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全日本プロレス:All Japan Classics Vol.88の分析


名勝負 なし
好勝負 UN、PWF王座戦:天龍源一郎(ch)vs.スタン・ハンセン(3/27/88)

Highspots製総時間1時間55 分。

メ ニュー画面は市販のDVDR仕様で1つだけ、
チャプターもばらばら且つ短い間隔でついており不便です。

@高木功vs.トム・マギー(3/27/88)
 マギーの肉体はギリシャ神話にでも出てきそうな見事なもの。
 身体能力も高く色々やる・・・
 しかし流れがてんで駄目だし
 全ての動きがポーズに見えるという致命的な欠点が。
 アメリカにいけば結構上に行けたかも。
 一方の高木。
 そのマギーに対し何も出来ないヘボ。
 これじゃあパッケージにTakagi vs Mageeではなく
 Magee wrestlesと書かれているのも仕方ない。
  
A タイガー・マスク、グレート・カブキvs.オースチン・アイドル、トミー・リッチ(3/27/88) 
 元NWA王者のリッチが試合を作って
 アイドルがヒートを煽る。
 しかしカブキはまったく何もせず
 タイガーは軽くムーブを見せただけ。
 少し悪い試合。

Bジャンボ鶴田、ジョン・テンタvs.ブルーザー・ブロディ、ババ・ロジャース(3/26/88)
 でくの坊(ババはWWFのボスマン)に見せ場をやりながら
 翌日の鶴田vs.ブロディを煽り
 最後はダブル・カウントアウトと完全にプロモーションのための試合。

CPWF、 UN王座戦:天龍源一郎(UN ch)vs.スタン・ハンセン(PWF ch)(3/9/88)
 ハンセンが乱戦模様で試合を作っていくものの
 天龍がほとんど何もできず
 両者必殺技が出ないままあっけないフィニッシュ。
 まあまあ良い試合程度。

D馬場正平、輪島大士vs.ラッシャー木村、鶴見五郎(3/27/88)
 馬場さんは凄い。
 20秒間只睨み合っているだけで魅せるのである。
 これができるからこそ生涯現役が可能だったんだな、と納得。
 輪島が技術的には引っ張る物の
 彼も含めてそれぞれ持ち味を出していて
 満足度の高い、まあまあ良い試合でしたね。
 試合後の木村のマイクも笑わせてもらいました。

EUN、PWF王座戦:天龍源一郎(ch)vs.スタン・ハンセン(3/27/88)
 早くも再戦ですが内容はかなり向上しています。
 ハンセンが傷口への攻撃含め激化している上で
 天龍も決してひるまず、脇腹攻めを加えることで
 ハンセンのスケールを小さくすることなく食らいついていきます。
 所々に見せる攻防も良いですね。
 終わり方はアレですが十分満足できる内容で、ぎりぎり好勝負。
 最近ので言うと森嶋vs.アメドラみたいな試合です。 

Fインターナショナル王座戦:ジャンボ鶴田(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(3/27/88)
 会場をどよめかせる焦らしや、ハードな場外スポット、
 試合後ブロディが涙を流すシーンと名勝負っぽい絵が幾つか見られます。
 そして数年前、実際そう錯覚したのですが今こうして見返してみると実体はそんなに凄くない。
 まずレスリングですが、かけている側がでかいという以上に力の源泉がありません。
 ヘッド・ロック中心の進め方はリズムがありません。
 中盤以降はブロディがテンプレートなプロレスを学んで小さくなっており、
 大技をハイ・スポット化せずに連発して軽くしている。
 鶴田もその悪い流れにのっています。
 またフィニッシュも良く考えれば只必殺技のニー・ドロップでいつも通り締めただけです。
 ワン・オブ・ゼムの良い試合にしか過ぎなかった・・・。
 平均的な良試合。

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

EUN、PWF王座戦:天龍(ch)vs.スタン・ハンセン(3/27/88)
  天龍が仕掛けるもエルボーで迎撃される。
  場外に逃れるもすぐ戻される。
  ならばと自らハンセンに立ち向かい延髄切り。
  ハンセンは耐えてエルボー・ドロップ。
  容赦なく鶴田の傷口にエルボーを叩き込み流血させる。
  鶴田が不意をついてラリアット。
  ゆらいだコーナーのハンセンにもう1発狙う。
  ハンセンは避けるとバック・ドロップ。
  エルボー・ドロップでカバー。カウント2。
  天龍はチン・ロックから逃れるとロシアン・レッグ・スイープ。
  カバーするもカウント1。
  パワー・ボムを狙うもハンセンが体勢を低くして防ぐ。
  ならばとアーム・バーに狙いを変える。
  ハンセンは完全に決められる前にロープに逃げる。
  天龍を場外に引きずりおろすと鉄柱にぶつける。
  天龍はリングに戻すと脇腹に蹴りを入れまくる。
  勢い余って場外に落ちるほどの蹴り。
  ハンセンはたまらず場外に逃れ間をおく。
  リングに戻ると傷口にエルボー。
  ゆらいだ、コーナーの鶴田目がけエルボーを放つ。
  天龍は避けると脇腹を蹴りつけパワー・ボムを狙う。
  持ち上げられず再び横腹をけりつける。
  ハンセンも天龍の頭部にニー・ドロップ。
  執拗に天龍の頭部を攻めパイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  天龍が張り返し強烈なラリアット!
  カバーするもロープが近い。
  延髄切りからパワー・ボム!
  カウントは2!
  ダイビング・エルボー・ドロップもカウント2。
  ハンセンが最後の力を振り絞ってエルボー・アタック。
  そしてウェスタン・ラリアート!
  カバーするも天龍の脚がロープにかかる!
  ならばともう1発!
  カバーするも自ら途中で止め傷口を殴りまくる。
  エルボー・ドロップを避けられるも力で押しまくる。
  離そうとするレフェリーを押し飛ばす。
  結果反則裁定に!
 

Fインターナショナル王座戦:ジャンボ鶴田(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(3/27/88)
  ブロディが軽快な動きで腕を取る。
  鶴田が動じず、すぐに取り返す。
  カバーにいったり同時にクロス・フェイスを狙って牽制。
  ブロディがロープ・ブレイクで逃れる。
  鶴田がヘッド・ロック。
  ロープに振られた鶴田がショルダー・タックル。
  ブロディは倒れない。
  鶴田はロープに走る。
  ブロディの迎撃を避けるとヘッド・ロック。
  ブロディはコーナーに押し込むと強烈なチョップ。
  両者睨み合う。
  ブロディが腕を取る。
  鶴田は逃れるとバック・ドロップを狙う。
  ブロディが体勢を低くして防いできたのを見て丸め込みへ。
  しかしロープに脚がかかり無効。
  離れる。
  鶴田がヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  再びロープに走る。
  ブロディはリープ・フロッグでかわすとドロップ・キック。
  アバランシュ・ホールドを決めるもカウント2。
  フロント・ヘッド・ロック。
  鶴田はロープに押し込むとアッパーカート。
  連続で打ち込んでブロディをダウンさせるとチン・ロック。
  ブロディはロープに振ってショルダー・スルーを狙う。
  鶴田が蹴り上げバック・スライド。
  カウント1で返されるやフロント・ヘッド・ロック。
  ブロディはロープ・ブレイクで逃れるとチョップを浴びせコーナーに振る。
  振り返されるも突進してきた鶴田にカウンターでビッグ・ブーツ。
  10分経過。
  レッグ・ドロップからカバーするもカウント2。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロックへ。
  鶴田はブロディをロープに振るとハイ・ニー。
  場外に落とすと鉄柱にぶつけリングに戻る。
  エプロンにあがってきたブロディを首投げで無理矢理戻すと延髄切り。
  ブロディ倒れない。
  延髄切り。
  倒れない。
  3発目でようやく沈む。
  カバーするもカウント2。
  ネック・ブリーカー・ドロップからカバーするもカウント2。
  ブロディは鶴田を落とすと抱えて腰から鉄柱にぶつける、
  マットを剥がし、そこでパイル・ドライバーを狙う。
  鶴田がリバース・スープレックスに返しリングに戻る。
  ブロディも前のようにはいかんとエプロンに登ってくる。
  そこに鶴田がハイ・ニー。
  更にマットを剥がしてパイル・ドライバー。
  カウントアウトも狙えたがブロディをリングに戻す。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
  15分経過。
  バタフライ・スープレックスもカウント3を奪えず。
  ジャンボ・ラリアットへ。
  ブロディは避けるとクロス・ボディ。カウント2。
  ダメージは大きく鶴田が先に起きあがる。
  鶴田がパイル・ドライバーを決めカバーするもカウント2。
  ならばとダイビング・ニー。
  そして伝家の宝刀、バック・ドロップ!
  カバーし1,2,ブロディの脚がロープにかかる!
  ロープに走る。
  ブロディはカウンターでスタンガンに切り返すと
  キングコング・ニー・ドロップ!
  カバーし1,2,3!
  ブロディが新インターナショナル・チャンピオンに!

試合結果

@高木功vs.トム・マギー(3/27/88)
Aタイガー・マスク、グレート・カブキvs.オースチン・アイドル、トミー・リッチ(3/27/88)
Bジャンボ鶴田、ジョン・テンタvs.ブルーザー・ブロディ、ババ・ロジャース(3/26/88)(ダブル・カウントアウト)
CPWF、UN王座戦:天龍源一郎(UN ch)(新チャンピオン!)vs.スタ ン・ハンセン(PWF ch)(3/9/88)
D馬場正平、輪島大士vs.ラッシャー木村、鶴見五郎(3/27/88)
EUN、PWF王座戦:天龍源一郎(ch)vs.スタン・ハンセン(DQ)(3/27/88)
Fインターナショナル王座戦: ジャンボ鶴田(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(新チャンピオン!)(3/27/88)