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全日本プロレス:三冠王者列伝 Vol.2の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠ヘビー級王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(6/8/01)

三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.川田利明(2/24/02)

約1時間50分です。

Vol.2は武藤政権をフューチャー。

@三冠ヘビー級王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(6/8/01)
 持ち技を適切な状況ではなく、つなぎのために
 使用せざるを得ない、という所に
 両者共に体の問題を抱えている苦しい状況が見えますけれど
 新日の武藤が3冠王座を奪取するというサプライズ・エンディングに
 ふさわしい試合になったのは
 2人が今まで無数の試合を経験してきたからであり
 普段使わない技や掟破りを見せる事で
 ビッグ・マッチ感を高めていったからこそ。
 流石ですね。
 ぎりぎり好勝負。

A三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.スティーブ・ウィリアムス(7/14/01)
 うーん、ウィリアムス。
 決定トーナメントに比べれば多少格好がつくようになっていますが
 衰え振りは変わりませんね。
 武藤がシャイニング・ウィザードを決めると脚を痛めてしまい
 そこからウィリアムスが脚攻めをきっかけに猛攻と来るし紛れの試合構成。
 攻防は壊れていて十分に効果を発揮していないし
 終盤も無駄な投げやシャイニング・ウィザードの乱れ打ちとやっつけ仕事。
 どうしようもないですね。
 少し悪い試合。

B三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.蝶野正洋(10/27/01)
 ラフ・ファイトvs.脚攻めの構図から始めると
 軽い意識を見せ蝶野がシャイニング・ヤクザ・キックを開発。
 瞬発系に頼った試合構成で
 特別な物を見せる事は出来ず。
 平均的な良試合。
 (執筆日:?/?/11)

C三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.川田利明(2/24/02)
 武藤が徹底的な脚攻め。
 一方の川田が頭部攻め。
 脳震盪狙いといった方が良いくらいの厳しさですね。
 
 それぞれシャイニング・ウィザード、延髄切りを
 技を受けた直後に放つ技として多用していて
 それで豊かな表現を見せています。

 シャイニング・ウィザードの当たり所が悪く一時的に試合が止まった時の
 武藤のアピールや椅子を手にして時間を埋めるアドリブには感心しましたね。

 問題は上記のダメージ無視のカウンターが余りに多すぎること。
 表現の名の下に無駄打ちしているところもあるし、
 試合のペースを切りかえるのに便利で、実際に機能しているといっても
 戦いとして見た時に持ち技を軽く浪費している感も否めません。

 キャンセル・ムーブによる巧みな変化に感心し、
 10年前の視聴時よりも評価は高くなったものの
 根本的な欠陥への戸惑いは変わらずでした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/21)

DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

@三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(6/8/01)
  ゴングがなる前に武藤がいきなりドロップ・キック。
  低空ドロップ・キックからドラゴン・スクリューを狙う。
  天龍が防いでチョップ。
  武藤が立っている天龍にシャイニング・ウィザード
  ムーンサルトを狙うべくコーナー上へ。
  天龍が慌ててエプロンに転がり出る。
  仕切り直し。
  武藤が低空ドロップ・キックを見せ牽制。
  武藤がスナップ・メアからエルボー・ドロップ。
  チン・ロック。
  天龍が起き上がりバック・ドロップに切り返す。
  ロープに走る。
  武藤はラリアットを避けるとドロップ・キック。
  ハンマー・ロック。
  スペース・ローリング・エルボーへ。
  天龍がカウンターで蹴りを入れる。
  延髄切りを放つ。
  カバーするもカウント1。
  天龍がパワー・ボム。カウント2。
  チョップ。
  武藤がウィール・キックを決める。
  天龍が場外に転がり出る。
  武藤はブランチャで追撃。
  エプロンに上がってきた天龍に低空ドロップ・キック2発。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  天龍が耐え逆に場外へのブレーン・バスター。
  トペ・スイシーダで追撃。
  天龍がリングに戻ろうとエプロンに上がる。
  武藤が天龍の脚にしがみつき、そこからドラゴン・スクリュー。
  エプロンから低空ドロップ・キック。
  リングに戻すと脚攻めから4の字。
  天龍がロープを掴む。
  武藤がドラゴン・スクリューを狙う。
  天龍は殴りつけて防ぐとチョップ。
  低空ドロップ・キック。
  2発。3発。
  ドラゴン・スクリューも決める。
  そして4の字。
  武藤がロープを掴む。
  不意をついて低空ドロップ・キックを放つ。
  天龍は避けると低空ドロップ・キック。 
  チョップからテキサス・クローバー・ホールド。
  武藤が体勢を崩して逃れる。
  天龍が殴りつける。
  スパイダー・ジャーマンを決めるとダイビング・バック・エルボー。
  カバーするもカウント2。
  チョップを打ちロープに走る。
  武藤がカウンターでハリケーン・ラナ。
  シャイニング・ウィザードへ。
  天龍はガードすると殴りつけブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  パンチとチョップのコンボから雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウントは2。
  再びブレーン・バスターを狙う。
  武藤は膝を入れて防ぐ。
  天龍がチョップ。
  武藤がペイレイ・キック。
  続けてシャイニング・ウィザードを決めるもカウントは2。
  2発目を決めるもカウントは2。
  もう1度カバーするもカウント2。
  ならばとバック・ブリーカーからムーンサルトで1,2,3!
  武藤が新三冠チャンピオンに!


試合結果

@三冠ヘビー級王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(新チャンピオン!)(6/8/01)
A三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.スティーブ・ウィリアムス(7/14/01)
B三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.蝶野正洋(10/27/01)
C三冠ヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.川田利明(新チャンピオン!)(2/24/01)