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Highspots:The Many Faces of MUTO Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 蝶野正洋vs.グレート・ムタ(9/23/94)

Highspots製。
2時間10分です。

@グレート・ムタvs.長州力(8/12/92)
 焦らしを受けた長州がいきなりラリアットをしたり
 (リキラリアットとは別と言い訳するのかもしれないが)
 毒霧が中盤で使われたりと
 持ち技を微妙に使っているのが目立ちますね。
 また途中からムタが攻めきり
 まったくといっていい程長州が反撃しないで終了とつまらない。
 悪くない試合。
 試合後ムタが戻って来て消火器をまきちらしたのが最大の見所かな。
 
Aグレート・ムタvs.スコット・ノートン(10/18/92)
 カードから期待される通り
 パワーにヒール・プレイで対抗する構図。
 まあまあ良い試合です。

Bグレート・ムタvs.ハルク・ホーガン(5/3/93)
 コテコテのアメプロ、ベビーvs.ヒールで大味になるかと思いきや
 ホーガンがレスリングも重要視しており
 技巧的にも見応えのある重層的な一戦に。
 会場を使ったムタのスポットも面白く
 好勝負に届かずも中々良い試合でした。

Cグレート・ムタvs.グレート・カブキ(6/15/93)
 試合としては滅茶苦茶であんまりですが
 ギミック上の親子対決なのでファン・マッチとしては面白い。
 流血が、剥がれたペイント代わりになる様も素晴らしいですね。
 まあまあ良い試合。

Dハルク・ホーガン、グレート・ムタvs.パワー・ウォーリヤー、ロード・ウォーリヤー・ホーク(9/23/93)
 取り敢えず健介がファイト、ペイント共にしょっぱい。
 他はホーガンとホークの絡みが少し迫力があったぐらいで
 特別語るものはありません。
 平均より少し上。

E蝶野正洋vs.グレート・ムタ(9/23/94)
 ムタの代表的な数え歌ですね。
 両者意識し合っているのが雰囲気に現れていて
 ベビーvs.ヒールなのに蛇の道は蛇とばかりに
 蝶野が見せるラフ・ファイトとマッチしていますね。
 クライマックスで毒霧2発目が出たり、
 ムーンサルトをカウント2で返されたりするのも
 十分にアリなクオリティでした。
 只注文をつけるなら20分の試合時間の内に
 ペイントがほとんど剥げ落ちているので
 自分のでも相手のでも良いので血染めでペイントし直して欲しいですね。
 これがもう素晴らしい絵になるんだから。
 文句なしに好勝負。

F武藤敬司、ワイルド・ペガサスvs.獣神サンダー・ライガー、長州力(9/24/94)
 ライガーがいきなり脚を負傷しハンデ戦に。
 馳が出てくるのですが長州力が助太刀はいらんと断ったために
 武藤組がほとんど攻め、そのまま終了。
 なぜこんなのが収録されているのやら。

 その馳とタッグを組んでヘル・レイザーズを破り
 タッグ王者となった試合の最後だけ収録。

Gタッグ王座戦:武藤敬司、馳浩(ch)vs.スタイナー・ブラザーズ(1/4/95)
 スタイナーズは斬新な投げ(考えるだけなら誰でもできるけど)を多用するので
 相手を食ってしまう嫌いがあるくせに
 その投げがまあ脈絡ない物なので
 相変わらず好きになれませんね。
 それでも彼らをシングルで見るよりはましですか。
 この試合は25分のロング・マッチでしたが
 中身は想像通り。
 それなりに楽しめましたし
 平均的な良試合ですがそれ以上ではないですね。

総評
 ホーガンとの試合が予想以上に面白かったものの
 他は蝶野との数え歌ぐらいですし選考が甘いですねぇ。
DVD Rating:★☆☆☆☆
 (執筆日:?/?/09)

注目試合の詳細

E蝶野正洋vs.グレート・ムタ(9/23/94)
  蝶野がいきなりボディ・スラムからヤクザ・キック。
  もう1発狙う。
  ムタが避けてソバット。
  仕切り直し。
  ムタは顔を引っかくと殴りつけてロープに走る。
  蝶野がカウンターでサモアン・ドロップ。
  続けてヤクザ・キック。
  ムタは場外に出るとリングの下を物色。
  これを見ると蝶野も降りお前が凶器を使うなら俺も使うぞと挑発。
  ムタは何も出さずにリングに戻る。
  蝶野も何もせず戻る。
  グラウンド・レスリング。
  ムタはロープに脚をかけて逃れると場外に出る。
  戻ると四つに組み力比べ。
  ムタが蹴りつける。
  蝶野も殴りつけ脚を取る。
  チン・ロックからムタの額に拳を落とす。
  ロシアン・レッグ・スイープ。
  ムタを落とすとエプロンからフライング・ショルダー・タックルへ。
  ムタはかわして自爆させると鉄柱にぶつける。
  リングに戻す。
  張り合いから蝶野がサミング。
  コブラ・ツイストに捕らえる。
  ムタはブーツから木槌を取り出すと蝶野に突きたてる。
  何度も突きたて流血させる。  
  コーナーに倒れこんだ蝶野はターン・バックルを外すも自身が食らってしまう。
  不意を突いて延髄切りを決めるもダメージの差は大きい。
  ムタは蝶野を落とすと固定式椅子を叩きつける。
  リングに戻すと噛み突きパイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  バック・ドロップもカウントは2。
  スペース・ローリング・エルボーへ。
  蝶野は避けてムタをむき出しの金具に激突させると頭部を蹴りつける。
  ダイビング・ショルダー・タックルからムタの額に拳を叩きつける。
  STFを狙う。
  耐えるムタにロー・ブローを決める。
  ムタは場外に出てリング下に転がり込んでからリングに戻る。
  蝶野がSTFを決める。
  ムタがロープを掴む。
  再びSTFを狙う。
  しかしムタが毒霧を放つ。
  窮地を脱したムタは蝶野を落とすと鉄柱にぶつけリングに戻す。
  固定式椅子を投げ込みリングに入る。
  しかし起き上がった蝶野が椅子を取りに行こうとしたムタに拳を叩き込む。
  更にその椅子を叩きつける。
  ムタも毒霧2発目。
  椅子を踏み台にブルドッグ。
  そしてムーンサルトで1,2,2。カウントは2。
  ならばとテーブルをリングにいれ、
  斜めに立たせたテーブルに蝶野をのせる。
  そしてムーンサルトへ。
  蝶野は避けて自爆させると後頭部にヤクザ・キックを決め丸め込み。
  1,2,3!で蝶野の勝利!
  ムタが蝶野に襲いかかる。

試合結果

@グレート・ムタvs.長州力(8/12/92)
Aグレート・ムタvs.スコット・ノートン(10/18/92)
Bグレート・ムタvs.ハルク・ホーガン(5/3/93)
Cグレート・ムタvs.グレート・カブキ(6/15/93)
Dハルク・ホーガン、グレート・ムタvs.パワー・ウォーリヤー、ロード・ウォーリヤー・ホーク(9/23/93)
E蝶野正洋vs.グレート・ムタ(9/23/94)
F武藤敬司、ワイルド・ペガサスvs.獣神サンダー・ライガー、長州力(9/24/94)
G武藤敬司、馳浩vs.スタイナー・ブラザーズ(1/4/95)