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Dragon Gate:Best of King of Gate 2018の分析


名勝負 KoG決勝:YAMATO vs.吉野正人(6/9/18)
好勝負 KoG公式戦:鷹木信悟vs.吉野正人(5/8/18)

KoG公式戦:YAMATO vs.Kzy(5/8/18)

KoG公式戦:Kzy vs.Ben-K(5/19/18)

①KoG公式戦:鷹木信悟vs.吉野正人(5/8/18)
 鷹木が抑えきれない荒々しさを見せ、
 場外で椅子へのパイル・ドライバー。
 リングに戻ってもツームストン、と
 首痛めている吉野を完全ダウンに追い込みます。

 吉野は真っ直ぐ反撃しムーンサルト。
 シチュエーションに合わせて相手の技を防いでのカウンターを多用、
 観客が応援しやすい環境を整えていますね。

 残り5分、残り3分からのそれぞれの変調も成功していて
 最後までストーリーをしっかり攻防で表現しました。
 ぎりぎり好勝負。

②KoG公式戦:YAMATO vs.Kzy(5/8/18)
 ヘッドロックの応酬という韻踏みの一方で
 タックル後の仕草等表現でも魅せてきます。

 基本要素の完成度が高く中盤も高クオリティ。
 首攻めへの展開も良いですね。
 序盤のやり取りが戦略的な意味合いを持ってくる。
 受けのKzyは首の痛みでブリッジできなかったりと
 良い受け表現で応援を引き出しつつ
 気持ちのこもった反撃で大盛り上がり。

 ただ終盤は折角のセルを忘れて
 気持ちを前面に押し出しすぎたのは残念。
 中盤までの作り方を見ていると十分両立ができたでしょう。
 ぎりぎり好勝負。

③KoG公式戦:Kzy vs.Ben-K(5/19/18)
 Kzyが歌舞くもBen-Kが翻弄されず正面突破。
 Kzyの脚攻めにBen-Kは無骨に耐え、
 エプロン技を防いで場外に叩き付けるスピアー。
 お互い自分のキャラを貫きつつも
 相手に影響受けずにスタイル・クラッシュができていますね。

 Kzyの反撃を防ぎつつ、
 Ben-Kが腰攻めで追い込み、
 スープレックス・マシーンっぷりを披露。
 KoGで重要なタイム・スケジュールもできていますね。

 残り2分からギアを上げての全力のぶつかり合いも見応えがありました。

 ぎりぎり好勝負。

④KoG準決勝:YAMATO vs.土井成樹(6/1/18)
 YAMATOが色気のある受け表現。
 攻めもその受けと一体になっている。

 対する土井も冷静に静で合わせて
 YAMATOの意図を丁寧に拾っています。

 しかしながら後半に土井がいつものタフネス押しになり
 YAMATOの受けとまったく正反対の方向を向くことに。
 ギャラリアのノー・セルとかやりすぎでしたね。

 良い雰囲気でしたが、終盤が余りにしっくりこない。
 好勝負に少し届かず。

⑤KoG決勝:YAMATO vs.吉野正人(6/9/18)
 吉野が先手を取り早い段階でトペを決めるも
 自分でしっかりリズムを作れるので軽い印象は与えない。

 YAMATOもトーナメントを通して
 高いレベルを保っている受け表現で魅せます。
 技に頼らず、オーソドックスなものを緩急で表現し、
 その時その時の状況に注目させます。
 こういう格式を求められる場において適切な試合運びです。
 
 吉野も走りこんでのチョップなど
 王道の中の変化で魅せていく。
 攻防のつなげ方、幅の広げ方は素晴らしく、
 そこに情感を入れ込んで
 決勝戦というシチュエーションの良さを活かして来る。

 フィニッシャーを明示しつつ、
 そこを乗り越えての攻防に次ぐ攻防。
 クイックの織り込み方も見事でした。

 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:1/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

①KoG公式戦:鷹木信悟vs.吉野正人(5/8/18)
②KoG公式戦:YAMATO vs.Kzy(5/8/18)
③KoG公式戦:Kzy vs.Ben-K(20分時間切れ)(5/19/18)
④KoG準決勝:YAMATO vs.土井成樹(6/1/18)
⑤KoG決勝:YAMATO vs.吉野正人(優勝!)(6/9/18)