Highspots:Best of Stan Hansen Disc Sixの分析
名勝負 | RWTL優勝決定戦:スタン・ハンセン、テリー・ゴディvs.川田利明、天龍源一郎(12/16/88) |
好勝負 | なし |
Highspots製。
約2時間10分です。
@タッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.スタン・ハンセン、テリー・ゴディ(7/29/88)
ハンセンが腹を痛めている設定。
序盤からそこを攻められ弱々しい姿を見せています。
ハンセンには強さを期待するため普段のような面白さはなかったものの
諦めずに抵抗する姿はちょっと心を打つ物がありましたね。
後半から徐々にギアを上げていくと
終盤は上手く多人数を組み合わせて攻防を作り上げています。
平均的な良試合。
ARWTL優勝決定戦:スタン・ハンセン、テリー・ゴディvs.川田利明、天龍源一郎(12/16/88)
序盤から各レスラーはMAX状態。
ゴディは技を決めた後間を取って余韻を生み出す。
ハンセンは相手を良く見て動かしてから叩きのめすのでドミネイトよりも派手なシーンを生み出せる。
天龍は予想以上にしっかりした動きと怖い雰囲気、頭部への蹴りでこの外人2人を叩きのめしても違和感無い程の説得力がある。
川田は選ばれし者が、若手の時にしか辿り着けない境地にいる。
その動きは情熱的な気持ちがのっていて、ダウン・ベースの受けは観客の感情移入を引き受ける余白がある。
反撃も自分の性質を理解してロープ振り返しを入れて行っている。
蹴りをベース・スタイルに定着しながら自由に他の技を試そうという意気もあります。
4人とも最高の舞台に最高のコンディションを持ってきました。
特にハンセンの絶妙のダメージ表現による川田との絡みは素晴らしいですよ。
予想のつかないタイミングで繰り出した天龍のラリアット・スポット後、
ハンセンが天龍、川田を2人共まとめてダウンさせる名ラリアート・スポットを披露。
そこからは場外でダウンする川田を痛めている脚を攻めて虐めながら
リングでは天龍を孤立させ追い込んで行く。
天龍がカウント2で返し粘って行く様はドラマチックだし、
天龍の必死の反撃をも圧倒的に上回る
規格外のムーブ、卑劣&上手すぎる介入からなる”力”には震えが来る。
小橋、秋山vs.ベイダー、ウィリアムスに並ぶ最高級の日本人対ガイジン・マッチです。
歴史的な名勝負と呼ばないのは後半川田が1回カットしたぐらいで、まったく戦わなかったから。
それでいくら壮絶な絵を描こうと、経験&お約束から
川田が復活して爆発させてくれるはず、と思ってしまい決着時に肩透かし感を抱かざるを得ませんね。
文句なしに名勝負。
BPWF/Intタッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.天龍源一郎、スタン・ハンセン(10/20/89)
谷津が弱い上に逃げで使えないし、
ハンセンは背中の痛み+噛み合わない鶴田が相手で元気がない。
うつろな流れはずるずると続き温存した割りに引き立てない鶴龍対決にも影響。
3人のビッグ・レスラーが集まっているのに
連携でこまごまとやっている内容に終わりました。
平均レベル。
(執筆日:2/1/10)
CRWTLリーグ戦:スタン・ハンセン、天龍源一郎vs.ブリティッシュ・ブルドッグス(11/17/89)
ハンセン=スミス>天龍=キッドというパワー・バランスに沿って進行。
同等の関係ですが、それぞれが違う表現をしているのが面白いですね。
スミスが天龍をテーブルの上に落としたのに対し、
ハンセンが同じ目に合わせようと狙われたキッドは逃げ回って実行させず。
細かいタッチ・タッチの凌ぎあいで溜めた後クライマックスへ。
充実した内容ですがWWFスタイルを全日に当てはめたブルドッグスには不満が残りますね。
キッドがラリアートをかわしてハンセンを場外に落としながらダイブしないように
何故スポットにまで持っていかないんだ、というシーンが目立ちます。
中々良い試合。
Dスタン・ハンセン、天龍源一郎vs.ナスティ・ボーイズ(12/4/89)
ナスティズは動けるだけ。
ハンセン、ゴディのパワーに応酬できる能力がある訳ではないですからね。
ハンセンの腕を鉄柱にぶつけるも特に意味はない。
ハンセン、天龍のアピール・マッチも同然です。
少し悪い試合。
ERWTL優勝決定戦:天龍源一郎、スタン・ハンセンvs.ジャンボ鶴田、谷津嘉章(12/6/89)
そこで攻めれば、立ち向かえば更にギアがかかるのに、という部分が幾つも見られるけれども
谷津は積極的に動いていて、鶴田に恩返ししようと奮起する仕掛けとしても盛り上げに一役買っています。
ハンセンも状態はよくなっているし、
鶴龍対決も売りにせずともあるべき遺恨がそこにある等
強烈な見所こそないが全体的にしっかりと作り上げた試合になっています。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:2/1/10)
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:8/26/10)
注目試合の詳細
ARWTL優勝決定戦:スタン・ハンセン、テリー・ゴディvs.川田利明、天龍源一郎(12/16/88)ゴディ対川田で試合開始。
組むと川田がロープに押し込む。
ゴディが押して離れさせる。
組むとゴディがヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
ブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
起こしてヘッド・ロック。
タッチしたハンセンが蹴り。
チョップ。
ロープに振ろうとする。
川田が振り返しスピン・キックへ。
ハンセンがロープを掴んで止まりかわす。
組むとハンセンがコーナーに押し込みエルボーを打ち下ろす。
蹴り上げる。
ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
川田がサンセット・フリップ。
ハンセンはすぐ返すと場外に滑り落とす。
ゴディが川田をフェンスに振ってぶつける。
リングに戻す。
ハンセンが川田にボディ・スラム。
交代したゴディがロープに振ろうとする。
川田が振り返しフライング・スピン・キック。
天龍にタッチ。
天龍がダウンするゴディに駆け寄る。
ハンセンがゴディを場外に引きずり出し助ける。
場外で間を置いてからゴディがリングに戻る。
組むと天龍がヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
ロープに走り頭部を蹴り飛ばす。
ブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
ロープに振ろうとする。
ゴディが振り返しドロップ・キック。
カバー。カウント2。
ハンセンにタッチ。
天龍がハンセンに張り手。
天龍とハンセンが張り手の打ち合い。
ハンセンがボディ・スラム。
背中を蹴りまくり場外に出す。
場外に出ると蹴り飛ばす。
チョップ。
リングに戻す。
ロープに振りショルダー・スルー。
エルボー・ドロップ。
背中にニーを入れチン・ロック。
起こしてタッチ、押さえつける。
ゴディが蹴り。
胸に張り手。
耐える天龍の胸に張り手。
ゴディの張り手と天龍のチョップの打ち合い。
天龍が押さえ込んで自陣へ。
タッチした川田が蹴りをたたき込んでいく。
ロープに振りクロス・ボディ。カウント1。
ゴディが押さえ込んで自陣へ。
交代したハンセンが蹴り上げる。
蹴り上げて倒す。
ロープに振ろうとする。
川田が振り返しドロップ・キック。
場外に転落したハンセンにプランチャ。
ハンセンはダウンしながらも蹴り。
川田をエプロンに寝かせロープに押しつける。
エプロンから天龍がハンセンの頭部を踏みつけまくりリングに入れる。
川田が起きあがり上体を起こしてハンセンの胸に蹴りを入れていく。
カバー。カウント1。
ソバット。
ハンセンが蹴り。
背中を殴りつける。
ターン・バックルにぶつけタッチ。
ゴディが背中を殴りつける。
担ぐとサモアン・ドロップ。
カバー。
天龍が頭部を蹴ってカット。
ゴディがロープに振ろうとする。
川田が振り返しラリアット。
タッチすると2人でロープに振り延髄切り+ニール・キック。
天龍がカバー。
ゴディがロープに脚をかける。
天龍がゴディをコーナーに振りラリアット。
ネック・ブリーカー。
カバー。
ハンセンが頭部を踏みつけカット。
天龍が首4の字。
ハンセンが入りエルボー・ドロップ。
天龍の胸に張り手を叩きつける。
ゴディが先に起きあがり天龍をコーナーに振る。
ラリアット。
崩れる天龍を蹴りつける。
ハンセンもエプロンから蹴りつける。
タッチしてハンセンが入ってくる。
天龍が近づいてきたハンセンにラリアット。
ゴディがロープ越しに天龍に蹴り。
ハンセンが天龍に殴りかかる。
背中を蹴りつけ場外に出す。
ゴディが殴りつけようとする。
リングに逃げた天龍をハンセンがコーナーに振ろうとする。
天龍は振り返すと胸に張り手。
蹴りを放つハンセンにチョップ。
チョップを打ち込んでいき揺るがせる。
タッチするとコーナーに振る。
振られた川田がラリアット。
10発近く蹴りまくる。
ゴディが入ってきて背後から殴り倒す。
ハンセンが何とか起きあがりタッチ。
ゴディが川田をコーナーに振りエルボーへ。
川田がかわしジャーマン。
ハンセンがカウント2で川田を蹴りつける。
川田の脚を踏みつける。
脚を蹴りまくる。
川田がたまらず天龍の方に手を伸ばす。
手が触れるもその瞬間、ハンセンが川田を突き飛ばすと同時に先にいた天龍にラリアット。
川田、天龍共に場外ダウン。
ハンセンが川田の脚を蹴り。
フェンスの外にまで出ていた天龍を内に戻し蹴りつける。
天龍をリングに戻す。
川田にストンピング。
リングのゴディがダウンする天龍にマウントでパンチ。
ロープに走りエルボー・ドロップ。
カバー。カウント2。
ハンセンはエプロンで待機するべく戻る。
何とか起きあがり食らいついてきた川田を蹴り倒す。
川田のサポーターを外す。
リングではゴディが天龍にレッグ・ドロップ。
カバー。カウント2。
ロープに振りラリアット。
カバー。カウント2。
タッチすると2人で天龍をロープに振りショルダー・タックル。
ハンセンがニー・ドロップ。
カバー。カウント2。
ロープに振りバック・エルボーへ。
天龍がかわし張り手にチョップ。
ゴディが入ってきて天龍にスリーパーで倒す。
ハンセンがエルボー・ドロップ。
頭部にニー・ドロップ。
もう1発。
カバー。カウント2。
場外でゴディが川田の脚を蹴りつけている。
ハンセンが天龍を起こしパワー・ボムを狙う。
天龍が耐えリバース・スープレックス。
ゴディが入り殴りつける。
ハンセンが、天龍が起きあがる前に殴り倒す。
殴りつけカバー。カウント2。
ゴディにタッチすると場外の川田に椅子をぶつける。
交代したゴディが天龍をロープに振り蹴り。
パワー・ボム。
カウント2で川田がカットしゴディを殴りまくる。
天龍が川田の背中を蹴りまくり場外に出す。
脚にニーを落としレッグ・ロック。
ゴディが天龍を起こそうとする。
天龍がインサイド・クレイドル。カウント2。
ゴディがハンセンにタッチ。
2人でブレーン・バスター。
ハンセンがカバー。カウント2。
ニー・ドロップ。
頭部にストンピング。
天龍が何とか起きあがり脚を取って倒す。
レッグ・ロック。
ゴディは場外で川田を痛めつけていたが、気づくとリングに入り天龍を蹴りつける。
天龍の背中を蹴りつける。
ハンセンが先に体を起こす。
立ち上がるとサード・ロープにのってから天龍にエルボー・ドロップ。
ロープに走りエルボー・ドロップ。
カバー。カウント2。
ゴディが場外で川田の脚を蹴りつけフェンスの外に出す。
リングではハンセンが天龍に蹴り。
天龍が耐えて起きあがり顔に張り手連発にチョップで倒す。
ゴディが天龍の背後からリングにはいるとロープに走りラリアット。
天龍とハンセンがほぼ同時に起きあがる。
天龍がふらつくハンセンに延髄切り。
延髄切り。
ボディ・スラム。
ダイビング・バック・エルボー・ドロップ。
カウント2でゴディが天龍の髪を掴んで起こし殴りつける。
殴りつける。
コーナーに振りラリアットへ。
天龍はかわすとハンセンにスーパー・キック。
延髄切り。
そしてパワー・ボム。
ゴディがカウント2でカットしパワー・ボム。
権利がないのでレフェリーはカウントしない。
ハンセンがラリアット予告。
天龍の頭部にニーを入れ殴りつけて起こす。
チョップ。
ロープに振りラリアート。
カバーし1,2,3!
ハンセン、ゴディの優勝!
試合結果
@タッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.スタン・ハンセン、テリー・ゴディ(新チャンピオン!)(7/29/88)ARWTL優勝決定戦:スタン・ハンセン、テリー・ゴディ(優勝!)vs.川田利明、天龍源一郎(12/16/88)
BPWF/Intタッグ王座戦:ジャンボ鶴田、谷津嘉章(ch)vs.天龍源一郎、スタン・ハンセン(新チャンピオン!)(10/20/89)
CRWTLリーグ戦:スタン・ハンセン、天龍源一郎vs.ブリティッシュ・ブルドッグス(11/17/89)
Dスタン・ハンセン、天龍源一郎vs.ナスティ・ボーイズ(12/4/89)
ERWTL優勝決定戦:天龍源一郎、スタン・ハンセン(優勝!)vs.ジャンボ鶴田、谷津嘉章(12/6/89)