TOP日本のプロレスDDT →DDT:Best of DDT 2014

DDT:Best of DDT 2014の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@KO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.マサ高梨(2/23/14)
 まずはレスリングで頻繁に体勢を入れ替えあい、
 高梨の気持ちを見せていきます。
 ロープ・ワークで緩急をつけた後、
 高梨が丸まってのアーム・ロック・トラップ。
 ちょっと説得力に欠けるので、ここで腕攻めまで繋げるのはどうかな。
 HARASHIMAが足蹴にして反撃を返しすると高梨は最弱っぽい受け。
 機能的には何の意味もありませんが、個性は出ているし、
 移入感を高めるという点ではまずまず。
 高梨が様々な方法で腕攻めを探りつつ
 予想を超える重厚な攻防に転じます。
 しかし高梨はずっと最弱を意識しているために、
 時に最弱のためにやっていることが道化にも見えてしまっている。
 場が高ぶっている時はその流れを受けて時には強く見せても良いのだけど。
 中々良い試合。
 (執筆日:5/?/14)

AKO-D無差別級王座戦:KUDO(ch)vs.彰人(4/29/14)
 坐禅で誘ってタックルを仕掛ける。
 彰人はYAMATOみたいな食えなさがありますね。
 レスリング中の距離の取り方も素晴らしく、
 地味ですが、レスリング力はかなりのもの。
 しかしKUDOがプロレスの中で、
 その彰人のポテンシャルを最大限まで引き出すことができていません。
 中盤はKUDOが主導権を取り腹攻め。
 退屈にならないように変化させてはいますが、
 腹攻めの一本筋が逆に見えない形になっている。
 彰人はKUDOをエプロンで抱えてから、
 場外へのニー・クラッシャーで反撃の糸口をつかみます。
 しかし、どちらも特段一極攻めのダメージは見せないのに、
 頻繁に部位関連の技を織り交ぜるという
 不可思議な攻防で終盤も深みが足りない。
 彰人が足りない部分があるのは仕方ない。
 それ以上に素質の豊かさを感じました。
 海外修行させたいほど。
 一方で、KUDOはそれを補うべき立場なのに
 同じように至っていない状況で情けなかった。
 平均的な良試合。

BKO-D無差別級王座戦、3ウェイ・ダンス:HARASHIMA(ch)vs.ケニー・オメガvs.木高イサミ(8/17/14)
 一応3ウェイとしての出だしながら緩い進行。
 3ウェイ・スポットの交え方が単なるお茶濁しでしかありません。
 それぞれダイブを放っていくと、
 木高が場外テーブルへのパワー・ボムを被弾。
 まだまだ前半なのでリアリティにかける表現ですが
 ハード・スポットで無理やり試合を引き上げてきました。
 イリミネーション・ルールですが、カットを使うことにより
 両方のフォールを自分で取ろうという気概を見せたのも熱を帯びるきっかけになりました。
 HARASHIMAとイサミのヘッド・バッド合戦は
 見せ方微妙でしたが流血要素も加わり終盤へ。
 一進一退の鬩ぎ合いはぎりぎりのライン。
 同時に流血したイサミの粘りも見所にして盛り上げました。
 中々良い試合。

Cタッグ王座戦:ゴールデン・ラヴァーズ(飯伏幸太、ケニー・オメガ)(ch)vs.遠藤哲哉、竹下幸之介(9/28/14)
 竹下はオーソドックスな流れの中で驚異のバネを披露。
 一方で遠藤はまだまだ支持を受ける必要のあるシーンが多く、
 竹下ほどの自分の良さを発揮できていませんね。
 新体操からの動きで目立った遠藤に対し、
 オメガが唯我独尊キャラであしらいます。
 遠藤のリアクションが遅いものの
 オメガがキャラで時間をつないでフォローしていましたね。
 タッチすると竹下が大きな動きでヒート・アップ。
 遠藤が今波にのっているというストーリーに乗っ取りフィニッシュへ。
 ストーリーを試合に組み込むのは良いですが、
 実体はまだまだ遠藤は竹下の後塵に拝していますね。
 若さゆえの甘さはまだまだあるが、
 これからが楽しみになる内容です。
 中々良い試合。
 (執筆日:12/?/14)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@KO-D無差別級王座戦:HARASHIMA(ch)vs.マサ高梨(2/23/14)
AKO-D無差別級王座戦:KUDO(ch)vs.彰人(4/29/14)
BKO-D無差別級王座戦、3ウェイ・ダンス:HARASHIMA(ch)vs.ケニー・オメガvs.木高イサミ(8/17/14)
Cタッグ王座戦:ゴールデン・ラヴァーズ(飯伏幸太、ケニー・オメガ)(ch)vs.遠藤哲哉、竹下幸之介(新チャンピオン!)(9/28/14)