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Highspots:The Legend of Tiger Mask Disc Three(Tiger Mask III:Koji Kanemoto)の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

Highspots製5枚組みの大ボリュームで
タイガーマスクの伝説を振り返る。
ディスク3は3代目金本浩二。
総時間は2時間です。
メニュー、チャプター(試合の真ん中でも1回分けられていますが)あり。

@タイガー・マスクIIIvs.エル・サムライ (3/1/92)
 20周年記念を祝して
 一夜限りの復活という特別企画なので
 試合開始直後暗転させてストロボ効果を使ったり
 金本がかぶっているという事実も実況が喋っています。
 初代のムーブの数々をコピーしており
 エキシビションとしては成功でしたが
 コピーでやっていくには余りに経験、実力が不足しているのが、
 のっけから露呈しています。
 平均より少し上。

Aタイガー・マスクIIIvs.ペガサス・キッド(5/17/92)
 名勝負数え歌をコピー・レスラー同士が演じる、と。
 タイガーはやっぱりムーブだけで
 しっかり試合を作っているのは
 同じコピーでも地力のあるキッドの方。
 それなりに盛り上がりましたけど
 タイガーは真似るので精一杯だし
 ダイナマイトvs.初代にはまったく敵いませんね。
 平均的な良試合。

Bタイガー・マスクIIIvs.獣神サンダー・ライガー(5/3/93)
 今までゲスト扱いだったので
 これが正式に3代目としてデビュー。
 初代vs.キッドのように最大のライバルになる事を狙ってのライガー戦だったのでしょうけど
 タイガーが肝心のムーブで粗さを見せてしまうと
 ライガーもブランドだけの選手に負けブックを組まれたのが
 気に食わないのか引き立てようとせず中身の無い熱戦に。
 平均より少し上。

Cタイガー・マスクIII、エル・サムライvs.獣神サンダー・ライガー、大谷晋二郎(7/14/93)
 抗争中のタイガーvs.ライガーを軸にして
 挑発したりしながら
 一方ではジュニアならではの連係技を絡め派手にやっています。
 しかしやっぱり実力ではタイガーがこの中で4番手・・・。
 好勝負に及ばずも中々良い試合。
  
Dタイガー・マスクIIIvs.ワイルド・ペガサス(8/3/93)
 7番勝負第2戦。
 第1戦のゲレロ戦で負傷したので
 この試合はペガサスが最初から投げまくったりと
 ほとんどスカッシュ・マッチの様相。
 なんでこんな試合が収録されているのやら。

Eタ イガー・マスクIIIvs.獣神サンダー・ライガー(1/14/94)
 1対1で迎えた 第3戦。
 入場時にタイガーがクレーン上からダイブ、
 ライガーがスクリーンの上に姿を表すというパフォーマンスもあり
 (本人がやっていないのは一目瞭然ですが)
 会社の期待も伺えます。
 タイガーがヒールという独自の色を出しており、
 (いや試合後マスクを投げ捨てたし自暴自棄か、
 それでも気持ちを込めているのは良いことです)
 良い感じに試合は進んでいました。
 しかしながら終盤の花道への飛び技という見せ場で
 勝手にタイミングを滑らし自爆するタイガーもタイガーならば
 それをフォローしてやらないライガーもライガー。
 勿体無いなぁ。
 中々良い試合程度。
 
F3本勝負:タイガー・マスクIII、オクタゴン、ラティン・ラベルvs.ラ・パルカ、ピラータ・モーガン、ブルー・パンテル(7/4/94)
G3本勝負:タイガー・マスクIII、エル・イホ・デル・サント、リスマルクvs.エディ・ゲレロ、ブルー・パンテル、ラブ・マシーン(7/16/94)
  Eでマスクを投げ捨てた後
 再起を図るべくAAAで再修業中の模様を。
 相変わらずルチャ・リブレの良さは分からないので
 レビューはパスで。
 こんなん入れるより日本でのブラック・タイガー2代目との試合が欲しかった。

総評
 ブランド力にだけ頼って質を偽装。
 完全にタイガー・マスク・ブランドは地に落ちました。
 好勝負すら1試合もないのだから・・・。
 歴史を知るためだけに役立つ一品。
 (執筆日:4/13/08)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Eタイガー・マスクIIIvs.獣神サンダー・ライガー(1/14/94)  
  タイガーはクレーンで上空に上げられるとそこからダイブ。
  その後入場口から入場。
  一方ライガーはスクリーンの上に姿を現してから入場。
  握手を求めるライガーにタイガーが張り手。
  ライガーが張り手。
  蹴りを受け止めるとレッグ・ロック。
  タイガーはバタフライ・ロックを外すとスピン・キック。
  グラウンド・レスリングからタイガーが蹴りつけていく。
  バック・ドロップを決めカバー。カウント2。
  グラウンド・レスリングからライガーがバック・ブリーカー。
  ロメロ・スペシャルを決める。
  タイガーはマスクを掴んで逃れると蹴りつける。
  ライガーが不意をついてウィール・キックへ。
  タイガーは半身でかわすとドロップ・キック。
  ライガーがウィール・キック。
  タイガーもソバット。
  ライガーが再びウィール・キック。
  もう1度立たせウィール・キック。
  ミサイル・キックへ。
  タイガーがドロップ・キックが迎撃。
  アーム・バーを狙う。
  防がれて殴りつける。
  ライガーはお返しの掌底を決める。
  グラウンド・レスリング。
  タイガーがライガーをコーナーに固定しドロップ・キック。
  バック・ブリーカーからムーンサルトへ。
  ライガーは避けるとウィール・キック。
  バックを取ろうとする。
  取り返されるもエルボーを入れるとドロップ・キックで落としフェイク・ダイブ。
  読んでいたタイガーはリングに戻るとドロップ・キックでライガーを落としトペ・スイシーダ。
  リングに戻すとムーンサルト・ボディ・プレス。
  カウント2で止めるとタイガー・スープレックスを狙う。
  ライガーはバックを取り返すとロール・アップへ。
  ロープを掴んで防がれるもネック・ブリーカー・ドロップ。
  更にパワー・ボム。
  そして雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとライガー・ボムを決めるもカウントは2。
  もう1発狙う。
  タイガーが体重を浴びせカバーに持っていくがカウント2。
  タイガーはライガーをコーナーに乗せるとドロップ・キック。
  花道に落ちたライガーに側転からのクロス・ボディ。
  更にコーナー上からのダイブを狙うもバランスを崩し自爆。
  タイガーはリングに戻りカウントを数えさせる。
  カウント8でライガーを戻すとミサイル・キック。
  ジャーマンを決めるもカウント2。
  セカンド・ロープからのセントーンを決めるも
  カバーには行かずダイビング・コークスクリュー・ボディ・プレスへ。
  ライガーは避けて自爆させるとシューティングスター・プレスで1,2,3!
  負けたタイガーはマスクを脱ぎ捨てる。

試合結果

@タイガー・マスクIIIvs.エル・サムライ(3/1/92)
Aタイガー・マスクIIIvs.ペガサス・キッド(5/17/92)
Bタイガー・マスクIIIvs.獣神サンダー・ライガー(5/3/93)
Cタイガー・マスクIII、エル・サムライvs.獣神サンダー・ライガー、大谷晋二郎(7/14/93)
Dタイガー・マスクIIIvs.ワイルド・ペガサス(レフェリー・ストップ)(8/3/93)
Eタイガー・マスクIIIvs.獣神サンダー・ライガー(1/14/94)
F3本勝負:タイガー・マスクIII、オクタゴン、ラティン・ラベルvs.ラ・パルカ、ピラータ・モーガン、ブルー・パンテル (7/4/94)(2−0)
G3本勝負:タイガー・マスクIII、エル・イホ・デル・サント、リスマルクvs.エディ・ゲレロ、ブルー・パンテル、ラブ・マシーン(7/16/94)(2 −1)