Highspots:The Best of Jumbo Tsuruta Disc Oneの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
Highspots製。
ディスク1と2で約4時間30分です。
@ジャンボ鶴田vs.ミッキー・ドイル(11/24/73)
新人ならではの何をしたら良いか、という
迷った間には笑いが起きてしまいます。
ドイルは悪くないがやっている事が細々していて散逸な印象。
悪い試合です。
A3本勝負:ジャンボ鶴田vs.ドリー・ファンクJr(8/29/74)
1本目はドリーのテンプレートな運び。
ドリーの切れのある動きと鶴田のダイナミックな基本技で
15分を超える内容にもかかわらず退屈しません。
しかし1本勝負にすべきでしたね。
2本目からは型から外れる場面でクオリティががた落ち。
また3本勝負の内の1本としても元NWA王者から取るには早すぎる。
ドリーの掌で踊っているに過ぎないですからね。
3本目の攻防も力が伴っていなくてわざとらしいし鶴田の打撃の使い方はよろしくない。
悪くない試合。
Bジャンボ鶴田vs.ボブ・オートンJr(4/10/75)
有望な新人対決。
ボブも独特な首投げなど魅力的な動きをしますね。
同じような状況にある中互いに張り合うように攻防を見せ面白かったですね。
試合を上下させようとすると崩れてはいますし、ベーシックな内容を超えるものではありませんけど。
平均レベル。
CNWA王座戦、3本勝負:テリー・ファンク(ch)vs.ジャンボ鶴田(6/11/76)
1本目はグラウンド中心。
両者腕狙いでしたがテリーは動きをつけながら重みも感じさせます。
チョップ後に硬直時間を置く所も魅せますね。
流石NWA王座をまかされているだけの事はある。
一方で鶴田は同じように基本に沿っているものの
こちらは教科書通りにする良い子ちゃん、というかな。
動いた後で落とす所でもそこは攻めの狙いを体力からスタミナに変えるという表現であるはずなのに
そういう意味とか意図が感じられないのはまだ新人で至らない所がありますね。
この点から言ってテリーがもう少し攻めたり、
1つ手前のアトミック・ドロップから
もうクライマックス開始のロープ・ワークへ突入した方が良いですし、
また鶴田の先取もやや買いかぶり過ぎかなと思います。
しかしドリー戦のようにその中でのみの動きかと思いきや
過程を見せ、捻りも成功させたのはこの2年の成長の証です。
多少の粗はありますが盛り上がりに水は差されません。
2本目はフィニッシュ含め技がはまっていて中々良い内容だったけれども
ここでも鶴田とテリーのバランスがしっくりこなくてストーリー性に少し欠けるかな。
3本目は消耗戦的な投げの打ち合い。
安易な気もしますが締めとして適当ではあります。
しかしテリーがカウント1で立て続けに返して、
テリーがロープに振る形でスタンガン一発のフィニッシュ。
テリーの攻める王者、強い王者としての選択でしょうか。
どちらにせよこれは演出として弱いですよ。
テリー、鶴田どちらに対しても良くないです。
平均的な良試合。
DUN王座戦、3本勝負:ジャック・ブリスコ(ch)vs.ジャンボ鶴田(8/28/76)
ブリスコが古典式に理のあるレスリングを見せますが
技術を魅力的に見せる技術に欠けますね。
途中からブリスコの脚攻め、という反撃要素、理屈が通ってから
ストーリーと面白みは増しましたが思った程の試合ではなかったです。
平均的な良試合。
EUN王座戦、3本勝負:ジャンボ鶴田(ch)vs.ビル・ロビンソン(3/5/77)
ロビンソンの華麗なレスリングから始めると
1本目に調節した軽めのロビンソンの首攻め、鶴田の腰攻めを経て大技の連打でまずは1本。
2本目、レスリングはレスリングでも
今度はじっくりした物から始めます。
バック・ドロップを皮切りにスピードを出して締めにいきます。
素晴らしい構築でしたが鶴田の技に対するリアクションがいまいちですね。
そのため大技の打ち合いになる3本目も煩雑で
クオリティは高いが惜しまれる内容です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:12/5/09)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジャンボ鶴田vs.ミッキー・ドイル(11/24/73)A3本勝負:ジャンボ鶴田vs.ドリー・ファンクJr(2−1)(8/29/74)
Bジャンボ鶴田vs.ボブ・オートンJr(4/10/75)
CNWA王座戦、3本勝負:テリー・ファンク(ch)vs.ジャンボ鶴田(2−1)(6/11/76)
DUN王座戦、3本勝負:ジャック・ブリスコ(ch)vs.ジャンボ鶴田(新チャンピオン!)(2−1)(8/28/76)
EUN王座戦、3本勝負:ジャンボ鶴田(ch)vs.ビル・ロビンソン(新チャンピオン!)(2−1)(3/5/77)