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全日本プロレス:Best of AJPW 2016の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.関本大介(5/25/16)
 
三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.秋山準(7/23/16)

王道トーナメント1回戦:諏訪魔vs.宮原健斗(9/4/16)

タッグ王座戦:ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(ch)vs.ビッグ・ガンズ(ボディガード、ゼウス)(11/27/16)

三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.諏訪魔(11/27/16)

@CC決勝:関本大介vs.ゼウス(4/26/16)
 見るからに肉肉弾弾肉弾弾な対決。
 しかし序盤は形式ばったタックルの耐えあいとかはなく、
 小気味良くまとまった出だしで入ってきます。
 今や貴重になった大柄同士の対決は
 ややゼウスのセールに拙さを感じるものの
 ずっしりと見ているものを入り込ませる重厚な内容に。
 チョップの打ち合い含めて四天王プロレスっぽさも醸し出しています。
 しかしゼウスの足りない所が目につく。
 関本の引っ張り具合が物足りない。
 張り合って技を打ち込み返すタイミング、試合のテンポ感、
 カウンターを挟みたいところで引いてしまったり。
 インパクトを残したい所で中途半端なプランチャだったり。
 特別なモーメントとして形になる一歩手前で踏みとどまっていました。
 他で得難い貴重な内容という意味ではCC決勝としては十分。
 一方で、他と張るには不器用で今一歩。
 中々良い試合でした。
 (執筆日:5/?/16)

A三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.関本大介(5/25/16)
 機動力を活かしたかわし合い。
 宮原は関本に負けている戦績がありますが、
 それを利用して今回は予期せぬ動きで仕掛ける、という展開につなげている。
 重みの違いを受けで表現しようとしているのも良い。
 まだまだ若さ故粗いものはありますけどね。
 適切なタイミングで場外、エプロン・スポットを挟み、
 気合で技をかけあってエスカレーション。
 ベストではないが賢明な選択に思える攻防の数々に拍手。
 ぎりぎり好勝負。

B三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.秋山準(7/23/16)
 秋山が老獪なコントロール。
 宮原はいつも通り受けベースではありますが、
 適度な反撃があり、ドラマ性とアクション性が両立できています。
 若手の強みを活かして宮原がエプロンでのジャーマンを狙うも
 秋山が防いで断崖式エクスプロージョン・スープレックス。
 ここからフロント・ヘッド・ロックへの緩急も素晴らしかったですね。
 対する宮原もスネークリミットを決め緊張感を緩めず、そのまま終盤戦へ。
 それぞれ全てを出し尽くす壮絶な攻防。
 宮原の必死さも光りましたが、
 秋山の間によるストーリー・テリングが絶品でした。
 文句なしに好勝負。

C王道トーナメント1回戦:諏訪魔vs.宮原健斗(9/4/16)
 諏訪魔が負傷により王座返上。
 そこからチャンスを掴んだのが宮原、ということで
 諏訪魔としては本来俺が王者なのだ、と堂々たるファイト。
 諏訪魔の特徴であるスリーパーとチョップが
 ベスト・ポイントに配置されており、
 また宮原がそれに対して良いセルを見せています。
 噛み合っていますね。
 終盤もこの2人ならではのバランス配分で勝利への鬩ぎ合い。
 両者立ち位置に見合う奮闘を見せた上で、
 ここは諏訪魔がレボリューション・ボムを決めフィニッシュ。
 ぎりぎり好勝負。

Dタッグ王座戦:ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(ch)vs.ビッグ・ガンズ(ボディガード、ゼウス)(11/27/16)
 スーパー・ヘビー級4人。
 想像通り筋肉のぶつかり合いです。
 ハイ・テンポを維持しようとすると
 50歳を目前にしたボディガーがどうしてもネックになります。
 そこでボディガーはサポートに回ることが多く制限になっているのですが、
 その分ゼウスが奮闘してカバーしていましたね。
 関本、岡林はタッグとしての構成に寄与。
 関本がゼウスに断崖式ブレーン・バスターを決めた所から
 パワー全開でハチャメチャな合体技が繰り出され、最後まで走りきりました。
 ぎりぎり好勝負。

E三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.諏訪魔(11/27/16)
 王道トーナメントを優勝した諏訪魔が満を持して
 王座を取り戻しにかかります。
 諏訪魔が体格任せに圧力をかけ
 宮原の体力をゆったりと削っていきます。
 反撃が続かない宮原を投げまくり、
 絶望的な状況ですが、宮原も持ち前のスタミナで反撃。
 らしい試合になっていますが、
 前回と見比べると単純に見劣りする内容になっている印象。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@CC決勝:関本大介(優勝!)vs.ゼウス(4/26/16)
A三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.関本大介(5/25/16)
B三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.秋山準(7/23/16)
C王道トーナメント1回戦:諏訪魔vs.宮原健斗(9/4/16)
Dタッグ王座戦:ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(ch)vs.ビッグ・ガンズ(ボディガード、ゼウス)(11/27/16)
E三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.諏訪魔(11/27/16)