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Dragon Gate:Best of Dragon Gate 2012 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 敗者ユニット脱落マッチ:ドラゴン・キッド、鷹木信悟、YAMATO、ジミー・ススム、ジミー・カゲトラ(JT)vs.CIMA、BxBハルク、戸澤陽、堀口元気、斉藤了(BW)(Infinity 247 1/19/12)

オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:CIMA(ch)vs.ジミー・ススム(JT)(Infinity 249 2/5/12)

解散コントラ解散、吉田式イリミネーション・マッチ:土井成樹、BxBハルク、戸澤陽、神田裕之、サイバー・コング、Kzy、谷崎なおき(BW)vs.望月成晃、吉野正人、鷹木信悟、YAMATO、ドラゴン・キッド、ジミー・ススム、リッチ・スワン(JT)(Infinity 250 2/9/12)

・Gammaがサイバー・コングとの試合後サイバーを称える。サイバーがJT入りに一歩進む。
・一方望月、Gammaのその行動に吉野は不振を募らせる。
・BWも斉藤、堀口が唯一FGで敗北しチーム内に不協和音。

@CIMA、BxBハルク、戸澤陽、神田裕之(BW)vs.鷹木信悟、YAMATO、横須賀享、ジミー・カゲトラ(JT)(Infinity 245 1/9/12)
 (23分中19分)
 (勝者チームは好きな試合をブックできる)
 乱戦から始まるとルチャ・ルールを使った入り乱れの攻防。
 これは素晴らしかったですがジミーズ中心から
 試合を落ち着かせた中盤はこれといったアクションに欠けますね。
 時に抗争選手同士で他を上回るものを見せるが
 時に何故この対決でっていう絡みに時間を取っている。
 しかし細かい連携技、一進一退については流石DGだけに豊富です。
 大量の技により試合の政局をコントロールする上手さがありましたが
 ここぞというシーン切替がないのでスケール感にやや乏しい。
 中々良い試合。

・試合後鷹木が戸澤との試合、YAMATOがハルクとのノー・ロープ・マッチを組む。
・CIMAはJT、BWに関係なく誰にでも俺の王座に挑戦する権利があるとしてCIMAロワイヤルで挑戦者を決めると宣言。

ACIMAロワイヤル:ジミー・ススムvs.鷹木信悟vs.Gammma vs.ドラゴン・キッドvs.サイバー・コングvs.富永千浩vs.超神龍vs.ストーカー市川vs.土井成樹vs.Kzy(Infinity 246 1/15/12)
 (19分中15分)
 変則ロイヤル・ランブル。
 1分ごとに2人追加。
 フォールも有効で最初の10分は3カウントではなく2カウント・ルールが適用される。
 試合はカウント2ルールから市川が爆発、
 カウント3でも相手を脱落させたと思ったら調子にのって切替され脱落。
 他富永が土井に強力を呼びかけるも裏切られたりと
 狙い通り若手・お笑い起用により試合を面白くしています。
 一方でオーバー・ザ・トップ・ロープにより
 鷹木という強力な選手が脱落する理由も作れている。
 ファン・マッチから自然にBWvs.JTのメイン・ストーリーに持って行き、
 最後はこの形式ならではのキッドとススムのJT対決。
 フォール形式ありならではの迫力ある技の攻防が見られました。
 DGのアイディアと魅力が詰まった内容。
 また面白い試合形式を生み出してきたなと感心しました。
 中々良い試合。

・カゲトラがブレイブ・ゲート王座に挑戦を表明。

Bオープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:BxBハルク、戸澤陽(ch)vs.望月成晃、吉野正人(Infinity 246 1/15/12)
 (20分中15分)
 戸澤の視線のひきつけ方は上手いですね。
 ハルクは逆に表に出さない静の見せ方で観客から注視するように引きつける。
 望月はダウンからの蹴りによる蹴散らしの流れが鉄板。
 吉野はストーリー・ラインにのったタッグ力の違いを表現する調整役になっていますね。
 試合の優勢が変わる様を一つ一つ大きなインパクトを持って見せました。
 素晴らしい試合。
 好勝負に少し届かず。

・試合後Kzyが既に組まれているものとは別にルーザー・リーブス・ユニットを行なおうと提案。

・土井、Kzy、谷嵜がトライアングル・ゲート王座防衛戦。谷嵜が負傷によりトマホークTTが谷嵜で代役。
・試合はKzyが反則により防衛。しかしそんな試合しかできないならとレフェリーが王座剥奪を決定。
・土井がKzyをやりすぎだと責めると、Kzyはいつからそんな良い子ちゃんになった?とトマホークと共にチーム土井ダーツを離脱。

C敗者ユニット脱落マッチ:ドラゴン・キッド、鷹木信悟、YAMATO、ジミー・ススム、ジミー・カゲトラ(JT)vs.CIMA、BxBハルク、戸澤陽、堀口元気、斉藤了(BW)(Infinity 247 1/19/12)
 (31分中18分)
 BWが4人連続攻撃や椅子攻撃により
 リングを支配していることを強くイメージ付けています。
 CIMAはススムとの王座戦が決まっていることを受けて叙情表現を入れてくる。
 そしてそれはBWと毛色が違ってきていることを暗に示すものでもある。
 後半は10人タッグながら比較的メンバーを絞って
 一つ一つの攻防をじっくり見せていく形です。
 レフェリーに袋を被せ戸澤のタップを見逃すスポットから
 サイバーがJT加勢かと思いきやBW入りというサプライズ、
 同時にCIMAを叩きのめしCIMAがBWから追放される、という驚きの結果につなげています。
 素晴らしい内容ながらいつもに比べると編集のレベルが劣り
 試合の全体を十分捉え切れていない印象はありましたね。
 ぎりぎり好勝負。
 
・戸澤がBW首領に。ユニット解散マッチを提案。

・戸澤の試合にドクター・マッスル率いるメタル・ウォーリアー(MW)が介入し戸澤を敗北させる。
・上述のKzy提案の敗者ユニット脱落マッチでGammaが負傷し敗北。
・堀口、斉藤が軍団解散マッチに参加したいと申し出るも戸澤は弱い奴を入れてリスクを取りたくないと拒否。イエスマンでいればいいと手を上げさえする。
・CIMA、ドン・フジイがドクター・マッスルと共に登場し先ほどのMWの正体は彼らだったと明かす。

D戸澤陽、BxBハルク、サイバー・コング(BW)vs.望月成晃、鷹木信悟、YAMATO(JT)(Infinity 249 2/5/12)
 いつものごとく乱戦スタートからYAMATOのダウン・シーン。
 YAMATOが十分アピールしていない状態だったのが残念ですが、得意の形で試合を波にのせます。
 BWのエースになった戸澤が一気に試合の見せ場に持っていく爆発力を披露。
 鷹木との熱ある攻防は予定されているシングル戦を期待させるに十分でしたね。
 同時サブミッション・スポット、介入スポットで分かりやすく分離して終盤へ。
 それぞれその組み合わせを認識するに足るじっくりした攻防に
 サイバーの暴れっぷりを大胆に織り交ぜました。
 CIMA追放でBWが弱体化所か更に強力なトリオが生まれたと実感させましたね。
 好勝負に少し届かず。

Eオープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:CIMA(ch)vs.ジミー・ススム(JT)(Infinity 249 2/5/12)
 CIMAはBW離脱によりおどけを挟めなくなったことで
 間自体の長さのコントロールに注意を向ける必要性に迫られました。
 そして実際に完璧にコントロールしている。
 去年のFGでCIMAはもう駄目かと思ったけれど
 BW離脱で見事に復活を遂げました。
 試合はススムの脚攻めからCIMAの腕攻めへ。
 CIMAの巧みな織り込みにより
 一極攻めが単なる展開作りではなく(FGではそうなっていましたね)深みを与える要素となっている。
 ススムも優れたカウンターを見せる。
 その予想のつかない点はある意味ジミーという存在感ないギミックにもフィットしていますね。
 ジャンボの勝ちによって真っ直ぐな見せ方にシフトしドラマを見せてくれました。
 ぎりぎり好勝負。

F解散コントラ解散、吉田式イリミネーション・マッチ:土井成樹、BxBハルク、戸澤陽、神田裕之、サイバー・コング、Kzy、谷崎なおき(BW)vs.望月成晃、吉野正人、鷹木信悟、YAMATO、ドラゴン・キッド、ジミー・ススム、リッチ・スワン(JT)(Infinity 250 2/9/12)
 (72分中34分)
 (90秒ごとに片方のチームから1選手追加。
 全選手が揃うまではバトル・ロイヤルで行なわれ、
 揃ってからはイリミネーション形式。
 今回オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルールはなし。)
 まずバトル・ロイヤル部分。
 土井vs.吉野の元タッグ・パートナー対決から始めた割りに
 戸澤の順番といい比較的入場順は適当で
 ここは観客席を暖めるだけで良いという判断でしょうか。
 選手が揃ってから最初の脱落(入場するなり谷崎が脱落したので正確には2人目ですが)にかけて
 大幅なカットが行なわれていますね。

 新しくBWに加わったサイバーが次々脱落させ、彼の価値を高める展開。
 その他も綺麗に絵を、スポットを作っています。
 形骸化しやすいものの70分やるには
 構造をしっかり作らなければいけませんからこれは正解ですね。
 工夫を凝らした3ウェイ的アイディアで長所をより活かしてもいますし。
 土井vs.横須賀がそれぞれ相手の読みを外しながら、
 それでいてストレートな姿勢を崩さない見事な攻防を見せて盛り上がった後、
 KzyがYAMATOを脱落させるという意表をつく流れ。
 これでますますJTが絶体絶命だという雰囲気が強まりましたね。
 横須賀を中心に反撃して3対3になったところで
 疲労の色が隠せない状態になっていましたね。
 JT反撃の立役者横須賀が脱落し、
 コング・キラーの吉野がコングを脱落させるという展開の妙を見せた後、
 吉野、望月vs.ハルク、戸澤を終盤として本格的な大技の攻防。
 60分を超える試合時間にも関わらず
 戸澤の動きのキレは素晴らしかったですね。
 セコンドによる連続攻撃、BOX攻撃とDGらしい演出も
 70分マッチの重みを壊さず綺麗に締めました。
 70分マッチとして行なえていて歴史的な試合。

 しかし70分マッチである、ということは34分マッチではないということです。
 編集には向いていません。
 見ている方が十分と感じない段階で画面に映る選手は疲労度を織り交ぜ始めるし、
 鷹木含め一部選手が十分に活躍していないまま脱落したようにも見える。
 それ故こうして残る映像としての評価は文句なしに好勝負となる。

 試合後CIMAらが登場。
 友達といって呼び込んだのはTAKAみちのくと高木三四郎。
 次回トリオで激突することに。

(執筆日:2/26/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@CIMA、BxBハルク、戸澤陽、神田裕之(BW)vs.鷹木信悟、YAMATO、横須賀享、ジミー・カゲトラ(JT)(Infinity 245 1/9/12)
ACIMAロワイヤル:ジミー・ススムvs.鷹木信悟vs.Gammma vs.ドラゴン・キッドvs.サイバー・コングvs.富永千浩vs.超神龍vs.ストーカー市川vs.土井成樹vs.Kzy(Infinity 246 1/15/12)
Bオープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:BxBハルク、戸澤陽(ch)vs.望月成晃、吉野正人(Infinity 246 1/15/12)
C敗者ユニット脱落マッチ:ドラゴン・キッド、鷹木信悟、YAMATO、ジミー・ススム、ジミー・カゲトラ(JT)vs.CIMA、BxBハルク、戸澤陽、堀口元気、斉藤了(BW)(Infinity 247 1/19/12)
D戸澤陽、BxBハルク、サイバー・コング(BW)vs.望月成晃、鷹木信悟、YAMATO(JT)(Infinity 249 2/5/12)
Eオープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:CIMA(ch)vs.ジミー・ススム(JT)(Infinity 249 2/5/12)
F解散コントラ解散、吉田式イリミネーション・マッチ:土井成樹、BxBハルク、戸澤陽、神田裕之、サイバー・コング、Kzy、谷崎なおき(BW)vs.望月成晃、吉野正人、鷹木信悟、YAMATO、ドラゴン・キッド、ジミー・ススム、リッチ・スワン(JT)(Infinity 250 2/9/12)