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Highspots:Vader in Japan Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 トーナメント決勝、プロレスリング王座戦:高田延彦(ch)vs.スーパー・ベイダー(UWFi 8/18/94)

ファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木(新日本プロレス 1/4/96)

Highspots製。

@異種格闘技戦:ビッグ・ヴァン・ベイダーvs.トニー・ホーム(新日本プロレス 1/17/91)
 図体のでかい外人が殴りあうのは迫力ありますけどねぇ。
 パンチ・スタイルのベイダーに対し、ホームがボクサーとして差別化ができていませんし、
 ベイダーがプロレスとして見せ場を作っている物の6Rは余りに長すぎた。
 悪い試合。

Aビッグ・ヴァン・ベイダー、バン・バン・ビガロvs.ドゥーム(新日本プロレス 12/?/91)
 ドゥームも割かし試合を作れていたと思うけどベイダー、ビガロほどじゃない。
 ドゥームはヒールなのでベイダー、ビガロは余り引っ張らず。
 その結果クライマックスという物は無しに等しく唐突な終わりを迎えます。
 平均レベル。

Bスーパー・ベイダーvs.中野龍雄(UWFi 5/6/93)
 一目で分かる圧倒的な戦力差にも
 果敢に立ち向かおうとする中野に声援が飛び盛り上がっています。
 中野は一つ良い動きを見せたけれど
 基本的にベイダーのUWFデビューをアピールする試合でしたね。
 最後のダウンをパンチ以外で演出したかった。
 
Cスーパー・ベイダーvs.山崎一夫(UWFi 8/13/93)
 7分弱と決して長い時間ではありませんが
 UWFとは思えぬ程芳醇な試合展開を含んでいます。
 蹴りは一発でKOもありえるから注意するといっていた
 ベイダーは蹴りを受け止める形からのアクションで序盤を作ります。
 山崎はジャーマン狙いで重さを見せた後ロー・キックでダウンさせます。
 そしてニール・キックで意味あるダウンを奪い勝ち目を予感させる。
 場内のヒートを代表する両者転落シーンを挟んだ後
 ベイダーが蹴りを受けてふらふらになった後にハンマー一発でダウンさせます。
 そしてジャーマン狙いを諦めてのスリーパー。
 これをアーム・バーに返そうとする攻防を入れる。
 ベイダーが掌底を見せチョーク・スラムでフィニッシュ。
 スポットの使い方、配列、攻防、素晴らしいですね。
 中々良い試合。

Dスーパー・ベイダーvs.垣原賢人(UWFi 5/6/94)
 垣原はニール・キックからのアーム・バー1回だけ。
 後はベイダーのハンマーでダウンしまくりで、悪い試合。
 もう少し見せようがあったでしょうに。

Eトーナメント決勝、プロレスリング王座戦:高田延彦(ch)vs.スーパー・ベイダー(UWFi 8/18/94)
 ベイダーはニーが加わり打撃の重みが増しました。
 高田もローにハイにニーとコンビネーションが冴え、
 素晴らしいハード・ヒッティングの闘いです。
 アーム・バー狙いのグラウンドを中盤として
 しっかり入れることで20分弱とボリュームもありますね。
 基本的に攻防の使いまわしはないし、
 高田は気運を鋭敏に読み取っている。
 欠点として大きな物は何回もダウンできる事に頼りすぎな印象を受ける事です。
 初っ端の3連続ダウンは安直過ぎます。
 また高田の反撃方法にバリエーションが欲しい。
 必ずローやミドルから入るので読めてしまいます。
 その分応援しやすいですけどね。
 パワー・ボムは受け手が協力していないのが見えて
 説得力に溢れる素晴らしい物だったのでこれですぐに終わっても良かったと思います。
 文句なしに好勝負。

Fスーパー・ベイダー、ジョン・テンタvs.山崎一夫、ゲーリー・オルブライト(UWFi 10/14/94)
 パンチのベイダー、張り手のテンタ。
 蹴りの山崎にレスリングのオルブライト、と
 それぞれ異なる色を持っている良いカードですね。
 ベイダー、山崎は打撃後プロレス技やサブミッションでスポットに持っていく、という意識をしっかり持っています。
 テンタは突っ張りも威力に欠けるように見えますし
 余りUWFに向いているとは思えませんが防御面では見所を作っていましたね。
 ベイダーと異なりロー・キックが利かないというのも説得力があります。
 オルブライトはこういう形式におけるレスリングの強みを活かし
 多彩な魅せ方を繰り出します。
 只惜しむらくは最初に突っかけたように目玉となっているオルブライトとベイダーの絡みが
 どちらもでかいせいで成功していない事ですね。
 普通のプロレスなら乱闘や喧嘩殺法ができるのだけど。
 まあまあ良い試合。

Gファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木(新日本プロレス 1/4/96)
 ベイダーの重い打撃が50歳の体にぶつかって
 名優、猪木から虚実入り混じった凄い良い表情を引き出します。
 ジャーマンを食らい両目を閉じ口が半開きになった時には試合続行が不可能じゃないのかと思わされます。
 見得も素晴らしく、ダイビング・ニー・ドロップやパンチは構え含めて震え上がります。
 構築もベイダーがフット・ワークを活かした上手い場の使い方で
 乱戦の中に確かなステージを作っていきます。
 猪木の名場面をプレイバックさせるシーンを散らばめているのもにくいですね。
 終盤、猪木の手数が少ないのは否めないがそれが逆境を際立たせているし
 ムーンサルトまで受けきってもカウント2というのはやりすぎな気もするが、
 これまた雰囲気が仕上がっていますから問題なし。
 文句なしに好勝負。
 
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:9/19/09)

注目試合の詳細

Eトーナメント決勝、プロレスリング王座戦:高田延彦(ch)vs.スーパー・ベイダー(UWFi 8/18/94)
  両者握手を交わす。
  フェイントをかけながら間合いを計る。
  ベイダーは圧迫し高田をコーナーに追い詰めると殴りつける。
  ハンマーにニー。
  ハンマーを叩きつけダウンさせる。
  高田が起き上がる。
  ベイダーがパンチにニー。
  変形ボディ・スラムを決める。
  起き上がった高田にもう1発。
  起き上がった高だの腹に一発。
  ハンマーを叩きつける。
  高田がダウンして逃げる。
  起き上がるとベイダーに蹴りを放っていく。
  ベイダーのハンマーを避け蹴りを放っていく。
  ベイダーがうずくまった所でアーム・バーを狙う。
  ロックが外れるもベイダーがすぐロープを掴む。
  高田が蹴りを放っていく。
  ベイダーが嫌い無理やり距離をつめてくる。
  高田は腹に蹴りを入れるとバック・ドロップ。
  アーム・バーを狙う。
  ベイダーがロックして耐える。
  ベイダーは反転して逃れるとレッグ・ロック。
  高田が腕を離さないため不十分。
  ベイダーは高田の顔に掌底を決めるとヘッド・ロック。
  高田が間に腕を挟み耐える。
  ベイダーが苛立ち顔を突く。
  レフェリーが注意し引き離す。
  ベイダーは悪かったと高田と握手。
  高田が蹴りを放つ。
  組むと一本背負い。
  上に覆いかぶさる。
  抵抗するベイダーの顔を張る。
  アーム・バーへ。
  ベイダーがロックしロープに脚をかける。
  高田が蹴りを放っていく。
  ベイダーは上半身にきたものをきっちりガードするとハンマーを放つ。
  高田は避けると腹にニー。
  張り手にハイ・キック。
  ふらつくベイダーにニーを突き上げる。
  ベイダーが腹にパンチ。
  高田がダウン。
  高田が起き上がる。
  ベイダーがフロント・ヘッド・ロック。
  脇固めへ。
  高田が反転し、逃れるとアーム・バーを狙う。
  ベイダーが未然にロックして防ぐ。
  高田は諦めると背中を蹴りつける。
  起き上がったベイダーに蹴りを放っていく。
  張り手にニー。
  もう1発。
  しかしベイダーにハンマーを食らいダウン。
  起き上がると蹴りを放つ。
  ベイダーもハンマーを放つ。
  高田はロープに押し込むと腹にニー。
  ハイ・キックを叩き込む。
  ベイダーが崩れ落ちる。
  起き上がる。
  高田がタックルを狙う。
  ベイダーは耐えると脚で高田の首を挟む。
  そこから腕を狙っていく。
  高田は逃れると後ろに覆いかぶさりヘッド・ロック。
  腕を取ろうとする。
  ベイダーが顔に掌底で逃れる。 
  高田がダウン。
  起き上がる。
  高田が腹にニーを3連発。
  腰投げを狙う。
  ベイダーは防ぐとバックを取りグラウンドに押し込む。
  高田は腕を狙おうとする。
  ベイダーはキー・ロックを決めるとレフェリーに見えないように掌底。
  高田がロープに脚をかける。
  高田が起き上がる。
  ベイダーが張り手。
  高田が打ち返しハイ・キック。
  腹にニー。
  もう1発。
  ベイダーが無理矢理ジャーマンを決める。
  両者起き上がる。
  ベイダーがハンマーを放っていく。
  直撃せずも張り手が顔に入り高田はダウン。
  起き上がってきた高田にラリアット。
  起き上がってきた所にもう1発。
  高田は腹にニーを入れると脚をかけて倒しレッグ・ロック。
  ベイダーが体を起こして逃れる。
  高田がハイ・キック。
  ベイダーがダウンする。
  起き上がるもふらついているように見える。
  高田が蹴りを放つ。
  ベイダーがハンマーを打つも威力が落ちている。
  高田が蹴りを放っていく。
  ベイダーが張り手。
  高田はガードしたように見えたが崩れ落ちる。
  ベイダーがフロント・ヘッド・ロック。
  高田がロープに脚をかける。
  ベイダーが勢いよく張り手を放っていく。
  高田は何とか凌いで組むと腹にニー。
  ベイダーが押し離してエルボー。
  高田がダウン。
  起き上がる。
  ベイダーは腹に蹴りを入れるとパワー・ボムの体勢。
  高田が体勢を低くして耐える。
  ベイダーは無理矢理持ち上げるとパワー・ボム。
  高田が何とか起き上がる。
  ベイダーがハンマーで倒す。
  高田が起き上がる。
  ベイダーがハンマーで倒す。
  高田がロープを掴んで起き上がろうとするも崩れKO!
  ベイダーが新チャンピオンに!


Gファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木(新日本プロレス 1/4/96)

  ゴングが鳴ってもいないのにベイダーが張り手で倒す。
  猪木は場外に出て間を置く。
  猪木が手をはたきながらリングに戻る。
  ベイダーがボディ・スラム。
  コーナーで殴りつけていく。
  レフェリーが引き離す。
  ベイダーがマスクを外す。
  猪木が組むと見せかけ張り手。
  組んできたベイダーに左右で殴りつける。
  ベイダーが殴りつけると猪木が膝をつく。
  ベイダーがボディ・スラムを狙う。
  猪木がヘッド・シザースのサブミッションに捕らえる。
  ベイダーは場外に落とそうとするも自身も転落。
  猪木を柵にぶつける。
  持ち上げるとテーブルの上に叩きつける。
  テーブルを猪木にぶつける。
  リングに戻る。
  猪木が起き上がりエプロンに上がる。
  ベイダーがクローズラインを決める。
  猪木コールが起きる。
  エプロンに上がってきた猪木にクローズラインを狙う。
  猪木は避けるとスリーパー。
  ベイダーが顔を殴りつけて逃れる。
  ベイダーがパンチを入れジャーマンを狙う。
  耐える猪木にジャーマン。
  猪木は両目をつぶって口が開いている状態。
  ベイダーは猪木を起こすとパンチ。
  殴りつける。
  花道に出す。
  Come on、頑張って、と言って顔に張り手、パンチ。
  反応を示した猪木を起こしヘッド・バッド。
  ロープにもたれさせると突進。
  猪木はカウンターでリング内へのショルダー・スルー。
  ダイビング・ニー・ドロップを決める。
  ロー・キックを決めていく。
  延髄切り。
  ベイダーは場外に転がり落ちる。
  猪木はエプロンに出て蹴り飛ばす。
  ベイダーは柵の外に出る。
  猪木は柵を越えると椅子を叩きつける。
  猪木は柵の内に戻ると来いと手振り。
  猪木はリングに戻ろうとする。
  裏でベイダーが椅子を投げるも外れる。
  ベイダーは流血している。
  猪木がリングで待ち構えている。
  戻ろうとロープを跨いだベイダーを殴りつけていく。
  延髄切り。
  腕折に捕らえる。
  ベイダーが何とか回転して外す。
  猪木がアーム・バーを決めるもロープ際でブレイク。
  猪木がマウントで殴りつける。
  ベイダーは猪木の顔に手を押し付けるとハンマー。
  起こしてスリーパーに捕らえる。
  放して起こすとハンマーを叩きつける。
  猪木が崩れる。
  起き上がった猪木を持ち上げマットに叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  チョーク・スラムを決める。
  カバーするもカウントは2。
  パワー・ボムを狙う。
  猪木が後ろに着地。
  延髄切りへ。
  ベイダーは避けるとエルボー・ドロップ。
  ドラゴン・スリーパーに捕らえる。
  猪木が蹴り上げて逃れる。
  ベイダーが猪木の顔に掌底。
  猪木を起こすと持ち上げマットに叩きつける。
  そしてベイダー・プレス。カウントは2。
  ならばとムーンサルト。
  しかしカウントは2。
  コーナーに振りスプラッシュ。
  殴りつけコーナーに振る。
  クローズラインへ。
  猪木は避けるとボディ・スラム。
  アーム・バーに捕らえる。
  ベイダーがタップ!
  猪木の勝利!
  ベイダーが握手を求め猪木も応じる。

試合結果

@異種格闘技戦:ビッグ・ヴァン・ベイダーvs.トニー・ホーム(6R:KO)(新日本プロレス 1/17/91)
Aビッグ・ヴァン・ベイダー、バン・バン・ビガロvs.ドゥーム(新日本プロレス 12/?/91)
Bスーパー・ベイダーvs.中野龍雄(UWFi 5/6/93)
Cスーパー・ベイダーvs.山崎一夫(UWFi 8/13/93)
Dスーパー・ベイダーvs.垣原賢人(UWFi 5/6/94)
Eトーナメント決勝、プロレスリング王座戦:高田延彦(ch)vs.スーパー・ベイダー(新チャンピオン!)(UWFi 8/18/94)
Fスーパー・ベイダー、ジョン・テンタvs.山崎一夫、ゲーリー・オルブライト(UWFi 10/14/94)
Gファイナル・カウントダウン:ベイダーvs.アントニオ猪木(新日本プロレス 1/4/96)