)vs.後藤洋央紀
Gカール・アンダーソンvs.中邑真輔
HIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.高橋裕次郎