TOP日本のプロレスDragon Gate(闘龍門) →Dragon Gate:Kobe World Wrestling Festival 7/11/10

Dragon Gate:Kobe World Wrestling Festival 7/11/10の分析


名勝負 カベジェラ・コントラ・カベジェラ:BxBハルクvs.鷹木信悟
好勝負 オープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:K-ness、横須賀享(ch)vs.望月成晃、ドン・フジイ(Z)

W1=World-1、W5=Warrior 5、K=KAMIKAZE、TG=東京愚連隊、OP=大阪プロレス、Z=絶倫's、DD=Deep Drunkers

Ivpvideo製です。

@Kzy、新井健一郎、神田裕之(DD)vs.谷嵜なおき(W1)、琴香(W1)、マーク・ハスキンス
Aハンデ戦:アブドゥーラ・ザ・ブッチャー、曙vs.ストーカー市川、しゃちほこマシーン、ジャクソン・フロリダ、ジョンソン・フロリダ
Bイリミネーション・マッチ:土井成樹、Pac(W1)vs.斉藤了、ドラゴン・キッド(W5)vs.サイバー・コング、KAGETORA(K)vs.NOSAWA論外、戸澤圏外(TG)

Cオープン・ザ・トライアングル・ゲート王座戦:CIMA、Gamma、堀口元気(W5)(ch)vs.タイガース・マスク、ブラック・バッファロー、ボディガード(OP)

Dオープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:K-ness、横須賀享(ch)vs.望月成晃、ドン・フジイ(Z)
 横須賀が飛ばすスタートですが
 40歳を超えた望月がそのスピーディーな戦いの中で
 冷静に攻防を組み込み横須賀の脚狙いにつなげます。
 支配時においても横須賀と望月の相性は抜群。
 横須賀が予想がつく中で試合を構築した後、
 K-nessが予想が追いつかないスピード感ある動きをして効果的に盛り上げます。
 挑戦者がこのK-nessの反撃を包み込んで圧倒しきったのはインパクトありましたね。
 見事にコントロールしきっていました。
 誤爆などの印象的なスポットで王者がひっくり返し
 終盤はタッグの醍醐味であるダイナミックな攻防を披露。
 初お披露目となるジャンボの勝ち固めでフィニッシュです。
 ぎりぎり好勝負。

Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ:BxBハルクvs.鷹木信悟
 一発一発丁寧にに力を込めた打撃と
 それによる小さな攻防で起点を作り上げます。
 ハルクがフォールする気のない、
 ダウン狙いにさえ見える強烈な攻めで遺恨を表現。
 鷹木も反撃時に自分が上だと明示せず
 敢えてバランスをグチャグチャにしたままにすることで
 泥々した憎悪を試合に練りこんでいく。
 鷹木がハルクを強烈に鉄柱に叩きつけ場外パワー・ボムを決めれば
 ハルクもエプロンでEVOを決め壮絶な潰しあいに。
 一方でスポット以外の小さな攻防でも
 積極的に相手の攻めを防ぐことで
 意地の問題でもあること、
 それに関連してハルクが鷹木に勝てないバック・ストーリーを語ります。
 高い集中力を維持したままハルクが絶妙の披露表現を加えて後半戦へ。
 まず場外への投げっぱなし雪崩式バック・ドロップという無茶苦茶なスポットが飛び出ます。
 着地したハルクの脚が壊れるという展開が実に真に迫っています。
 加熱するライバル関係の中でスポット以外のベースも
 限界ぎりぎりまでインパクトを追求していますね。
 鷹木がウィール・キックを見せたのには驚きました。
 ダウンにより試合の天秤の繊細な変化を見せた上で
 最後はハルクにとって大きな武器となった
 ファースト・フラッシュにより倒すか倒されるかの極限の攻防で幕。
 試合後の容赦ない髪切りは初期全女を思い出したりする。
 DGの歴史の中で最高の一戦。
 文句なしに名勝負。

Fオープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:YAMATO(K)vs.吉野正人(W1)
 吉野が世界最速のロープ・ワークを見せた後腕攻め。
 YAMATOはこれに対して我慢しそんなものかよ、と挑発するばかり。
 死んだ振りネタでも使わないと受け手時に試合に貢献できず、
 なんだかんだ行ってもまだキャリア4年しかないのだ実感させます。
 続いてYAMATOの脚攻め。
 こちらも吉野も只黙って受けるだけ。
 動きの少ないシーンにおいて試合に貢献できない、という吉野の欠点が出ましたね。
 その後も大技の打ち合いで盛り上げるも
 切り返し合いが豊富でなければ吉野の得意の形には持っていけません。
 ダメージ表現が下手なところもありますし、
 吉野で30分越えするのは無茶でしたね。
 でも最後のソルナシエンテの流れは
 ダメージ表現云々を抜きにしてみていて気持ちよく
 王座交代の雰囲気を一気に作り上げましたね。
 平均的な良試合。

@オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:鷹木信悟 vs. BxBハルク(Kobe World Wrestling Festival 7/27/08)
 (37分中10分)
 じっくりとした構築、正統な張り合いでスタートです。
 60分時間切れの後ですから主要な展開に必要な攻防は流用できますし安定していますね。
 それぞれの弱点化(ハルクの脚、鷹木の腕)を徐々に完成させ、
 危険技を比較的早い段階から配置しているにも関わらず長丁場にフィットできている。
 完成度の高い35分越えの内容です。
 残念なのは前回のフル・タイム戦で見られたような名勝負を匂わせる煌きがかけているという事です。
 まずハルクは致命的なレベルにまでは追い込まれません。
 テーブル、セコンドを廃して肉体のみで勝負したのは褒めるべき事だと思いますが、
 その状態であっても多少の安定性を捨ててハイ・スポットを作り出す賭けに出る事でその状況は生み出せたはずです。
 またハルクがキラー化もしていませんね。
 ハードな蹴りではあったけれども爽やかないつものハルクの域を出ませんでした。
 後は鷹木の一極攻めに対する行動に改善の余地がありますね。
 序盤のロープを使ったドラゴン・スクリューは目立ちすぎていますし、
 花道でのデス・バレー・ドライバーという大技はダメージ蓄積なんて些細な事は軽く吹き飛ばすのだから
 腕の痛みを見せるのはもう少し遅らせるべきでした。
 ロング・マッチとしては最善の内容ながら、きつく言えば上手い以上の物が余り見られないと言えなくも無い。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/10)

総評
 セミは必見。これで燃え尽きたのでメインがいまいち伸びなかったのも気にならない。
 タッグは素晴らしいしトリオも中々のものだったようですよ。
 (執筆日:12/?/09)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Kzy、新井健一郎、神田裕之(DD)vs.谷嵜なおき(W1)、琴香(W1)、マーク・ハスキンス
Aハンデ戦:アブドゥーラ・ザ・ブッチャー、曙vs.ストーカー市川、しゃちほこマシーン、ジャクソン・フロリダ、ジョンソン・フロリダ
Bイリミネーション・マッチ:土井成樹、Pac(W1)vs.斉藤了、ドラゴン・キッド(W5)vs.サイバー・コング、KAGETORA(K)vs.NOSAWA論外、戸澤圏外(TG)
Cオープン・ザ・トライアングル・ゲート王座戦:CIMA、Gamma、堀口元気(W5)(ch)vs.タイガース・マスク、ブラック・バッファロー、ボディガード(OP)
Dオープン・ザ・ツイン・ゲート王座戦:K-ness、横須賀享(ch)vs.望月成晃、ドン・フジイ(Z)
Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ:BxBハルクvs.鷹木信悟
Fオープン・ザ・ドリーム・ゲート王座戦:YAMATO(K)vs.吉野正人(W1)(新チャンピオン!)