全日本プロレス:Classics #55 Kintaro Oki Specialの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
1枚、約2時間(CM含)です。
SlamBamJam製。
@大木金太郎vs.ジャイアント馬場(10/30/75)
ヘッド・バッドに対する受けを猪木のそれと対比すると興味深いですね。
猪木がスタイリッシュに情緒的に作り上げたのに対し
馬場は多彩な視覚的効果でスケール・アップしている。
流血しながらも耐え切ってネック・ブリーカー・ドロップ一発でひっくり返すフィニッシュも酷似しています。
それぞれが独自のプロレスで大木を迎えている。
表現的には互角といったも良いでしょう。
ただ問題は猪木がそこに行くまでに通常の技すらも特別にする世界観を作り上げたのに対し、
馬場は舞台設定を省いてクライマックスのみの試合とした事。
何とまあ趣の無い事でしょう。
それ故平均レベルでしかない。
A大木金太郎vs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー(12/11/75)
どちらも技の種類が偏っているだけに単調な内容に終始しています。
ひどい試合。
BCC最終戦:大木金太郎vs.ジャンボ鶴田(5/8/76)
(途中から)
ふざけているのかと思うほどサブミッションに攻撃力がない。
これはもう休んでいると言って問題ありません。
これ程ひどいレスリングは見た事ない。
またグラウンドから動けば攻防でミスして、と散々。
途中からじゃなかったら、と思うとぞっとする。
ゴミ箱いき。
Cインターナショナル・タッグ王座戦、3本勝負:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(ch)vs.大木金太郎、キム・ドク(10/8/76)
1本目。
前半は大木、キムがタッチ・ワークを見せ、後半は馬場、鶴田が技を見せてフィニッシュ。
完全に2つに分けて、更に分業制にしていますね。
2本目は初っ端から投げを打ち合う大味な攻防。
凶器でフィニッシュするのは良いけど、レフェリーの気を逸らすためにもう少しテクニックを使いましょう。
その流れで乱闘から3本目が開始。
収集がつかずすぐに馬場組がDQを受け、微妙な王座移動となりました。
少し悪い試合。
Dインターナショナル・タッグ王座戦、3本勝負:大木金太郎、キム・ドク(ch)vs.ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(12/10/76)
大技の織り交ぜ方など試合運びはよくないし、3本勝負の展開も弱い。
ただ再戦らしいヒートはありましたね。
それだけといえばそれだけです。
少し悪い試合。
E世界オープン・タッグ王座戦:大木金太郎、キム・ドクvs.ラッシャー木村、グレート草津(12/10/77)
彼らの小さい世界の中から外に出るシーンはありませんでした。
しかしそれなりに激しく、攻防も適切に生み出されていました。
両リンでも一応納得が出来る。
悪くない試合。
総評
特集に値しない。
(執筆日:11/4/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@大木金太郎vs.ジャイアント馬場(10/30/75)A大木金太郎vs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー(両者リングアウト)(12/11/75)
BCC最終戦:大木金太郎vs.ジャンボ鶴田(30分時間切れ)(5/8/76)
Cインターナショナル・タッグ王座戦、3本勝負:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(ch)vs.大木金太郎、キム・ドク(新チャンピオン!)(2−1)(DQ)(10/8/76)
Dインターナショナル・タッグ王座戦、3本勝負:大木金太郎、キム・ドク(ch)vs.ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(新チャンピオン!)(2−1)(12/10/76)
E世界オープン・タッグ王座戦:大木金太郎、キム・ドクvs.ラッシャー木村、グレート草津(両者リングアウト)(12/10/77)