TOP女子プロレスWSU →WSU:Uncensored Rumble III 6/26/10

WSU:Uncensored Rumble III 6/26/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間5分。

@アンセンサード・ランブル
 25人参加のロイヤル・ランブル。
 勝者は次回大会でWSU王座に挑戦できます。
 女子という事でトップ・ロープ下から落としても有効となっています。
 試合は2番手という絶対的不利な状況に置かれた
 オルシニが相手を蹴散らし残っていくのが目玉。
 60分アイアン・ウーマン・マッチに敗れたため、
 通常のやり方では挑戦権を獲得できず、
 これが唯一の王者返り咲きへの道という背景があります。
 そこにチェリー・ボム、ロックス、レクサス、レイン、オニールといった個性的なヒールが色合いを沿えます。
 全体的にそれぞれが努力している様は伝わってきたものの
 女子ゆえの乱闘に耐え切れぬ身体能力の低さ、
 及び突き詰め切れていないストーリーが見受けられましたね。
 特にエイミー・リーとアメージング・コングが
 相対したは良いものの特に暴れないまま
 アメコンがリーに落とされ、仕返しに場外に引き摺り下ろして脱落させたのは残念。
 全然試合の戦局に影響を与えていないんですからね。
 またWSUにほとんど参加していなからといって
 デイジーがあっさり脱落したのにもため息が出ました。
 最後は残る2人まで見事に生き残ったオルシニが
 負傷しうずくまる友人のジャズに近づくも
 それはジャズの振りで意表を突かれて脱落するという悲劇的なフィニッシュ。
 平均より少し上。

AWSU王座戦、アイコンvs.アイコン:メルセデス・マルチネス(ch)vs.アリシア
 メルセデスがブルータルな打撃と厳しいサブミッションを織り交ぜて攻め。
 バランス感覚もさる事ながら余裕を醸しているのが良いですね。
 アリシアはアスリートとしてこれっぽっちも評価できない選手で
 アイコン扱いされている事に違和感を覚えていましたが、
 自分たちには何を行い、どう試合を構成するかで勝負するしかない、と割り切った試合においては意外にいけますね。
 ここぞでシナばりにラッシュを仕掛けて緩急をつけますし、
 フラストレーションの表現で攻めに深みを加えていました。
 またぐったりする際の色気も良い。
 予想以上の内容ながら最後メルセデスのフィニッシャー、
 フィッシャーマンズ・スープレックスをアリシアがカウント1で返し、
 結局3連発で決着としたのはやりすぎというしかない。
 平均的な良試合。

 試合後ジャズが襲撃。
 先ほど苦渋をなめさせられたオルシニが現れやめさせるかと思いきや、
 アリシアにキス・オブ・デスを決めベルトをジャズに投げ渡す。
 復讐するよりもジャズに加勢して恩を売り、
 王座を取らせて初防衛戦の相手に自分を選んでもらおう、という作戦ですね。

総評
 アリシアが乱戦以外でもいける口であることを示しましたが
 アイコンvs.アイコンは歴史的経緯に基づいていて
 別に2人が抗争を繰り広げていた訳ではないので
 メルセデスvs.オルシニのような団体の枠を超える出来にならなかったのも当然といえば当然です。
 WSUという団体が気に入ってきたならありですが、それ以外なら普通にスルー。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:1/15/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アンセンサード・ランブル(優勝:ジャズ!)
AWSU王座戦、アイコンvs.アイコン:メルセデス・マルチネス(ch)vs.アリシア