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DDT:Best of DDT 2015 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 KO-D無差別級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.HARASHIMA(4/29/15)

エクストリーム王座戦、ラスト・マン・スタンディング:彰人(ch)vs.入江茂弘(5/17/15)

KO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.KUDO(5/31/15)

飯伏幸太、佐々木大輔vs.関本大介、岡林裕二(8/23/15)

@タッグ王座戦:関本大介、岡林裕二(ch)vs.入江茂弘、石井慧介(4/29/15)
 大日組がやりたい放題。
 ヘッド・ロックの締め上げにボディ・スラム連発。
 一方的ではありますが、身振りのアクセントで
 停滞感を与えてはいないのが見事。
 DDT側は抵抗しても相手にならなかったものの
 ようやくのタッチから入江が猛反撃。
 一応成立はさせているものの説得力の点で
 物足りないことは否めないか。
 また、試合を通して敵わない相手として大日組を描くなら
 挑戦者側からの絶望をもう少し表現したかったか。
 大日組が非常に充実していたが故に
 他の相手でもこういう内容が成立するのではと錯覚してしまいますね。
良くも悪くも。
 中々良い試合。

AKO-D無差別級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.HARASHIMA(4/29/15)
 HARASHIMAが良く相手を見ながら対応、
 これをリアル/虚構一致させて行っています。
 その慎重な出だしからの緩急を自分のターンで作っているのもにくい。
 飯伏が脚攻めで反撃。
 細やかな厳しさを織り交ぜながら丁寧に一進一退を
 中盤でも多く盛り込んでいきます。
 前回のように場外でのムーンサルトがあるも
 今回は過度なアピール・ムーブではないですね。
 飯伏の突発的な感情のシフトがアクセントになり、
 それに合わせて自然に過激化へと転じている。
 最後の最後どうしても難しい動きに挑戦するきらいはあるものの
 全然悪くはない形で前回と違って素晴らしい試合でした。
 文句なしに好勝負。

Bエクストリーム王座戦、ラスト・マン・スタンディング:彰人(ch)vs.入江茂弘(5/17/15)
 序盤でロープが壊れるアクシデント。
 入江がそれもあってか、
 どうやって動きをつけるか高い意識を持っていますね。
 一方の彰人は環境を使いドラスクから脚狙い。
 試合運びを壊さず、しっかり積み重ねていき、
 それと同時に団体側はロープの緩みを直して見せます。
 それに合わせて入江が徐々に動きを広げます。
 彰人も多彩な脚攻めで、一方的であっても退屈させません。
 多彩とはいっても自分の本筋は見失っていないのは
 自分のスタイルとして確立できている証拠です。
 テンポ掴みが上手いのか、入江も良い感じです。
 フォールを取ってからダウン・カウントというルールが上手く活きていて、
 入江が3カウントを取っているのに
 脚の痛みの蓄積で逆に苦しそうという
 深みのある戦いを表現できています。
 入江がギブ・アップして同等となり、
 一つ変調が求められる所でヘッド・バッド合戦。
 このタフマン・コンテストの象徴的な攻防で
 3カウントを取って見せたのは素晴らしい。
 また、脚の痛みで場外転落までして
 攻め手が限定されてきていることを表現したのも良かった。
 最後まで自分のやるべきことをやり抜いた内容。
 文句なしに好勝負。

CKO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.KUDO(5/31/15)
 グラップルの感覚は
 プロレスのレスリングの定型に依存せず、
 2人の間だけのやり取りで生まれています。
 タックルにいったところのカウンターのニーで
 目をむいてのダウンは多少やり過ぎ。
 少々過剰に痛がる程度でかまわないですね。
 上記の2人の呼気がリアルだっただけに少し嘘くさい。
 中盤からはダブル・ストンプ系の
 リアルに痛い腹攻めをお互い行います。
 ここは只積み重ねた感あり。
 しかし1度仕切っての蹴り合いに繋げるならアリ。
 技のかわしと打撃の張り合いで
 終盤はスリリングな攻防で盛り上げてきました。
 王座交代劇にふさわしい素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:1/?/16)

D飯伏幸太、佐々木大輔vs.関本大介、岡林裕二(8/23/15)
 台車をのせて花道から突き落とすというスポットの緩さを
 BJW組のシンプル・ストロングな攻めと
 飯伏のリアルさを伴った鋭い動きが一瞬で振り切ってみせる。
 良いですね。
 佐々木の独特の感情表現で終盤への為を作ると
 終盤は関本、岡林の連携を軸に
 飯伏、佐々木がそれぞれ1vs.2でスポット作り。
 最後の肩車された相手をトップ・ロープに立った状態から
 ジャーマンで投げ捨てるという技には驚きましたね。
 本格派タッグ同士のぶつかり合いという要素だけは足りないが、
 他の部分で十分に魅力を持った内容に仕上がっています。
 ぎりぎり好勝負。

EKO-D無差別級王座戦:KUDO(ch)vs.坂口征夫(8/23/15)
 坂口が元MMAファイターならではのパウンス、蹴りで掴むと
 KUDOが脚攻め、坂口が腕攻めで前半のベースを固めます。
 困ったら蹴りの打ち合い。
 只ちょっと頼り過ぎてリズムは物足りない。
 KUDOの兄貴分としての厳しい攻めを耐え忍んだ
 坂口がスリーパー、コブラ・クラッチと繋げたのは
 前半の腕攻めも活きて素晴らしかったのだが、そのスポットだけ。
 結局蹴りのハード・スポットでの攻防に落ち着いてしまい、
 +αが中々形にならなかったという印象。
 中々良い試合です。

 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:関本大介、岡林裕二(ch)vs.入江茂弘、石井慧介(4/29/15)
AKO-D無差別級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.HARASHIMA(新チャンピオン!)(4/29/15)
Bエクストリーム王座戦、ラスト・マン・スタンディング:彰人(ch)vs.入江茂弘(5/17/15)
CKO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.KUDO(新チャンピオン!)(5/31/15)
DKO-D無差別級王座戦:木高イサミ(ch)vs.遠藤哲也(12/13/15)
Eタッグ王座トーナメント決勝:竹下幸之介、遠藤哲也vs.岡林裕二、入江茂弘(12/23/15)