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全日本プロレス:All Japan Classics Vol.39の分析


名勝負 なし
好勝負 世界最強タッグ・リーグ最終戦:ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカvs.ザ・ファンクス(12/13/81)

Highspots製総時間1時間50 分。

メ ニュー画面は市販のDVDR仕様で1つだけ、
チャプターもばらばら且つ短い間隔でついており不便です。

@タッグ王座戦、3本勝負:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(ch)vs.ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ(10/6/81)
 鶴田の王座にスヌーカが挑戦する前哨戦なので
 1本目ブロディの援護を受けてとはいえスヌーカが勝ち
 鶴田大丈夫かと心配させる前振りから
 2本目で鶴田が本領発揮し、やはり強いなと思わせたらお仕事完了。
 3本目は恒例のダブル・カウントアウトでTo be Continued。
 平均より少し上。

A世界最強タッグ・リーグ最終戦:ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカvs.ザ・ファンクス(12/13/81)
 勝った方が優勝という最終戦で
 内容も良かったのですけれど・・・
 ふりかえりますと
 足を引っ張るかと思われたスヌーカが良い動きを見せていますし
 ブロディはいつも通りダイナミックなプロレスをします。
 その好調なブロディ、スヌーカ組に対し
 ファンクスは敵わないかと思わせておいて
 テリーがブロンコ魂でブロディ相手に張り合えば
 テリー脱落後ドリーも驚異の粘り腰を披露とぎりぎり好勝負。
 しかしながら完全に注目を奪っていったのはハンセン。
 新日に所属のはずのハンセンがブロディ、スヌーカ組のセコンドとして登場し
 クライマックスでテリーにウェスタン・ラリアートを浴びせ
 試合後馬場がハンセンと決着をつくるなんて言ったものですからねぇ。
 この試合の内容なんて忘れ去られてしまったんじゃないだろうか・・・

B世界タッグ王座決定トーナメント決勝:スタン・ハンセン、オレイ・アンダーソンvs.ジャック& ジェリー・ブリスコ(2/28/82)
 終始ハンセン組 が優位に立っているので決勝のような感じはしませんが
 ジャックへの腹攻め、ジェリーへの腕攻め
 ブリスコ兄弟の脚攻め、この3つだけで
 面白くしてきたのは流石一流と言った所でしょう。
 平均的な良試合。 

CAWA 王座戦:ニック・ボックウィンクル(ch)vs.ジャンボ鶴田(2/4/82)
 鶴田が勢いで攻 め立てるのを
 ニックがダーティ・プレイで引き戻し、
 鶴田の腰攻めvs.ニックの老練な試合運び(ほんと上手いねぇ)
 という構図になっていきましたが
 何せメインがメインなので
 セミのこの試合は控えめにならざるを得ませんね。
 いつも通り不透明決着。
 中々良い試合でした。

DPWF王座戦:ジャイアント馬場(ch)vs.スタン・ハンセン(2/4/82)
 馬場Xハンセンの初対決。
 まずは猪木がやっていたクロス・ロープ・ワークから16文を決め開始時から熱狂させます。
 馬場が特徴だった腕攻めでハンセンを押さえつけ、
 ハンセンはグラウンドで体力回復しながらも良い打撃無視を見せて緩急をつけます。
 ハンセンのグラウンドに攻めの目的意識が無く、
 馬場は3本勝負じゃないと各展開の意味合いを重くできないのが辛い所ですね。
 最後は不透明決着、とても年間最高試合と呼べるクオリティではありませんが、
 当時の状況を上手く利用して盛り上げており新日ばりのブックの妙であったといえます。
 平均的な良試合。
 (執筆日:8/26/10)

総評
 単純に試合の質という事だけを考えた場合
良い事は良いけどどこか物足りないので
 クラシックに興味ない人にまで勧められる出来ではないですが
 この頃の全日が好きな人にとっては
 世界最強タッグ・リーグ最終戦に馬場とハンセンの初対決、
 ニックと鶴田の数え歌と嬉しい内容ではないでしょうか。
 (執筆日:2/5/08)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

A世界最強タッグ・リーグ最終戦:ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカvs.ザ・ファンクス (12/13/81)
  テリー対スヌーカで試合開始。
  テリーがショルダー・タックル連発。
  スヌーカがリープ・フロッグからボディ・スラム。
  テリーがすぐさまボディ・スラム。
  代わったドリーがバタフライ・スープレックスを決めカバー。カウント2。
  交代したブロディがドロップ・キック。
  カバーするもカウント1。
  ドリーもテリーに交代。
  もう1度ドロップ・キックを狙う。
  テリーはロープを掴んで自爆させカバー。カウント1。
  ブロディがパワフルな攻めを見せる。
  交代したドリーがアッパーカートにドロップ・キックを打ち込む。
  ブロディはゆらぐもロープにつかまり交代。
  ドリーはリープ・フロッグを狙ったスヌーカの脚を取りスピニング・トー・ホールド。
  ブロディがカット。
  スヌーカが執拗なヘッド・ロックでドリーを捕まえる。
  ブロディに代わった所でテリーがちょっかいを出して注意をそらす。
  ドリーがその隙をつき反撃。
  ツープラトンのスープレックスからカバーするもカウント1。
  ブロディがテリーにアイリッシュ・ウィップを決めるとテリーは場外に転落。
  リングに戻って来た所にブレーン・バスター。
  カバーするもカウント1。
  スヌーカが空手チョップを決めカバー。カウントは2。
  テリーがスヌーカを落とす。
  スヌーカは エプロンに戻ってくるとショルダー・ブロックから
  スプリングボード式ボディ・プレス。カウントは2。
  テリーはバック・ドロップを決め交代。
  ドリーがスヌーカを落とす。
  テリーがダイビング・クロス・ボディで追撃。
  ブロディがテリーに襲いかかる。
  その隙にドリーはスヌーカにリング内へのブレーン・バスターを決めるもカウント1。
  ドリーが攻め立てる。
  テリーはスヌーカをわざと離しブロディを指名。
  テリーはブロディに殴り負けていない。
  テリーがスヌーカにロー・ブローを決め交代。
  連携を活かしてスヌーカの脚を攻める。
  そしてスピニング・トー・ホールド!
  カットしに来たブロディにはテリーがスピニング・トー・ホールド。
  ブロディがテリーを蹴り落とし追撃。
  そしてテリーにハンセンがウェスタン・ラリアート!
  スヌーカもドリーを蹴り飛ばす。
  ドリーがテリーを気遣うもテリーは気絶中。
  カウントが進む。
  ドリーが戻ってきて猛攻を見せる。
  ブロディを落とし鉄柱にぶつける。
  殴りまくって流血させる。
  ブロディがカウンターのビッグ・ブーツを決め交代。
  スヌーカがスーパー・フライを決めるもカウントは2!
  ブロディがブレーン・バスターを決めるもこれまたカウント2!
  スヌーカがボディ・プレスへ。
  ドリーは膝を立てて防ぐ。
  スヌーカにニー・クラッシャーを決めるとスピニング・トー・ホールド。
  スヌーカが手を伸ばしてタッチ。
  気づいてないドリーにブロディがコーナー上からアックスを落とす。
  そしてキングコンゴ・ニー・ドロップで1,2,3!
  ブロディ、スヌーカ組が優勝!
  すがるドリーをハンセンも加わってリンチ。
  馬場が現れハンセンと乱闘。
  ハンセンらは控え室に戻っても暴れている。
  馬場がハンセンと決着をつけるとマイク。


DPWF王座戦:ジャイアント馬場(ch)vs.スタン・ハンセン(2/4/82)
  ゴングが鳴るなり両者垂直に走る。
  ハンセンが中央に陣取りショルダー・タックルを受けてみせる。
  ロープに走る。
  そこに馬場が16文。
  これにはハンセンもダウン。
  しかしすぐに起きあがってくる。
  ハンセンは馬場をコーナーに押し込みチョップを放つ。
  馬場が避けて張り手。そして16文。
  ハンセンも負けじとニー・ストライク。
  ヘッド・ロック。
  馬場は上体を起こすとロシアン・レッグ・スイープ。
  カバーするもカウント1。
  馬場は腕に狙いをつける。
  ハンセンも蹴りまくって反撃。
  再びヘッド・ロック。
  馬場はロープに押し込み殴りつける。
  殴り返してきたハンセンに脳天チョップ。
  腕狙い。
  ハンセンは馬場を倒すと脚に狙いをつける。
  馬場がレッグ・ロックをアーム・バーに切り返すもハンセンの脚がロープにかかる。
  腕を攻める。
  ハンセンがサミングで逃れ打撃の打ち合い。
  ロープに振りバック・エルボー。
  馬場は場外で間をおく。
  馬場はレッグ・ロックを複合サブミッションに返す。
  ハンセンがロープに脚をかける。
  打撃戦。
  馬場が腕にチョップを打ち下ろす。
  ハンセンが延髄切り。
  ボディ・スラムにエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  馬場がハンセンをロープに振り32文。
  ハンセンは振り返すとショルダー・スルー。
  ニー・ドロップを決めカバー。カウント2。
  ロープに振りウェスタン・ラリアート!
  馬場はロープに後頭部を打ち付ける。
  ハンセンは馬場を蹴り落とすと打撃を打ち込んで鉄柱にぶつけようとする。
  馬場が体勢を入れ換えハンセンを鉄柱にぶつける。
  乱打戦。
  止めようとするレフェリーも殴られる。
  ハンセンがリングに戻るもカウントを取るレフェリーは気絶中。
  馬場をエプロンに上げ殴りつけていく。
  止めに来た若手も蹴散らす。
  馬場がリングに入り反撃。
  ハンセンは場外に避難するも
  戻ってきてボディ・スラム。エルボー・ドロップへ。
  馬場は避けるとロープに降って16文。
  ハンセンはリングを降りるとウィー。
  両者反則裁定が告げられる。

試合結果

@タッグ王座戦、3本勝負:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(ch)vs.ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ(1-1)(ダブル・カウントアウト)(10/6/81)
A世界最強タッグ・リーグ最終戦:ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ(優勝!)vs.ザ・ファンクス(12/13/81)
B世界タッグ王座決定トーナメント決勝:スタン・ハンセン、オレイ・アンダーソンvs.ジャック&ジェリー・ブリスコ(2/28/82)
CAWA 王座戦:ニック・ボックウィンクル(ch)vs.ジャンボ鶴田(ダブル・カウントアウト)(2/4/82)
DPWF王座戦:ジャイアント馬場(ch)vs.スタン・ハンセン(2/4/82)(ダブルDQ)