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全日本プロレス:三冠王者列伝 Vol.5の分析


名勝負 なし
好勝負 #1コンテンダー・マッチ:武藤敬司vs.川田利明(7/13/03)

約1時間50分です。

@#1コンテンダー・マッチ:武藤敬司vs.川田利明(7/13/03)
 このカードは当たり外れが激しいですね。
 今回は当たりです。
 予防レベル(一流ならでは)での攻防と川田の腕攻めで土台を作ると
 武藤の脚攻めと川田の投げの対決という構図へ。
 前回とは違って小さく動きをつけている事もあって
 間は素晴らしい領域に到達しています。
 それを作る上で川田の援護も大きかったですね。
 基本的に武藤はロープを使わないので
 間が素晴らしくても試合が退屈になる恐れをはらんでいますから。
 只01年の一戦には適わない。
 間を作るうえで相手の技を食らっても起き上がって、というスポットを使用し
 川田が打撃を控えたため投げが軽くなり
 クライマックスが爆発せず綺麗なまま収まってしまった印象を受けます。
 そのため名勝負とは言えませんが文句なしに好勝負です。

その後橋本が怪我で王座を返上しまたもやトーナメントが開かれます。

A1回戦:川田利明vs.ザ・グラジエーター(9/6/03)
 グラジが川田の蹴りで失神し3分で終了・・・。
 迫力ある打撃戦が見られると思ったのにねぇ。
 タフが売りのグラジにしたら絶対してはいけない負け方でした。
 ひどい試合。

B1回戦:小島聡vs.大谷晋二郎(9/6/03)
 投げ等の大技の多用で試合は多少崩れているものの
 瞬殺狙いであったり意地といった心のある試合ではありました。
 Aと違って20分にも及ぼうかと言う試合時間で
 まあまあ良い試合でした。

C決勝、三冠王座戦:川田利明vs.大谷晋二郎(9/6/03)
 試合前のグラジの乱入できっかけを作った脚攻めや
 大技、打撃の打ち合いで求められているクオリティ・ラインは満たしています。
 しかしこの2人には接点が無い事、
 また大谷が全日じゃないから、という見方があって
 特別なレベルにまではいきませんでした。
 中々良い試合です。

D 三冠王座戦:川田利明(ch)vs.ドン・フライ(10/26/03)
 打撃の打ち合いや威力を強められたサブミッションの攻防。
 相手がドン・フライとあってUWFを思わせるような内容でしたね。
 中々スリリング且つ迫力がありましたが
 (何故か子供の声援が他より多かったですね)
 プロレス技がその世界観で活かせなかったのが欠点。
 終盤のプロレス技の使い方、見せ方は
 こういう試合の重要なファクターになってきますからね。
 中々良い試合でした。
 試合後橋本が挑戦を表明。

総評
 @、C、Dはどれも良く
 このシリーズの中でも一番の出来にしあがっていますね。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@#1コンテンダー・マッチ:武藤敬司vs.川田利明(7/13/03)
  じっくりとしたグラウンドの攻防。
  ようやく武藤がレッグ・ロックを決める。
  川田がアーム・バーに切り返す。
  武藤がロープに逃れ場外で間を置く。
  川田はリングに戻ってきた武藤に襲いかかり腕攻め。
  アーム・バーを狙う。
  武藤はロックして防ぎ逃れるとフラッシング・エルボー。
  キー・ロックをかける。
  川田はロックしてアーム・バーへの移行を予防すると反転して逃れ弓矢固め。
  逃れられるもサッカーボール・キックを叩き込む。
  蹴りつけようとする。
  受け止められるもグラウンドに潰しドラゴン・スクリューを予防。
  腕を取る。
  武藤が不意をついて脚を取ろうとする。
  川田がグラウンドに潰し変形バタフライ・ロック。
  ヘッド・ロック+アーム・ロックに変える。
  武藤がカバーの体勢に持っていく。
  川田はカウント2で返すと蹴りつける。
  打撃の打ち合いになりかけるも武藤の腕を蹴りつけやめる。
  バック・ドロップを狙う。
  武藤は防ぐとスピン・キック。
  ドラゴン・スクリューを決める。
  川田がロープに走りビッグ・ブーツ。
  顔面へのジャンピング・キックへ。
  しかしガードされ自爆。
  武藤が低空ドロップ・キックを決める。
  もう1発。
  3発目。
  4の字を狙う。
  川田は蹴り飛ばすとビッグ・ブーツから延髄切り。
  クローズラインでカバー。カウント2。
  武藤の頭部を蹴り上げまくる。
  武藤が張り手を打つ、
  川田は蹴り飛ばすとコーナーへのビッグ・ブーツを叩き込む。
  ブレーン・バスター。
  バック・ドロップ。
  武藤が起き上がりシャイニング・ウィザード。
  両者ダウン。
  川田がビッグ・ブーツへ。
  武藤は受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  セカンド・ロープから低空ドロップ・キック。
  4の字を狙う。
  川田が脚を手で止め耐えるも最後は決まる。
  川田がロープに逃げる。
  武藤が低空ドロップ・キック。
  ドラゴン・スクリューを狙う。
  川田が防ぎロープに走る。
  武藤がドロップ・トー・ホールドからSTFに捕らえる。
  川田がロープを掴む。
  武藤が低空ドロップ・キック。
  4の字を狙う。
  川田が蹴りつけて抵抗するも武藤はその脚を受け止め4の字を決める。
  川田がロープを掴む。
  武藤はポーズを決めアピール。
  ドラゴン・スクリュー。
  もう1発狙う。
  川田が防いでバック・ドロップ。
  武藤は起き上がるとドラゴン・スクリュー。
  両者ダウン。
  武藤が低空ドロップ・キックから4の字を決める。
  川田のセコンドがタオルを投げようか迷っている。
  武藤が投げろよと誘いかける一方川田は断固として拒否。
  川田が何とかロープを掴む。
  レフェリーが川田の脚の状態をチャックしている。
  武藤がレフェリー越しにシャイニング・ウィザード。
  バック・ブリーカーからムーンサルトを決める。
  しかし自分の脚を痛めてしまったようでカバーが遅れる。カウント2。
  武藤は起き上がると脚を狙おうとする。
  川田は防ぐと左右のエルボーを叩き込んでいく。
  延髄切り。
  武藤がシャイニング・ウィザードへ。
  川田はガードすると延髄切りでダウンさせる。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
  パワー・ボムを狙う。
  武藤がリバース・スープレックスに返す。
  川田が起き上がり延髄ラリアット。
  武藤を起こしウィール・キック。
  無理矢理パワー・ボムを決めるもカウントは2。
  もう1発狙う。
  耐える武藤の頭部を蹴り上げると今度は綺麗にパワー・ボム。
  1,2,3!で川田の勝利!

試合結果

@#1コンテンダー・マッチ:武藤敬司vs.川田利明(7/13/03)
A1回戦:川田利明vs.ザ・グラジエーター(9/6/03)
B1回戦:小島聡vs.大谷晋二郎(9/6/03)
C決勝、三冠王座戦:川田利明(新チャンピオン!) vs.大谷晋二郎(9/6/03)
D三冠王座戦:川田利明(ch)vs.ドン・フライ(10/26/03)