Highspots:Funks in Japan Disc Threeの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ファンクスvs.ニック・ボックウィンクル、ブラックジャック・ランザ(9/21/78) |
約1時間40分です。
@ファンクスvs.ニック・ボックウィンクル、ブラックジャック・ランザ(9/21/78)
(序盤カット)
密着してのレスリングで、必然的にタッグとしての戦略性も生まれます。
その中での細かい抵抗もこの4人なのでばっちし。
ニックが実質的には何も意味もないちょっかいを出してスパイスを加えているのも上手いですね。
一方で技術のしっかりした選手がそろった結果、
上質である事にかまけて試合時間の長さに頼り、展開や攻防を工夫しない、という事が
当時の全日では良くある事なのだけどこの試合は別。
機が実ると大技を解禁し盛り上げていき、その後にテリーが場外転落でダウン→ランザのアイアン・クローに捕えられるというドラマがあります。
またこのドラマチックな展開で逆転劇という単純な流れに持って行くのかと思いきや
アイアン・クローを有効活用してスピニング・トー・ホールドとの攻防も生み出している。
後半の発展具合は実に素晴らしいものでした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/7/11)
Aインターナショナル王座戦:ドリー・ファンクJr(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(4/21/82)
ブロディは戦略性と野性性を兼ね備えた稀有なレスラーだけど
その相反する要素がどうも試合のスケール感を縛りつけスロー・テンポが目に付く結果となる事がしばしばある。
今回はドリーの試合運びにも問題がありましょう。
前回の試合のようにヒートせず落ち着きながらもブロディの両面性で押されている。
せめてレスリングで押しかってブロディを追い込まないとブロディの可能性は花開いていきません。
中盤、ブロディが自ら乱戦へと走ってチェーン、椅子でドリーを流血させた所から盛り上がっていきましたね。
手刀を再び使い出してブロディの怖さが出てきますし、ドリー側にも危機感が生まれました。
ただフィニッシュの付け方がこれまたひどいですね。
ブロディは技巧もできるけどバック・ドロップに対しコーナーを蹴って潰しカウント3なんて・・・。
明らかにブロディのニー・ドロップの前にドリーが力尽きて屈する絵を求めていた流れでした。
再見して随分評価を落とした試合ですね。
名勝負的な絵は幾つかあったんだけどなぁ。
中々良い試合。
(執筆日:8/8/10)
Bファンクスvs.ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ(4/22/82)
いつもより1対1に力を入れているのでベスト・テンポではないですね。
またブロディが場外でラフを仕掛けてもファンクスが応戦して逆に押す状態なので両者の長所も出にくい。
魅力爆発とはいかないまずまずの内容ですが、
最後は面白い誤爆の仕方からブロディ、スヌーカが仲間割れ、大きな見所が生まれました。
まあまあ良い試合。
(執筆日:9/3/10)
Cアブドゥーラ・ザ・ブッチャーvs.テリー・ファンク(7/18/79)
メインという事で時間を稼がなければならない制限を受けているし、
テリーは受けモードが早すぎで低空飛行、
アビーも反撃された時に耐えすぎです。
流石に決着はつけるかと思ったら反則フィニッシュ・・・。
ひどい試合。
(執筆日:6/27/10)
Dロード・ウォーリヤーズvs.ファンクス(全日本プロレス 10/19/85)
ウォーリヤーズのペースに付き合った結果
ラフを得意とするテリーが目立ちましたね。
ロープ悪用フィニッシュから再開されるも最後はダブルカウントアウト。
悪い試合。
(執筆日:7/31/09)
総評
シングルも含めてのファンクスを特集するには
余りにボリュームが足りないというのが正直な感想。
テリーは個人でベスト盤が作られたので
今度はドリー単独で作ってほしいですね。
お勧めという程ではないが有名な試合は一通り押さえており良い作品である事は確か。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ファンクスvs.ニック・ボックウィンクル、ブラックジャック・ランザ(9/21/78)Aインターナショナル王座戦:ドリー・ファンクJr(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(新チャンピオン!)(4/21/82)
Bファンクスvs.ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ(4/22/82)
Cアブドゥーラ・ザ・ブッチャーvs.テリー・ファンク(DQ)(7/18/79)
Dロード・ウォーリヤーズvs.ファンクス(ダブル・リングアウト)(10/19/85)