DDT:Best of DDT 2019 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | D王GP公式戦:田中将斗vs.HARASHIMA(12/15/19) |
@エクストリーム王座戦、ラダー・マッチ:黒潮イケメン二郎(ch)vs.佐々木大輔(8/25/19)
王座が中空に吊るされて奪取したら勝ちというのは
日本では案外行われていない形式。
それもあり序盤の攻防は意味性が弱いものの
良質なレスリングに
ジャケットによる韻踏み自体は良かったですね。
ラダーを絡めると過激度の軽いものから初めて
佐々木による脚攻めへ。
展開としてはありですが、
途中でラダーを登るという行為をまったく入れなかったことで
繊細な表現に発展させれなかったのは惜しいですね。
後半ハードなスポットが幾つも見られますが、
技のかけ方は少し安全を見ており、
アメリカの命知らず達の同じスポットと比べると少しインパクトは欠けるか。
最後に2客のラダーの上にテーブルをのせたり
絵作りの意識もあってアメリカ本家から
インスピレーションを受けつつ
しっかり自分達の形にした良い試合でしたが、伸び悩みも。
中々良い試合。
(執筆日:9/?/19)
AD王GP公式戦:竹下幸之助vs.遠藤哲也(12/9/19)
黄金カード。
予定調和的に見せかけて予測しない切り返しを上手く混ぜていますね。
ただ切り返し合い自体は竹下x遠藤でも
この2人ならではのストーリーが見えないですね。
公式戦でたまたま試合が組まれた以上のものが欲しい。
小大会でダイナミズムが生まれにくい部分の対応が不十分ながら
攻防は細かくエプロンでの攻防もあって、しっかりしている。
ただレフェリー誤爆は安易な演出だし、
やっぱり数え歌の熱量を最後まで感じることができず。
神格化できる数え歌だと思うので、
D王GPだからといって安易に組まない方が良かったのではと思います。
好勝負に少し届かず。
BD王GP公式戦:田中将斗vs.HARASHIMA(12/15/19)
レスリングでじっくり鬩ぎあい、
そのまま5分経過、とロング・マッチの様相。
続いてHARASHIMAが脚攻め。
田中が細かな抵抗を見せながら継続し10分経過。
綺麗な時間配分をしていますね。
中盤もエプロン技、テーブル葬で
上手く弾みをつけて盛り上げています。
30分マッチのお手本のような内容。
逆に綺麗すぎる為、
少しぐらいは横道にそれて
それにより印象に残る工夫を施しても良かったですね。
ぎりぎり好勝負。
CD王GP決勝:田中将斗vs.遠藤哲也(12/28/19)
遠藤からテーブル葬を狙うも
田中が防いで逆にテーブル葬を決めて主導権。
腰狙いとスピード感のあるエルボーで緩急をつけますね。
遠藤が反撃を細かく刻んで背面ダイブを狙うも失敗。
即座に取り繕ろうとして絵にはなっていなかったですが、
田中のタフネスお化けっぷりを結果邸に際立てた1シーンでした。
田中は46歳なのに積極的にアクション量で勝負し、
実際上手くやっているのには感心しましたね。
ただアクションはまったく見劣りしないといえ
刺々しさまでは無くてDDT最強を外敵がかっさらう、という
シチュエーションを盛り立てるのには少し弱いのが残念。
試合のクオリティ自体は決勝として合格点で
双方良い仕事をしたのは間違いないですけれども。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@エクストリーム王座戦、ラダー・マッチ:黒潮イケメン二郎(ch)vs.佐々木大輔(8/25/19)AD王GP公式戦:竹下幸之助vs.遠藤哲也(12/9/19)
BD王GP公式戦:田中将斗vs.HARASHIMA(30分時間切れ)(12/15/19)
CD王GP決勝:田中将斗(優勝!)vs.遠藤哲也(12/28/19)