全日本プロレス:三冠王者列伝 Vol.1 の分析
名勝負 | 決勝、三冠王座戦:天龍源一郎vs.川田利明(10/28/00) |
好勝負 | なし |
約1時間50分です。
三冠王者小橋含め離脱後に行われた
三冠王者決定トーナメントと王座戦1試合を収録。
開会式の様子も収録されています。
立会人はコワルスキー。
@1回戦:ジョニー・スミスvs.越中詩郎
英国スタイルのスミスとオールラウンダーの越中の対決ですが
特にスイングする事もなく。
悪くない試合。
A1回戦:川田利明vs.スティーブ・ウィリアムス
四天王時代と比べるとウィリアムスの状態が悪く
体が気持ちについていってませんね。
かつての栄光を感じさせませんが打撃でそれなりにはなっています。
悪くない試合。
B1回戦:新崎人生vs.スタン・ハンセン(ハイライト)
C1回戦:マイク・バートンvs.天龍源一郎(ハイライト)
どちらも1分程。
D準決勝:天龍源一郎vs.スタン・ハンセン
面子がいないからハンセンに参戦を求め、
全日に恩義を感じているハンセンもこれに応じたという事なんでしょうが
ハンセンはとても戦える状態ではないですね。
ハンセンは勿論上手さを持っていたのですが
その最強のイメージが魅力だっただけに
ちょっと悲しい内容でした。
少し悪い試合。
E準決勝:川田利明vs.越中詩郎(ハイライト)
ようやく現役で仕事ができる者同士の対決でしたが
これが18分の内5分だけというハイライト。
どう考えてもDよりクオリティは上なんですが
良い試合かというとそうも見えなくて・・・。
川田の決勝進出は明らかで盛り上がりもそこそこですしねぇ。
F決勝、三冠王座戦:天龍源一郎vs.川田利明(10/28/00)
全日にハードな打撃を取り入れた天龍と
四天王プロレスを作った川田が激突して面白くならない訳がありません。
何もしない、痛みを隠すという行為で緊張感のある舞台をセットすると・・・
川田は容赦なく顔にビッグ・ブーツを決めて流血させ
天龍はそんな打撃をことごとく受けきってしまう。
壮絶。
壮絶なハード・ヒッティング・マッチで
見る者はその世界に引きずり込まれ、
強烈なインパクトにおののき、
そして無表情という表情も取り込んだ天龍の圧倒的スケールに魅了されます。
只1つ注文をつけるなら最後の最後まで打撃にこだわって欲しかったですけどね。
ぎりぎり名勝負です。
G三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.太陽ケア(3/3/01)
人材不足の全日に颯爽と現れ、
WWEの息がかかっていない来日外人のヘビー級ではトップにランクされるケア。
今回の構成に使用した脚攻めを長時間成立させている点や
天龍との打撃戦とのバランスを見るにつけ
基本ができているなぁ、とは思いますし
年齢の問題から下手すれば崩れる天龍相手に良い試合をしましたが
そもそも21世紀になって母数が激減している訳で
その基本的スタイルで面白いと感じさせられる程の逸材かと言うとそうでもないんだよねぇ。
平均的な良試合。
総評
トーナメントに関しては決勝以外
ほとんど見所が無いという苦しい台所事情を露呈してしまっており
ケア戦も特別な試合ではないので決勝におまけがつく程度に考えておいた方が良いですね。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
F決勝、三冠王座戦:天龍源一郎vs.川田利明(10/28/00)四つに組む。
川田が解いてハイ・キックを放つも避けられる。
天龍はコーナーに押し込むもクリーンに離れる。
腕を取る。
川田がコーナーに逃げる。
天龍は離れ際にエルボー。
川田が脚を取って倒しヘッド・ロック。
天龍がバック・ドロップを狙うも川田が締め上げる。
ロープに振られた川田がショルダー・タックル。
サッカーボール・キックを叩き込む。
天龍が起き上がり相対する。
同時に蹴りつける。
天龍がエルボー。
川田も打ち返し打ち合いに。
川田が受けると同時にロープに走る。
天龍がカウンターでチョップ。
スナップ・メアからサッカーボール・キック。
川田は起き上がるとロー・キック連発で倒す。
ボディ・スラムからサッカーボール・キック。
天龍が起き上がる。
天龍はコーナーに押し込むとチョップを放っていく。
パンチも織り交ぜる。
川田は体勢を入れ替えるとチョップを放っていく。
天龍が顔をしかめる。
リング中央でチョップの打ち合い。
川田がビッグ・ブーツ。
もう1発。
天龍は倒れるもその状態からロー・キックを放っていく。
川田は天龍を蹴りつけるとニー・ドロップ。
天龍が場外に転がり出て間を置く。
リングに戻ってきた天龍に川田がハイ・キック。
ロー・キックを放っていく。
天龍は受けきるとパンチ。
パンチ。
パンチで倒す。
頭部を蹴りつける。
チョップにパンチ。
川田がハイ・キックで返す。
ハイ・キックで倒す。
頭部を蹴り上げていく。
天龍は起き上がるとハイ・キックを受け止めドラゴン・スクリュー。
背中を蹴りつける。
レッグ・ロック。
川田がロープを掴む。
天龍は再びレッグ・ロック。
更に強力に締め上げる。
川田がロープを掴む。
天龍がパンチ。パンチ。
倒れた川田にシャープ・シューター。
川田がロープを掴む。
再びシャープ・シューターを狙うも崩れる。
ブレーン・バスターを狙う。
川田は耐えロープに逃げる。
天龍がチョップとパンチのコンボ。
ブレーン・バスターを狙う。
川田が腰を落として耐える。
お互い持ち上げようとする。
最後は川田がブレーン・バスターを決める。
コーナーの天龍にビッグ・ブーツ。
ハイ・キックでダウンさせると頭部を蹴りつける。
頭部を蹴り上げる。
天龍はすくっと起立する。
川田がビッグ・ブーツ。
ラリアット。
天龍はまだ立っている。
ラリアット。
天龍はふらつくも倒れない。
川田は腕を取るとチョップを浴びせていく。
ハイ・キックで倒す。
起き上がってきた天龍にチョップ。
天龍も返す。
川田がビッグ・ブーツ。
天龍は受けると同時にロープに走るとラリアットで倒す。
カバーするもカウント2。
延髄切りを決める。
ボディ・スラムからダイビング・バック・エルボー・ドロップ。
カバーするもカウントは2。
変形バタフライ・ロック。
川田が蹴り上げて逃れる。
天龍はボディ・スラムからサッカボール・キック。
川田が起き上がりロー・キックを放っていく。
天龍もパンチで応戦。
川田がロー・キックから不意をついてパンチ。
片膝を突きながらも起き上がった天龍に延髄切り。
チョップにサッカーボール・キックのコンボ。
ストレッチ・プラグに捕らえる。
川田が十分と見てカバーへ。カウントは2。
パワー・ボムを狙う。
耐える天龍の頭部を蹴り上げウィール・キック。
パワー・ボムを狙う。
天龍がリバース・スープレックスに返す。
突進してきた川田にラリアット。
カバーするもカウント2。
パワー・ボムを狙う。
耐える川田にウィール・キック。
ふらつく川田にラリアット。
パワー・ボムを決めるもカウントは2。
川田を起こそうとする。
川田が不意をついてハイ・キック。
チョップ。
天龍もチョップを打ち返す。
天龍がパンチ。パンチ。
川田が不意を突いてバック・ドロップ。
もう1発決める。
天龍は起き上がろうとするも脚がもつれ場外に転落。
レフェリーがチェックする。
天龍はなんとか起き上がるとリングに戻ろうとエプロンに上がる。
そこに川田が顔面へのビッグ・ブーツ。
天龍は柵にぶつかり完全にダウン。
川田は起こすと柵にぶつけビッグ・ブーツ。
天龍は鼻から流血している。
リングに戻すと頭部を蹴り上げる。
立ち上がった天龍にハイ・キックを放っていく。
ロー・キックも放っていく。
ハイ・キック。
パンチ。
ハイ・キック。
ロー・キック。
天龍は尚立っている。
頭部を蹴りつける。
延髄切りへ。
ガードされるもロープに走りビッグ・ブーツ。
延髄切りを決める。
天龍が耐えラリアット。
天龍は起き上がると再びラリアットへ。
避けられるも返し刀でパンチ。
ダウンした川田を起こすとノーザンライト落としで1,2,3!
天龍の勝利!
試合結果
@1回戦:ジョニー・スミスvs.越中詩郎(10/14/00)A1回戦:川田利明vs.スティーブ・ウィリアムス (10/14/00)
B1回戦:新崎人生vs.スタン・ハンセン(10/16/00)(ハイライト)
C1回戦:マイク・バートンvs.天龍源一郎(10/18/00)(ハイライト)
D準決勝:天龍源一郎vs.スタン・ハンセン(10/21/00)
E準決勝:川田利明vs.越中詩郎(10/22/00)(ハイライト)
F決勝、三冠王座戦:天龍源一郎(新チャンピオン!)vs.川田利明(10/28/00)
G三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.太陽ケア(3/3/01)