全日本プロレス:Best of AJPW 2014の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 潮崎復帰戦:諏訪魔vs潮崎豪(8/16/14) |
@潮崎豪vs.KENSO(1/2/14)
仮想的なKENSOのふらつきと
潮崎の泰然とした立ち振る舞いが化学反応。
潮崎は空間の使い方が良かったし、
KENSOも張り手をアクセントに上手く使っています。
KESNOが反則上等ファイトで
またDQで終わってしまうか?と観客を揺さぶって
和田レフェリー登場につなげた流れは良し。
潮崎の感情的なファイトはこのストーリーを盛り上げましたが、
時々荒っぽさが雑につながっているのだけが残念。
中々良い試合でした。
(執筆日:3/?/14)
A三冠王座決定戦:大森隆男vs.秋山準(6/15/14)
今更感のある基本的なレスリングと
若手っぽいがむしゃらな張り手の打ち合い。
敢えてベテランらしからぬ攻防を冒頭に持ってくることで、
三冠王座決定戦と同じくらい
このカード自体の因縁の強さを感じさせることができました。
大森の気迫は十分に伝わってきて、
観客の声援を集める間の取り方も良かった。
秋山は相変わらず終盤への緩急が落差大きすぎて無理やりですが、
老獪なところを見せて熱のある攻防に仕上げました。
クライマックスがやや技の連発に頼ったきらいがあるものの
内容としては十分納得がいくものでした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:7/?/14)
B潮崎復帰戦:諏訪魔vs潮崎豪(8/16/14)
諏訪魔がラフに潮崎を出迎えます。
潮崎はいなして見せるも
レスリング勝負では鼻血を流し、
チョップもガードされて劣勢に。
上手くシチュエーションを作り出しましたね。
潮崎がドロップ・キックを契機に反撃かと思いきや
諏訪魔が更に腕攻めを追加して優位性を保ちます。
潮崎の反撃成功のスポットが軽いのが残念ですが、
一度リセットして終盤戦へ。
フロー感と絶妙且つ派手なカウンターが
素晴らしい精力的な攻防でした。
復帰戦という舞台を活かしつつ、
それに終わらずライバル・ストーリーも
しっかりと押さえた見事な内容。
ぎりぎり好勝負です。
C王道トーナメント決勝:諏訪魔vs潮崎豪(9/28/14)
オーソドックスな入り方でスタート。
復帰戦と比べると淡泊で、
トーナメント決勝としても
もう少し何らかの工夫があってしかるべきでした。
それでも相手のアクションに対する反応は良く、
ライバルらしい絶妙な攻勢が見られます。
諏訪間が荒々しいチョーク・ファイトで
潮崎を劣勢に追い込むと激しい打撃戦。
時間をかけてロング・マッチにする弊害か
ちょっと流作りの緩急が不足しています。
エプロンの潮崎にドロップ・キックを叩き込んでトペや
スリーパーでダウンさせるシーンは良かったですけどね。
潮崎の反撃は前回と違って力強く、
良い形で終盤戦へと突入していく。
彼ら仕様で独自の雰囲気出しつつも
決して軽すぎずそれでいて退屈しすぎず素晴らしい攻防を見せました。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/?/14)
注目試合の詳細
なし試合結果
@潮崎豪vs.KENSO(1/2/14)A三冠王座決定戦:大森隆男(新チャンピオン!)vs.秋山準(6/15/14)