全日本プロレス:Best of AJPW 1990の分析
名勝負 | ファンタスティックスvs.ジョー・マレンコ、菊地毅(9/1/90) |
好勝負 | 田上明、ジャンボ鶴田、渕正信vs.三沢光晴、川田利明、菊地毅(8/18/90) |
@田上明、ジャンボ鶴田、渕正信vs.三沢光晴、川田利明、菊地毅(8/18/90)
川田と鶴田、三沢と鶴田の攻防は見応えがあり、
菊地の孤立は天下一品。
渕は安定感ある受け身で相手を立てていましたね。
田上はまだ拙いものの
ギミック・ファイトの限定起用によって
欠点を出さずに長所だけを最大活用されている。
それぞれがそれぞれの役回りで全員輝いている理想的なトリオ。
文句なしに好勝負。
(執筆日:5/?/20)
Aファンタスティックスvs.ジョー・マレンコ、菊地毅(9/1/90)
(途中から)
ファンタスティックスの相手との距離感、その抑揚は見事です。
菊地は無造作に場外に捨てられますが、
簡単にダウン・モードにならずやり返していきます。
ジョーは"リアルな"テクニックを遺憾なく発揮している。
菊地がスプリングボードを失敗して場外転落。
ミスでしょうかね。
それはともかくここから場外投げを豊富に使って盛り上げた上で、
菊地の孤立へと発展させました。
ここでファンタスティックスが連携技及びタッグの型で盛り上げました。
菊地が連携技のフェイス・バスターをショルダー・スルーと勘違いして頭から落ちて場内寸前。
そのままジョーの出番がないまま菊地が潰えてフィニッシュです。
リアルなアクシデントがストーリー・テリングに直結。
激しい演出、リアルな技術、タッグの型、連携技など
オール・タイムの要素が詰まった内容となっています。
菊地、小橋vs.カンナムに続いてフルで残っていないことが悔やまれる一戦。
ぎりぎり名勝負です。
(執筆日:1/?/13)
Bアジア・タッグ王座リーグ決勝戦:小橋健太、ジョニー・エースvs.ファンタスティックス(ボビー・フルトン、トミー・ロジャース)(9/7/90)
ファンタスティックスが多彩な連携技で目を引きます。
エースの足に狙いをつけた戦略も良かったですね。
対する小橋、エースも良かったですね。
小橋はリズミカルに相手の攻めを引き継ぐと共に
場外で投げたりと決勝にふさわしい気持ちの入れようです。
エースも適切に存在感をアピールしました。
全体の試合構成の点で少しまとまりに欠けた点だけが課題点か。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:7/?/21)
CRWTL公式戦:ジャイアント馬場、アンドレ・ザ・ジャイアントvs.ジャンボ鶴田、田上明(11/20/90)
衰えた大巨人タッグですが、
馬場もアンドレも結構良い揺らぎ受けをしていますね。
鶴田、田上の理解力のある向き合い方もあいまって
大巨人という属性が輝いています。
上記は技を決めるまでの部分に比重が割かれていますが、
良い意味で淡白に試合を処理しており、デメリットは出ず。
フィニッシュへの流れも馬場の丸め込みが上手く利いていましたね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:5/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@田上明、ジャンボ鶴田、渕正信vs.三沢光晴、川田利明、菊地毅(8/18/90)Aファンタスティックスvs.ジョー・マレンコ、菊地毅(9/1/90)
Bアジア・タッグ王座リーグ決勝戦:小橋健太、ジョニー・エース(新チャンピオン)vs.ファンタスティックス(ボビー・フルトン、トミー・ロジャース)(9/7/90)
CRWTL公式戦:ジャイアント馬場、アンドレ・ザ・ジャイアントvs.ジャンボ鶴田、田上明(11/20/90)