Highspots:Gaijin Legends of the 70's Disc Oneの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約2時間5分です。
@NWA王座戦、3本勝負:ジャック・ブリスコ(ch)vs.ジャンボ鶴田(1/30/74)
鶴田はプロレスラーとしてはまだまだ未熟ですが
執拗なアーム・ロック戦略によって攻めの配分の問題をクリアしていますし、
すれていない一流アスリートとしての技はスケールが大きく、
2本目のフィニッシュとなったベリー・トゥー・ベリーは
NWA王者からフォールを奪える説得力に満ち溢れていました。
ただ目先を変えるために2本目の脚狙いから3本目に腰狙いにスイッチしたのは勿体無いか。
どちらかに集中すればジャックが4の字を出しても違和感ない状態に持っていけたかもしれない。
リアルな技術としてはそれ程高いレベルではありませんが
プロレスとしては新人に求められる以上の物を見せた立派な内容で十分合格点を与えられる。
まあまあ良い試合。
Aアントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント
アンドレは一貫性を持たせれないがそこまで休んでいないのでマシ。
猪木も攻め手を見つけられないものの
アンドレの大技に関しては避ける事でそのスケール性を守っているのは良いですね。
カードとして求められている事は一応こなしました。
最後の場外の攻防が見えないのはいつもながら萎えるけど。
少し悪い試合。
Bドリー・ファンクJrvs.バロン・フォン・ラシク
ラシクの2,3の技を活かして展開に取り入れていますが
基本的にはドリーのショー・ケース・マッチと言っても過言ではありません。
少し悪い試合。
Cキラー・コワルスキー、ミスター・レスリングvs.ザ・デストロイヤー、サムソン轡田
コワルスキーがマスクを被っていたので驚きました。
それはさておきミスター・レスリングとラフ・ファイトを共通項にタッグとして息を合わせています。
クツワダは凡庸ながら分をわきまえています。
カードに求められている楽しさはちゃんと提供できています。
平均レベル。
D北米タッグ王座戦、3本勝負:坂口征二、長州力(ch)vs.アイアン・シーク、スーパー・デストロイヤー
外人側が軽くヒールを出すもそれは意図的に煽っていけるレベルではないし、
レスリング的技術でも見せられず、
また相手への理解・作用も全然見られない。
結局たいして魅力も無い王者組みが2−0という結果を手にするだけの試合です。
悪い試合。
Eインターナショナル王座戦、3本勝負:ジャイアント馬場(ch)vs.ブルーノ・サンマルチノ(8/7/68)
(白黒映像です)
馬場の身軽さ、脳天チョップの威力に驚き、
サンマルチノのエネルギーが詰まったような体躯に感心します。
しかし試合はというと相手を黙らせての攻撃が多く、
尋常ではないパワーや体格を、レベルの高くないレスリングで制約してしまっている印象を受けます。
構築自体は正攻法ではあったのだけど、
異端の試合になっても本気のぶつかり合いを見たかったな、というような内容です。
平均より少し上。
(執筆日:6/?/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@NWA王座戦、3本勝負:ジャック・ブリスコ(ch)vs.ジャンボ鶴田(2−1)(1/30/74)Aアントニオ猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント(リングアウト)
Bドリー・ファンクJr vs.バロン・フォン・ラシク
Cキラー・コワルスキー、ミスター・レスリングvs.ザ・デストロイヤー、サムソン轡田
D北米タッグ王座戦、3本勝負:坂口征二、長州力(ch)vs.アイアン・シーク、スーパー・デストロイヤー(2−0)
Eインターナショナル王座戦、3本勝負:ジャイアント馬場(ch)vs.ブルーノ・サンマルチノ(2−1)(リングアウト)(8/7/68)