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DDT:Best of 2010の分析


名勝負 なし
好勝負 KO-D無差別級王座戦:関本大介(ch)vs.飯伏幸太(5/4/10)

@KO-D王座戦:関本大介(ch)vs.マサ高梨(4/4/10)
 レスリングでやっていることはオーソドックスなものですが
 その中で関本の重さ、高梨の対応力が示されている。
 敢えて関本がアーム・バーを決めたのも
 グラウンドが特に優位な領域ではないことを示していて意義深い。
 では脚狙いはどうか。
 関本がきっかけを作らせまいとするので簡単には実らず。
 それでも高梨は関本の脚にダメージを蓄積させていくのですが
 短期的には様々な方策の中でどうすべきか、
 逐一の状況判断で攻防を面白くしている。
 高梨の技量の部分を上手く活かした試合です。
 しかし最汁レスラーが王者に挑むというドラマのスケール・アップは思ったほどではなかった。
 攻防は実体性に欠ける部分があり
 高梨は表情でもっとシリアスさを伝えなければならなかった。
 なんでも出来るとしても何かに固執して必死さを伝えなければならなかった。
 DDTを日頃応援していればカードが組まれた時点でドラマ性は十分な所もあるのでしょうけどね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/29/12)

AKO-D無差別級王座戦:関本大介(ch)vs.飯伏幸太(5/4/10)
 序盤は飯伏が主導ながら少々形式的。
 飯伏の蹴りに対して関本はドラスクを打ち脚攻めにいきますが
 概ね日本のプロレスは一極攻めをする理由を語らない。
 その試合だけでも完成しているか考えましょう。
 尤も関本の脚攻め自体は上手い行動の組み合わせでした。
 かわしあいからダイブを挟み後半へ。
 飯伏は脚の痛みを引きずりながら
 スプリングボード式ダブル・ストンプのような技を使って
 この試合が特別なものである事を伝えている。
 関本も投げを解禁し始め、技がそのインパクトと配置で持って大きく効果を発揮し始めます。
 キレる展開はネタ以上のものになっていないし、
 関本はエルボーの打ち合いに頼りすぎという欠点はあるものの
 最後まで勢いを維持してやりきりましたね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/29/12)

BKO-D無差別級王座戦:佐藤光留(ch)vs.ディック東郷(11/28/10)
 東郷は基本技を本気でかける事で一級の見せ場としている。
 また痛みを背負って戦う姿は一流の仕事によってもたらされたものです。
 一方で佐藤はMM飯伏出身という事でプロレスの反復練習が絶対的に足りない。
 ロープ・ワークもひどく絵になりません。
 リアルなサブミッション、その入り方を
 スポットとして提供する事で貢献する形です。
 しかし試合運び面でも結構佐藤に権限が与えられていますね。
 一応間を置く意識もありますが、
 ここは普通に東郷が掌握してしまった方が良かったでしょう。
 日本らしく分業として割り切れきれなかったもの
 欠点より長所を前面に出した充実の内容。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:5/29/10)

注目試合の詳細

@KO-D無差別級王座戦:関本大介(ch)vs.飯伏幸太(5/4/10)
 入ってきた関本に飯伏が額を突合せに行く。
 両コーナーに別れゴングが鳴る。
 組むと関本がロープに押し込み軽く胸をはたいて離れる。
 関本のグラウンド・ヘッド・ロックをグラウンド・ヘッド・シザースに返し跳ね除けられる。
 もう1回。
 仕切りなおし。
 関本がヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 飯伏は拳をかわすと蹴りを打ち込む。
 関本が受け止めドラゴン・スクリュー。
 ハーフ・ボストン・クラブ。
 後ろにそらして締め上げる。
 ロープに絡め引っ張る。
 脚にボディ・プレス。
 飯伏は起き上がろうとするも膝をついてしまう。
 関本が起こしチョップ。
 チョップ。
 ブレーン・バスター。
 シャープ・シューター。
 ロープ・ブレイク。
 倒れながら抵抗する飯伏にチョップ。
 起こしてエルボー。
 飯伏が打ち返し打ち合い。
 関本が打ち倒す。
 起こそうとする。
 飯伏が跳ね除け蹴り3連発。
 ロープに振ろうとする。
 振り返されるもクローズラインをかわしバックへ。
 関本がバックを取り返しジャーマンへ。
 飯伏が着地しソバットで倒す。
 胸を蹴りつけようとする。
 かわされたのでスタンディング・ムーンサルトへ。
 かわされたので着地し延髄切り。
 場外に落ちた関本にバミューダ・トライアングル。
 脚を抑えながらも起き上がると蹴り。
 関本をリングに戻しコーナー上へ。
 ミサイル・キックからカバー。カウント2。
 ボディ・スラム。
 スプリングボード式ダブル・ストンプ。
 更にスタンディング・ムーンサルト・セントーン。カウント2。
 コーナーに振り突進。
 関本はカウンターで蹴りを入れるとセカンド・ロープからクロス・ボディ。カウント2。
 アルゼンチン・バック・ブリーカー。
 飯伏がスリーパーを決めて後ろに逃れる。
 関本がカウンターでバック・ドロップ。 
 ボディ・スラム。
 ダイビング・ボディ・プレス。カウント2。
 ロープに走りラリアットへ。
 飯伏がカウンターで腕に蹴り。
 エルボー。
 関本が打ち返し打ち合い。
 関本が左右でエルボー。
 ローリングへ。
 飯伏がカウンターで蹴り。
 ロープに走りラリアットへ。
 関本がかわしてバックを取りローリング・ジャーマン。カウント2。
 ロープに走りラリアット。カウントは2。
 デッドリフト・ジャーマンへ。
 着地し突進してきた飯伏に張り手。
 飯伏が耐えると掌底を打っていく。
 ガードし崩れた関本にストンピング。
 止めにきたレフェリーを振り払う。
 関本が怒りの表情で起き上がりエルボー。
 左右のエルボー。
 ローリングへ。
 飯伏がカウンターでハイ・キック。
 ドラゴン・スープレックス。カウント2。
 ロープに走りラリアット。
 ライガー・ボム。カウント2。 
 ファルコン・アロー。
 フェニックス・スプラッシュへ。
 関本がかわし自爆させる。
 両者ダウン。
 カウント6で起き上がる。
 飯伏が顔面にジャンピング・キック。
 エルボーの打ち合い。
 飯伏がヘッド・バッドを連打。
 関本がヘッド・バッド。
 ブレーン・バスター。カウント1。
 関本が流血している。
 ロープに走る。
 飯伏がカウンターでハイ・キック。
 もう1発。
 ジャーマン。カウント2。
 20分経過。
 ジャンピング・キックへ。
 関本が防ぎ延髄切り。
 ボディ・リフト。
 ターン・バックルにぶつけてからジャーマン。カウント2。 
 ロープに走りラリアット。カウントは2。
 ならばとデッドリフト・ジャーマンでカウント3。 


AKO-D無差別級王座戦:佐藤光留(ch)vs.ディック東郷(11/28/10)
 東郷がタックルを防がれるもヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 ロープに走ると伏せた佐藤を飛び越えアーム・ドラッグから腕をとる。
 佐藤が取り返す。
 取り返してきた東郷にトライアングル・チョーク。
 東郷はロープに脚をかけ場外に出る。
 佐藤が背中に蹴り。
 エプロンへのニー・クラッシャー。
 リングに戻す。
 ロープに脚をかけ蹴り飛ばす。
 東郷が張り手。
 佐藤が蹴り。
 拳を受け止めると丸め込み膝十字を狙う。
 東郷が丸め込みに返す。
 佐藤はカウント2で返すと払い蹴りで倒す。
 膝十字。
 ストンピング。
 頭部を蹴り飛ばす。
 東郷は耐えるとロープに走った佐藤にラリアット。
 クローズラインで場外に落とす。
 エプロンに出てトペ・アトミコ。
 マットのない所でDDT。
 エプロンに寝かせるとエルボーを打ち下ろす。
 エプロンからレッグ・ドロップ。
 ハーフ・ボストン・クラブ。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 ニーを打ち込みチン・ロック。
 レフェリー・チェックが入る。
 佐藤は3度目で腕を上げると起き上がりバック・エルボー。
 東郷がクローズライン。
 耐えられたのでロープに走る。
 佐藤がカウンターでニール・キック。
 ハイ・ニーを叩き込む。カウント2。
 張り手。
 左右で連打。
 東郷が強引に倒しクロス・フェイス。
 佐藤がロープに脚をかける。
 15分経過。
 張り手。
 佐藤が拳で殴りつけダウンさせる。
 レフェリーがダウン・カウントを取る。
 カウント9で起き上がる。
 佐藤がバックを取る。
 東郷が振り払い場外に落とす。
 エプロンに上がってきた佐藤の顔にエルボーを打ち下ろす。
 リング内へのブレーン・バスターを狙う。
 佐藤は耐えると逆に持ち上げようとする。
 耐える東郷の脚に蹴り。
 ロープを使った膝十字。
 場外へのブレーン・バスターを再び狙う。
 東郷は防ぐとショルダー・ブロックを受け止めDDT。カウント2。
 スーパー・キックへ。
 佐藤が受け止めハーフボストン・クラブ。
 ロープ・ブレイク。
 佐藤がバックを取る。
 東郷がバック・エルボーからクローズラインへ。
 佐藤がバック・スライドを狙う。
 東郷は耐えるとジャンプして前に回りぺディグリー。
 佐藤が起き上がりジャーマン。
 両者ダウン。
 佐藤が頭部を蹴り飛ばし東郷がエルボー。
 佐藤が押し勝ち張り手。
 ロープに振ろうとする。
 東郷がグラウンドに引きずり込みクロス・フェイスを狙う。
 佐藤が逃れアーム・バーへ。
 東郷はロックし耐える。 
 東郷が逃れクロス・フェイス。
 佐藤がロープに手を伸ばし掴む。
 東郷がぺディグリーを狙う。
 佐藤が逃れ低空ドロップ・キック。
 起こそうとする。
 東郷が跳ね除けクローズライン。
 もう1発。
 ぺディグリー。
 ダイビング・セントーンへ。
 佐藤が両膝を立てて迎撃しアーム・バーからアンクル・ロック。
 東郷が何とか我慢する。
 けんけんして起き上がった東郷に佐藤がジャーマン。カウント2。
 起こしてハイ・キック。
 ジャーマン。
 カバー。
 カウント2で返されるなりアキレス腱固め。
 反対の脚も巻き込む。
 レフェリーがレフェリー・ストップも考える。
 何とか東郷がロープを掴む。
 佐藤は東郷の足をロープにかけると蹴り連打。
 東郷が油断した佐藤にスーパー・キック。
 近づいてきた佐藤をショルダー・スルーで場外に落とす。
 場外でぺディグリー。
 リングに戻る。
 場外へのシルバーブレッド。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 ぺディグリー。
 ダイビング・セントーン。
 カバーしカウント3!
 東郷が新チャンピオンに! 

試合結果

@KO-D王座戦:関本大介(ch)vs.マサ高梨(4/4/10)
AKO-D無差別級王座戦:関本大介(ch)vs.飯伏幸太(5/4/10)
BKO-D無差別級王座戦:佐藤光留(ch)vs.ディック東郷(新チャンピオン!)(11/28/10)