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Highspots:Antonio Inoki A Fighting Spirit Disc Fourの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

Highspots製。
約2時間5分です。

@NWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.ケン・パテラ(9/30/80)
 パテラの得意な打撃戦にはなっていませんね。
 猪木がパテラの不得意なレスリングで押さえ込んでいるのもあるけど
 パテラ自身も相手がエースだからといって譲りすぎです。
 後半は場外でボディ・スラム、エプロン相手への延髄切りなど
 スポットは良いのにその後の行動で小さく抑えてしまって所があり
 ダラダラした印象を受けてしまいます。
 悪くない試合。

Aアントニオ猪木、ダスティ・ローデスvs.ハルク・ホーガン、スタン・ハンセン(5/26/81)
 猪木が出れば良いのだけどスピード、テンポのある攻防になるのだけど
 ダスティが相手とのリズムがひどすぎて完全にぶち壊し。
 最後もシーク乱入というエンドだし、悪い試合。

Bアントニオ猪木vs.アレン・コージ(8/21/81)
 コージが怖さ、危険な雰囲気が出るようにラフ・ファイトを見せていますね。
 ただ猪木が受けすぎなので試合が進むにつれ退屈になっていきます。
 アビーの手下という事で猪木は負けるはずがないと観客が思い込んでいたのも影響しましたね。
 しかし最後の締め方は良かったです。
 平均レベル。

Cアントニオ猪木vs.ハルク・ホーガン(12/1/81)
 間を持って雰囲気を作れているし、
 ホーガンはサブミッション、スピード、打撃で一通り揃っていますね。
 ただアックス・ボンバーは必殺技じゃなかったりと
 まだプッシュされていないようで決め手にかけ、
 猪木がフルコースであっさり勝利しています。 
 悪くない試合。

Dアントニオ猪木vs.アブドゥーラ・ブッチャー(1/28/82)
 アビーの打撃と猪木の苦しむ姿は実に絵になるけど
 試合としては受けがなく、まるで展開もされない。
 雰囲気はあるが中身の無い内容です。
 最後は微妙な反則で決着をつけなかったもののそんな必要があったかどうか。
 悪くない悪い試合。

Eアントニオ猪木vs.ラッシャー木村(9/21/82)
 木村はまるで試合を作れない。
 猪木も受けでは試合を作らずただやらせて
 タイミングを計るだけなので改善されず。
 最後は猪木が暴走したにも関わらず
 反則は取られず決着
 悪い試合。

Fアントニオ猪木vs.前田日明(5/27/83)
 UWF勃興後から見ると特別なカードですが当時としては只の若手との試合。
 ちょっと稽古をつけてやろうレベルで特に攻防に見るものはありません。
 前田もUWFスタイルでないと輝けていませんね。
 少し悪い試合。

Gアントニオ猪木vs.長州力(8/2/84)
 30分弱というこの時点で長州における一番のロング・マッチです。
 こうなると当然中身は正統なレスリングになりますね。
 必然的にこのDVDに収録されている5試合の中で一番のクオリティになります。
 序盤は防御と構えが利いていて動かなくても鬩ぎ合いが伝わるレスリングです。
 またそれが面白いかどうかはともかくサブミッションに瞬発系の大技の織り交ぜによって緩急をつけています。
 フィニッシュも良かったですね。
 ただ相手が年をとっている、しかし猪木という大スターという事で
 変に一進一退となり長州らしさが失われているのは残念です。
 まあまあ良い試合。

 (執筆日:6/25/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@NWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.ケン・パテラ(9/30/80)
Aアントニオ猪木、ダスティ・ローデスvs.ハルク・ホーガン、スタン・ハンセン(ノー・コンテスト)(5/26/81)
Bアントニオ猪木vs.アレン・コージ(8/21/81)
Cアントニオ猪木vs.ハルク・ホーガン(12/1/81)
Dアントニオ猪木vs.アブドゥーラ・ブッチャー(DQ)(1/28/82)
Eアントニオ猪木vs.ラッシャー木村(9/21/82)
Fアントニオ猪木vs.前田日明(5/27/83)
Gアントニオ猪木vs.長州力(8/2/84)