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新日本プロレス:Best of NJPW 2005の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@IWGPヘビー級、三冠王座戦:天山広吉(IWGP ch)vs.小島聡(Triple ch)(2/20/05)
 禁断の新日/全日トップ王座のダブル・タイトル戦。

 シチュエーションに沿って探り合いをじっくり。
 小島のこういう時の見せ方は流石ですね。

 小島が腰攻めに移り20分経過。
 じっくり地ならしをした後、
 ラリアット鉄柱誤爆から天山腕攻めにバトン・タッチ。
 部位攻めで時間を稼ぐのは正攻法ですね。
 ただこの腕攻めで30分経過ぐらいまで持たせたい所でしたが、
 天山は中途半端に終えてしまいましたね。

 ある程度技を出しつつ消耗感を出し、
 ニア・フォールの見せ場を40分経過いかない段階で切っていきます。
 とはいえ、じわじわ積み上げていく性質も持っているのは良かった。

 このシチュエーションにおいて重要な
 どっちも勝ち得る、どっちが勝つのか、
 興味を持たせる均衡感を作っているので観客もしっかりついて行っています。

 一方でそこから+αが欲しい所ですね。
 もう少し表現性がついてくると良いんですけどね。特に天山。

 小島の方は残り5分から敢えてフォールをせず、
 ダウン・カウントを数えさせて見せ方を変調。
 挑発的、且つ過去のタッグ・パートナーとしての叱咤も感じさせました。

 良くある60分時間切れかと思いきや
 残り11秒というところでダウンの10カウント。
 身を切って新日がお得意の話題性で締めてきました。
 とはいえこのフィニッシュは60分という時間に目が向いていて
 そこに意表を突かれた形であって
 小島/天山の攻守的には天山がガス欠したような絵なので今一つ。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/20)

AJr.ヘビー級タッグ王座戦:邪道、外道(ch)vs.金本浩二、井上亘(3/4/05)
 邪道、外道は金本を捕らえると
 鉄柱に肩からぶつけ腕攻め。

 ホット・タッグ後の元気の良い井上に対しても
 椅子攻撃で流血に追いやり再びの孤立。

 邪道、外道の安定したパフォーマンスで
 長い試合時間設定にも関わらずダレなかったですね。

 とはいえ34分も試合時間設定する程の試合かは疑問。
 井上は一部能力が光るもののレスラーとしての完成度が低いし、
 実際金本は井上に頼らない試合構成を余儀なくされていましたからね。

 ブッカー側の試合に箔をつけたいという押し付けを感じますが、
 それは井上の流血だけで十分に実現されていました。
 
 平均的な良試合。
 (執筆日:5/?/20)

BG1公式戦:川田利明vs.永田裕志(8/8/05)
 序盤はシンプル。
 ヘビー級の重みある打撃を耐えあいながら
 静かに静かに試合を進めていきます。
 永田は場外ブレーン・バスターを食らうも
 川田のパワー・ボムだけは防いでドラスクから反撃。
 エプロンでのドラスクを加えて本格的に脚攻めへ。
 長時間用にかなりじっくりした試合構成ですね。
 ただこの構成の後に
 バック・ドロップの投げ合いやジャンピング・キックの耐えあいを
 同じシーン・メイクの要領で行うのはちと違和感があります。
 最後もなぜあんなフィニッシュらしからぬ終わり方なのか不思議。
 まあまあ良い試合程度。
 (執 筆日:1/?/15)

CG1決勝:蝶野正洋vs.藤田和之(8/14/05)
 藤田は現IWGP王者で全勝優勝という初の偉業に臨むというシチュエーション。

 藤田の一撃性を高める為に
 蝶野が丁寧且つぐったりとした受け身をしていますが、
 それをやるに値するものかは疑問。

 時代の狙いとはいえ藤田の表現がめちゃくちゃですからね。
 
 バラまいて見せ場を作るしかなかった所は否めない。

 体裁としては何とか整っているかと思います。

 平均レベル。
 (執筆日:2/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@IWGPヘビー級、三冠王座戦:天山広吉(IWGP ch)vs.小島聡(Triple ch)(新チャンピオン!)(2/20/05)
AJr.ヘビー級タッグ王座戦:邪道、外道(ch)vs.金本浩二、井上亘(新チャンピオン!)(3/4/05)
BG1公式戦:川田利明vs.永田裕志(8/8/05)
CG1決勝:蝶野正洋(優勝!)vs.藤田和之(8/14/05)