新日本プロレス:USA Tour Part One 6/21/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
SlamBamJam製。
1枚、約2時間です。
5/13/11の大会より
@1回戦:高橋裕次郎vs.ヒデオ・サイトー
サイトーはまったく何をしたいか試合運びの未来が見えない。
高橋はそれにまったく危機感を持たず自分のターンに自分の技を置くだけ。
戦いとしてまったく熱を帯びていない内容。
ひどい試合です。
A1回戦:内藤哲也vs.ジョシュ・ダニエルズ
内藤はバランスよくアピールを交えながら試合運び。
これに対しジョシュが厭味ったらしい間を開けてヒールで迎え撃ちます。
ちゃんとベビーフェイス/ヒールの構図になっているので
もう少し観客をのせれても良いような物ですが、
ジョシュが俯瞰的に見れば単調なペースだった事に問題がある。
平均レベル。
B1回戦:矢野通vs.ダン・マフ
JAPW協賛なのでマフが出るというだけで盛り上がっています。
また矢野のアピールは分かりやすいですしね。
只内容はというとWWE王者になった後のホーガン・プロレスって感じ。
盛り上がりに反して中身は薄い。
少し悪い試合。
C1回戦:MVPvs.岡田かずちか
レスリングから背中の蹴り合い。
真っ向から試合に臨むもその試合は崩れていく。
岡田は相手の意図を感じ取る力が弱く、
また観客への働きかけもだだ滑り。
アピールを意識したかと思ったら変な間を開けて
それで観客が反応してくれない事に動揺している。
悩んで悩んで自滅している。
MVPも適切にキャリー出来ずTTBという必殺技のサブミッション技を知らせただけ。
悪い試合。
5/14/11の大会より
D準決勝:矢野通vs.高橋裕次郎
高橋はロープ・ワークの抑揚や痛がり方に素質は感じさせるものの
どうもデフォルメによって勢いが失われている印象。
矢野のヒール・ワークも適度に押さえられていて
試合全体のストーリー作りに貢献しています。
良い関係にありましたが、8分ほどと軽め。
決勝が同日に行われるならまだしも翌日なんですからもう少し長くやっても良かったのに。
平均より少し上。
E準決勝:MVPvs.内藤哲也
両者積極的に攻め合っているが、
普段手を合わせていないためか細かい間の長さがいまいち。
取りあえず打撃の打ち合いも挟んでベースのクオリティは確保しているものの、
MVPが終盤に向けての構成が出来ていないので悪くない試合に終わる。
試合後矢野がMVPが急襲し傘攻撃。
5/15/11の大会より
F初代インターコンティネンタル王座戦決勝:MVPvs.矢野通
水をぶちまけて殴り合い。
盛り上がるスタートでしたが、すぐに矢野が心理戦と称して外す。
適度に抑えているなら効果的なんですが、
これをやり過ぎると観客の欲が満たされないどうでも良い試合になります。
矢野の退屈なヒール支配、テンポの悪い受けが前面に出ておしまい。
プレイ・メーカーとTTB、それぞれの位置づけも不適切なMVPではどうしようもない。
クライマックスはレフェリーを絡めたチープな攻防。
決勝でこれをやるとはまるでルチャ・リブレ。
ひどい試合です。
総評
王座の性質上参加勢が中堅のみで、その中でも微妙なレスラーが進出したため良い試合は皆無。
MVPが戴冠したとあってWWEファンは少し気になってしまうかもしれませんが
とてもお勧めできない内容です。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
(執筆日:8/28/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@1回戦:高橋裕次郎vs.ヒデオ・サイトーA1回戦:内藤哲也vs.ジョシュ・ダニエルズ
B1回戦:矢野通vs.ダン・マフ
C1回戦:MVPvs.岡田かずちか
D準決勝:矢野通vs.高橋裕次郎
E準決勝:MVPvs.内藤哲也
F初代インターコンティネンタル王座戦決勝:MVP(新チャンピオン!)vs.矢野通