Highspots:Gaijin Legends of the 70's Disc Twoの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約2時間15分です。
@ジャンボ鶴田vs.ボブ・オートンJr(4/10/75)
有望な新人対決。
ボブも独特な首投げなど魅力的な動きをしますね。
同じような状況にある中互いに張り合うように攻防を見せ面白かったですね。
試合を上下させようとすると崩れてはいますし、ベーシックな内容を超えるものではありませんけど。
平均レベル。
Aマイティ井上vs.ミスター・レスリング(12/6/75)
レスリングはまずまず。
マイティのハイ・フライングをミスター・レスリングがラフや空気を変える事でいなしていて
それぞれの武器で勝負している内容です。
腰を据えて見る程ではなく、両者リングアウトにするような物でもないが悪くない試合でした。
Bザ・デストロイヤーvs.グレート草津(12/9/75)
草津は打撃も技もひどいですね。
必殺技が4の字という事で4の字の攻防はそれなりにこなしていましたが
それ以外はまったく救いようが無く、
デストロイヤーが意表をついたテーズ・プレスで勝ってやる必要性を感じませんでした。
悪い試合。
CNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.ルー・テーズ(10/9/75)
年を取っても流石テーズ。
そういわせるような密度の高いレスリングを見せました。
レフェリーに見えないように打撃を入れての心理的切り崩しも見事です。
ただ力道山と戦った頃に比べるとロープ・ワークも使えないし、
それによって初手バック・ドロップという興の無い試合構築に手を染めていたりもします。
時代が違うのに良くやった、と言える内容ではある。
ではあるが・・・。
平均的な良試合。
Dジャイアント馬場vs.ハーリー・レイス(12/9/75)
レイスのボディ・スラムを使った3次元レスリングが出ないし、
2人共のっそりしている上、30分時間切れというブックとなるとリズムが遅れてしまいますね。
NWA王座戦もそうでしたがシーンで理が通っていて安定していても
余り伸びていかないのがこのカードですね。
終盤もヒートして流血し一進一退を重ねるですが
個性、相手との違いが一進一退という言葉に収まっていく上で無味乾燥になってしまっている。
平均より少し上。
EWWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.ボブ・バックランド(12/6/79)
前回は物足りないレベルに終わりましたが今回はクオリティをあげてきましたね。
一段階高いレベルの仕掛けでレスリングを競い合い
(かけている状態の攻防は少々物足りないですが)
2人の均衡したパワー・バランスを描く表現もあります。
また危ないシーンを意図的に作り出し、観客をのせてもいます。
終盤は力を尽くした状態で、迫力ある投げを中心に。
多少猪木が調整しているとはいえやや一発頼みになっていたのと
最後に再びシンが乱入してきたのが惜しまれます。
またカウント3を入れたのに、ダラダラ物言いして没収試合に変更する裁定も納得いかないですね。
言い訳は立つんだから素直にWWF王座を返しておけば良かったのに、と思いますよ。
中々良い試合。
総評
70年代って見る機会が少なかった為、興味深かったですが、
選考の甘さも感じる内容になっています。
(執筆日:6/?/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジャンボ鶴田vs.ボブ・オートンJr(4/10/75)Aマイティ井上vs.ミスター・レスリング(両者リングアウト)(12/6/75)
Bザ・デストロイヤーvs.グレート草津(12/9/75)
CNWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.ルー・テーズ(10/9/75)
Dジャイアント馬場vs.ハーリー・レイス(30分時間切れ)(12/9/75)
EWWF王座戦:アントニオ猪木(ch)vs.ボブ・バックランド(没収試合)(12/6/79)