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全日本プロレス:TV Matches 2010の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠王座戦:諏訪魔(ch)vs.船木誠勝(10/24/10)

@ケージ・マッチ:船木誠勝vs.鈴木みのる(3/21/10)
 船木は攻めが浅いし、受けが要求される場面で何もしない。
 非常に困ったレスラーですね。
 みのるが流血絡めてステージを変化させストーリーを作り出していますが、
 みのるも問題ありで技をちゃんと打てていないですね。
 技という状態に移行しているだけです。
 リアルなものがあり生々しい遺恨戦だが、
 カートvs.アンダーソンのように表現できないからこそ
 リアルに依存しておりとても褒められたものではない。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:1/9/11)

AJrヘビー級王座戦:カズ・ハヤシ(ch)vs.武藤敬司(10/24/10)
 元々ゆとりを織り込んでおけば動けなくても見栄えは悪くならない。
 むしろいつもより優雅にさえ見えるかもしれないレスリングです。
 レスリングの後はほぼドラスク+低空ドロップ・キック・オンリーという武藤の独自スタイル。
 カズはネック・スクリューなどで対抗。
 武藤のためにスピードを落とさざるを得ないが故に工夫が工夫として許容される間が生み出ていますね。
 終盤は武藤がシャイニング・ウィザード一辺倒。
 カズがガードと丸め込みで攻防を生み出しています。
 終盤のドラスクに部位狙いの意味がまったく失われているように
 序盤、中盤、終盤でまったく繋がりがなく、
 そのシーンでの拘りは試合としての色分け以上の物ではなかったですね。
 しかし武藤は状態が悪いという認識の下、
 思っても見なかったこんなカードを実現させた事でそれを許容させる下地は出来ている。
 楽しかったですね。
 まあまあ良い試合。

B三冠王座戦:諏訪魔(ch)vs.船木誠勝(10/24/10)
 まずはレスリング。
 リアルな技術が反映されていて良いですね。
 ただ本当に5分やりましょう。
 2分しか経っていないのに5分経過のアナウンスは水増し過ぎです。
 レスリングでてこずった諏訪魔が打撃に誘って変化。
 諏訪魔は意図的に無茶苦茶な怪物性を演出しているのが素晴らしいですね。
 船木は心地よいリズムではありませんが独特の呼吸があり己のスタイルを貫いているのは良い。
 ただ河野と同じくサブミッションを決めた状態で魅せれないのが惜しい。
 MMA経験で切り返しは豊富なんですからね。
 中盤後半は脚攻め。
 ヘビー級でそんなにスピードも速くないのに
 待ちや意図なしがチラホラ見られるのは問題ですが七分がた合っているので流れ自体は良いですね。
 終盤は素晴らしかった。
 MMA的な光景&ドラマチックなシーンを生み出す中で、
 そこには諏訪魔の怪物的受けによる表現および船木への配慮、
 船木の複数の意味合いを持った打撃が披露される。
 最後は諏訪魔が良い意味で切り捨てるように強さを見せ付けてフィニッシュ。
 船木という非常に厄介な素材に対しこういう試合が出来た、っていうのは大きい。
 ベテランのすねをかじっていたみのる戦よりずっと意義深いものがあります。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:1/9/11)

注目試合の詳細

B三冠王座戦:諏訪魔(ch)vs.船木誠勝(10/24/10)
  諏訪魔は蹴りを受け止めるとコーナーに押し込む。
  クリーンに離れる。
  船木がロー・キック。
  張り手にロー・キック。
  左ハイ。
  諏訪魔はたまらず場外に出て間を置く。
  リングに戻る。
  諏訪魔が腕をとろうとする。
  船木が切り組み付こうとするも離れる。
  諏訪魔が引こうとする。
  船木が耐えひっくり返そうとする。
  諏訪魔が耐えもつれながらグラウンド。
  諏訪魔が上になる。
  船木が腕を取ろうとする。
  諏訪魔が脚を取り防ぐとマウント。
  首を掴む。
  ロープ・ブレイク。
  諏訪魔が離れる。
  船木は猪木アリ状態で待つも応じてこないので起き上がる。
  そこに諏訪魔がエルボー。
  船木が張り手。
  エルボーの打ち合い。
  船木がローからミドル・キックを打っていく。
  諏訪魔がダブル・チョップで吹っ飛ばす。
  場外に落とし殴りつける。
  エプロンに叩きつける。
  柵に振ってぶつける。
  船木が腹にパンチ。
  蹴り。
  テーブルに叩きつける。
  蹴りをいれ柵の外に吹っ飛ばす。
  諏訪魔が船木にテーブルを投げつける。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきた船木に殴りかかる。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  船木はロープを掴んでこらえる。
  10分経過。
  諏訪魔がダブル・チョップ。
  殴りつける。
  けりにいく。
  船木が受け止めると同時にアキレス腱固め。
  ロー・キックを打っていく。
  打ち込んでいく。
  諏訪魔がエルボーを連打。
  ロープに走りビッグ・ブーツへ。
  船木が受け止め膝十字。
  足を絡み付ける。
  諏訪魔がロープを掴む。
  船木は起き上がるのを待って脚を蹴りつけていく。
  諏訪魔が受け止め後ろに捻る。
  15分経過。
  ニー・クラッシャー。
  バック・ドロップ。
  コーナーに上っていく。
  船木がドロップ・キックを決め落とす。
  プランチャ。
  リングに戻る。
  リングに入ってきた諏訪魔にロー・キックを打っていく。
  蹴りへ。
  諏訪魔が受け止めキャプチュード。
  コーナーの船木にラリアット。
  ダブル・チョップを打っていく。  
  スロイダー。
  カバー。カウント2。
  船木がパンチ。
  蹴りへ。
  諏訪魔が受け止めアンクル・ロック。
  船木がすぐに体勢を入れ替えアンクル・ロック。
  諏訪魔がロープを掴む。
  船木が蹴りを叩き込みロープに走る。
  蹴り。
  ツームストン。
  コーナーに上りミサイル・キック。
  アバランシュ・スラム。 
  20分経過。
  シャープ・シューターを狙う。
  諏訪魔が潰してアンクル・ロックに切り返す。
  船木が反転してトライアングル・チョーク。
  アーム・バーへ。
  諏訪魔がロックし耐える。
  船木が引き離す。
  体を起こしてきたのでトライアングル・チョーク。
  諏訪魔は体勢を立て直すと起き上がり腕一本で持ち上げる。
  パワー・ボム。
  起き上がった船木にラリアットを決め落とす。
  エプロンに出るとフライング・ショルダー・タックル。
  リングに戻す。
  ロープにもたれさせラリアット連打。
  ロープに走りラリアットへ。
  船木がカウンターで腕に蹴り。
  ロー・キックを連打。
  諏訪魔がエルボー。
  船木が蹴りへ。
  諏訪魔が受け止めラリアットへ。
  船木はガードすると掌連打へ。
  諏訪魔はガードすると張り手。
  ローリング・ラリアットへ。
  船木はかわすと張り手連打。
  同時に打ち合う。
  船木がコーナーに押し込み張り手連打。
  体を起こした諏訪魔にランニング・ニー。
  諏訪魔は額から流血。
  船木は起き上がった諏訪魔に張り手。
  張り手をかわしソバット。
  バック・ドロップ。
  胸に蹴りを叩き込む。
  張り手を連打し側頭部を蹴り飛ばす。
  蹴りへ。
  受け止められるも左右の張り手。
  バック・ドロップを狙う。
  諏訪間が体勢を入れ替えバック・ドロップ。
  ドロップ・キックを決める。
  船木を殴りつける。
  パンチを受け止めると閂スープレックス。
  ローリング・ラリアット。
  カバー。カウント2。
  ラスト・ライドを狙う。
  船木がこらえ張り手。
  ソバット。
  コーナーの諏訪魔にフライング・ニー。
  諏訪魔は食らいながらも受け止め持ち上げる。
  シット・ダウン・ラスト・ライド。
  ラスト・ライドへ。
  船木が後ろに着地しウィール・キック。
  張り手を連打。
  カウンターで張り手を叩き込み左右のハイ・キック。
  次へ。
  諏訪魔がカウンターでラリアット。
  ダウンする船木のバックを取るとデッド・リフト・ジャーマン。
  もう1発。
  起こしてラスト・ライド。
  カバーしカウント3!
  諏訪魔の防衛!

試合結果

@ケージ・マッチ:船木誠勝vs.鈴木みのる(3/21/10)
AJrヘビー級王座戦:カズ・ハヤシ(ch)vs.武藤敬司(10/24/10)
B三冠王座戦:諏訪魔(ch)vs.船木誠勝(10/24/10)