TOP女子プロレスWSU →WSU:Third Anniversary 3/6/10

WSU:Third Anniversary 3/6/10の分析


名勝負 なし
好勝負 WSU王座戦、ワン・イヤー・メイキング、アンセンサード・ルールズ(レフェリー:モーリー・ホーリー):メルセデス・マルチネス(ch)vs.レイン(Third Anniversary 3/6/10)

@アンジェリーナ・ラヴvs.サッシー・ステファニー
Aボストン・ショアーvs.ティナ・サン・アントニオ、マルティ・ベレー

Bリック・カタルドvs.リトル・フィーザー・アレー
 これが復帰戦となるアレーは試合後感謝のスピーチ。
 そこにシンディ・ロジャースが奇襲を仕掛け、あなたに挑戦するわ、と言い無理やり試合に。

Cリトル・フィーザー・アレーvs.シンディ・ロジャース
Dサブミッション・マッチ:ジャナvs.ラターシャ
Eエンジェル・オルシニvs.エイミー・リーvs.坂井澄江

Fスピリット王座戦:アリシア(ch)vs.ブリトニー・サベージ
 おかまマネージャーのリックを上手く使いブリトニーが奪還。

Gエイプリル・ハンターvs.トレイシー・ブルックス
 試合後ボストン・ショアーが現れエイプリルをディスり襲いかかろうとする。
 しかしトレイシーが戻ってきたので諦める。
 トレイシーとエイプリルはTNA(トレイシー&エイプリル)という名前のタッグを結成すると宣言。

H#1コンテンダーズ・マッチ:アンバー・オニールvs.ジャズ

IWSU王座戦、ワン・イヤー・メイキング、アンセンサード・ルールズ(レフェリー:モーリー・ホーリー):メルセデス・マルチネス(ch)vs.レイン
 WSUからは80年代の香りがする。
 抗争が本当に上手く機能しています。
 この試合も一年かけたようで試合前から相当に出来上がっている。
 レインがいきなりベルト攻撃を叩き込み試合開始。
 レインはレイシーの片割れを務めていたようにキャラは良いのですが
 絶対的に強制力が足りず、そのせいでたどたどしく見えるという欠点がありました。
 しかしShimmerとは違ってWSUならその欠点は捨て置ける。
 WSUにおいて大事なのは抗争という台本に如何に入り込めるか、という演技力と
 多くの展開を組み合わせられるか、という構成力です。
 決してレイン一人に任せられる、と信じさせる程素晴らしかったとは言わないけれども
 これまでに抱いていた印象を超える働きではありました。
 それに届かない部分はメルセデスが十分に補ってくれる。
 オルシニ戦と同じように場外を使いながらテンポ良く試合を運び、
 要所でキラー化して遺恨を壮大に盛り上げます。
 
 必殺技が決まるもカウント1、この時点で22分。
 レインの限界を考えても決して長すぎず短すぎず。
 ここで終わっても普通に良く頑張ったといえる内容です。
 しかし試合はその後14分も続く。
 何をやったかというとテーブルと椅子の追加ぐらいです。
 そしてテーブルはコーナーに立てかけてぶつかるだけで、そこに投げられるなんて事はありません。
 現代からしたら過激度は全然高くない。
 そんな事は当人達も百の承知のはずなのに
 テーブルにぶつけられるという事を本当に危険な事だと描き、信じている。
 だからこそ見ている方もその世界の理を信じてしまう。
 またしてもWSUの揺ぎ無い世界を見ました。
 WSUという団体とメルセデスというレスラーが出会った事は一つの奇跡といって良い。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 メインは素晴らしい。
 しかし他にたいしたカードもないので普通にベスト版を買いましょう。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:1/15/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アンジェリーナ・ラヴvs.サッシー・ステファニー
Aボストン・ショアーvs.ティナ・サン・アントニオ、マルティ・ベレー
Bリック・カタルドvs.リトル・フィーザー・アレー
Cリトル・フィーザー・アレーvs.シンディ・ロジャース
Dサブミッション・マッチ:ジャナvs.ラターシャ
Eエンジェル・オルシニvs.エイミー・リーvs.坂井澄江
Fスピリット王座戦:アリシア(ch)vs.ブリトニー・サベージ
Gエイプリル・ハンターvs.トレイシー・ブルックス
H#1コンテンダーズ・マッチ:アンバー・オニールvs.ジャズ
IWSU王座戦、ワン・イヤー・メイキング、アンセンサード・ルールズ(レフェリー:モーリー・ホーリー):メルセデス・マルチネス(ch)vs.レイン