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全日本プロレス:Best of AJPW 2021 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠ヘビー級王座巴戦:宮原健斗vs.青柳優馬(6/26/21)

三冠ヘビー級王座巴戦:ジェイク・リーvs.青柳優馬(6/26/21)

王道トーナメント決勝:諏訪魔vs.芦野翔太郎(8/29/21)

@三冠ヘビー級王座巴戦:宮原健斗vs.青柳優馬(6/26/21)
 誰かが2勝連取するまで行う巴戦。

 前回のCCは青柳の仕掛け先行感がありましたが、
 今回は改めて踏みとどまる所は踏みとどまって
 両者の良さがどちらも引き立つ形に仕上げています。

 青柳は余裕を持って技を見せれています。
 その後どう繋げるかビジョンがあるから
 自分の中でもメリハリがつけれているのでしょうね。

 弾劾式DDTを経て後半も見応えのある攻防。

 内容としても磐石ですし、
 疲労感の上手い演出はこの試合だけでなく、
 後に繋げる要素としても完璧でした。

 ぎりぎり好勝負。

A三冠ヘビー級王座巴戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(6/26/21)
 ジェイクが疲労した宮原に襲いかかります。
 そのシチュエーションの中で攻防をまとめつつ、
 激しい打撃戦ではライバリティを表現し、
 また疲労を跳ね飛ばす宮原の劇場を掻き立てます。

 攻防をシークエンスに当てはめる中で若干の淀みはありますが、
 短時間の中に上手くエッセンスを凝縮しました。

 中々良い試合。

B三冠ヘビー級王座巴戦:ジェイク・リーvs.青柳優馬(6/26/21)
 連戦となる勝者のジェイクと10分程しか休息を取れなかった敗者の青柳。
 どちらが優位なのかまずは観客が注目するポイントをしっかり論点に。

 そして時の人として勢いのあるジェイクが
 刺々しい攻めで雰囲気も作り上げます。

 ここでも青柳はしっかり自分の主張をして
 柵、場外を腕攻めでシチュエーションを一気に整えます。

 最初の5分間でのセット・アップが見事でしたね。

 その後はジェイクの変則的な受け表現と青柳の真っすぐなファイト、
 必ずしも化学反応を生んでいないものの
 両者が自分の魅力を更で並び立てて十分勝負できています。

 ジェイクがニーを叩きこんだ後、
 じっと動かず青柳を見下ろすクライマックスのシーンはたまらなかったですね。

 全日本の未来を担う2人が今後詰めるべき余地を残しつつも
 巴戦の締めくくりとして素晴らしい試合を行いました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/21)

C王道トーナメント決勝:諏訪魔vs.芦野翔太郎(8/29/21)
 諏訪魔は全日を象徴するスーパーヘビー級の試合運び。
 構築論も意識していて盤石ですね。

 芦野は受け手からの烈火の如き反撃。
 全日移籍後は無理に張り合う印象が強かったですが、
 今は程よく自分の立ち位置を見据えることができています。

 終盤、諏訪魔の消耗感を抱えた中での攻めはお見事。
 その点ではまだ芦野の表現には課題があり、
 顔芸も作り過ぎている感がありますが、
 諏訪魔らにもまれて成長していって欲しいですね。

 ぎりぎり好勝負。

DGaora TV王座戦:石川修司(ch)vs.関本大介(10/9/21)
 ショルダー・タックルの受け合い。
 静かな会場に打撃音が響き渡ります。

 一つ一つ組み合わせながら帰結に結びつけていきます。
 高度ではないですし、ヘビー級ならではの不器用さもありますが、
 パワフルで見応えがありますね。

 期待通りではありますが、この方向で何年もずっとやってきた訳で
 今やるからこその色付けという点では物足りない。

 最後連撃でKOしたフィニッシュの流れは良かった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:12/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@三冠ヘビー級王座巴戦:宮原健斗vs.青柳優馬(6/26/21)
A三冠ヘビー級王座巴戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(6/26/21)
B三冠ヘビー級王座巴戦:ジェイク・リー(新チャンピオン!)vs.青柳優馬(6/26/21)
C王道トーナメント決勝:諏訪魔(優勝!)vs.芦野翔太郎(8/29/21)
DGaora TV王座戦:石川修司(ch)vs.関本大介(10/9/21)