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全日本プロレス:Best of AJPW 1991 part.2の分析


名勝負 田上明、ジャンボ鶴田、渕正信vs.小橋健太、三沢光晴、川田利明(4/20/91)
好勝負 川田利明vs.田上明(4/18/91)

オール・アジア・タッグ王座戦:カンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、フィリップ・ラフォン)(ch)vs.小橋健太、菊地毅(6/1/91)

ジャンボ鶴田、渕正信、小川良成vs.三沢光晴、川田利明、菊地毅(7/26/91)

@川田利明vs.田上明(4/18/91)
 川田がグラウンド地獄を仕掛け、
 田上が逆に攻撃的な打撃を放つという
 意表を突いた出だしで上手く掴みましたね。

 そして川田のストンプが田上が再びの流血。

 判官贔屓の熱を帯びながら
 上手く調整して見せ場を作っていきました。

 脚攻めも前回より見せ方が良くなっています。

 前回と同じくドラマチックな内容ながら
 より自分でコントロールした点で意義は更に深い。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/21)

A田上明、ジャンボ鶴田、渕正信vs.小橋健太、三沢光晴、川田利明(4/20/91)
 田上が冒頭控えの川田にラリアットを叩き込み失神させる衝撃の展開。
 田上と川田の異常な遺恨闘争が前半の目玉になっていましたね。

 CC公式戦で熱い試合を取り交わした鶴田も
 加えて川田に厳しい攻めでアシスト。
 川田自身との気持ちのこもった攻防も甲乙つけがたい見応えがありますね。

 渕のベース・ラインの補強は理に則っていて良いし、
 小橋もトリオの緩急の嗅覚が素晴らしい。
 
 三沢も後半エースとしてしっかり存在感を示しました。

 控えも絡んで火花を散らし、
 30分を超えても尽きない激闘を繰り広げた後、
 小橋への脚攻めで、凄いとはまた別のベクトルで感情に訴えかけてきたのは圧巻でした。

 終わってみれば51分にも試合時間は及びました。

 ファン感謝祭というイベント・シチュエーションの中、
 最高の雰囲気で最高のファイトを見せてくれましたね。

 歴史的な名勝負。
 (執筆日:5/?/20)

Bオール・アジア・タッグ王座戦:カンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、フィリップ・ラフォン)(ch)vs.小橋健太、菊地毅(6/1/91)
 (ファンカム映像)
 序盤の立会いは雑な部分も一部ありつつも
 お互いのイメージに基づいてしっかり湧かせましたね。

 意外な所で小橋とラフォンの切り返しあいが見事で面白かった。

 中盤は鉄板の菊地の孤立。
 小橋が頻繁にカットする中で豊かなアクションが生まれました。
 もう少しカット量は抑えても良かったですけどね。

 カンナムの合体技が尽きず終盤も怒涛の攻防。
 小橋、菊地側も負けじと合体技で対抗。
 菊地の丸め込みも加わり、ニア・フォールが量産されていますね。

 伝説の一戦に近しい素晴らしい試合でしたが、
 最後小橋のカットが明らかに間に合ったのに3カウント入れたレフェリーが×。
 レスラーがフォローしたのに誤りを認めず再カウントしない判断も全く持って頂けない。

 文句なしに好勝負。

Cジャンボ鶴田、渕正信、小川良成vs.三沢光晴、川田利明、菊地毅(7/26/91)
 (放送日は8/11/91)
 (途中から放送)
 この頃の時代において菊地の孤立は日本一。
 軽い菊地に対して鶴田軍がスケールの大きな攻めを見せ、
 菊地も根性を見せて盛り上げます。

 菊地が孤立を脱すると川田がまず鶴田と火花を散らし、
 その後は三沢が鶴田に臨みます。
 ただ鶴田が椅子攻撃までして(これがDQでない理由は不明)
 暴走して手がつけられない強さ表現をするので、
 良くも悪くも鶴田の独壇場という印象で終わりました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/20)



注目試合の詳細

なし

試合結果

@川田利明vs.田上明(リングアウト)(4/18/91)
A田上明、ジャンボ鶴田、渕正信vs.小橋健太、三沢光晴、川田利明(4/20/91)
Bオール・アジア・タッグ王座戦:カンナム・エクスプレス(ダグ・ファーナス、フィリップ・ラフォン)(ch)vs.小橋健太、菊地毅(6/1/91)
Cジャンボ鶴田、渕正信、小川良成vs.三沢光晴、川田利明、菊地毅(7/26/91)