WSU:Best of 2009の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@J-Cup決勝:エンジェル・オルシニvs.レイン(4/10/09)
オルシニがこの試合の重要性を語るレスリングを見せます。
WWEで言うならばテイカー的な見せ方ですね。
またハードコア要素にも躊躇せずハードなバンプで盛り上げました。
一方のレインですがスムーズなものの
ドラスティックな変化はもたらせず。
終盤リングに戻った所から一気にテンポを上げて
考える余地を与えない事でフィニッシュまで持っていたけれど
オルシニが一人頑張っていた印象が残る。
平均より少し。
Aラスト・ウーマン・スタンディング:アメージング・コングvs.エイミー・リー(3/7/09)
当時WSUは中間からの固定カメラでした。
それ故カメラの視界からそれた場外乱闘は全て取れない。
この試合なんてそれが最大の見所だというのに。
写真で紹介するも、それ、もうDVDにする価値ないよね、という状態。
せめて時系列に見せてくれれば試合の経緯を把握できるのですけどね。
駐車場でのボンネットに投げつけたり、結構ハードにやってそうではありましたがDVDにおいては無意味。
リングに戻ってからの攻防はエイミー・リーが太っているだけの選手なので
アメコンが一方的にやられを演出している状態。
実際最後は椅子を持ち出してきてよけられ跳ね返って自爆というもの。
更にそれで10カウントとなりリーの勝利かと思いきや
リーの方が先にダウンしていた、という意味不明な説明により裁定がひっくり返ります。
ひどい試合、というか映像としてひどい。
Bアンセンサード・ランブル(Uncensored Rumble II 6/6/09)
20人参加の#1コンテンダーズ・ロイヤル・ランブル。
様になる選手の絶対数が少ないですね。
レインのヒールっぷりは試合の中心になるには弱い。
巨女エイミー・リーが試合進行のキーになっていたり、
ヘイリー・ヘイトリッドが気持ちの入っていた行動を見せていた内は良かったが、
流石に後半は見ていて集中力が続きませんでしたね。
ミッシーが2度目の巨女の役割をこなしていましたが、
無地のXLのシャツにベイダーのマスクなんて冗談にしか見えません。
35分やるより体裁を作らないと。
悪くない試合。
CWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ニッキー・ロックス(No Limits! 8/22/09)
制限時間なしで行われ35分にも及んだ試合・・・
しかしこれまた偽りです。
前回ほどではありませんが実際の試合時間は25分です。
まあ当時WSUでは最長の試合でしょうけどね。
試合はグラウンド・サブミッションを基調とした試合運び。
初期Shimmerを彷彿とさせますね。
ゴムが伸びた後縮むように
自然な緩急でグラウンドに戻っていきます。
印象的と言う程大きなスポットはないが
お互い価値を示して等価で一進一退を繰り返します。
徐々に大技の比率が高まる中、
20分前にメルセデスが掟破りのバービー・クラッシャー。
これは唐突でしたね。
やられたロックス側に心情的変化が観られなかったのも残念です。
激しい攻防と掟破りの間には境界線があるので
やるからには相応のストーリーを語らなければいけません。
ロックスがしつこくバービー・クラッシャーを狙い、
メルセデスがここぞのフィッシャーマンズで一発でしとめた訳だけど
終盤も必殺技の扱いを対等にする方が綺麗でした。
平均的な良試合。
Dアンセンサード・ルールズ:エンジェル・オルシニvs.レイン(10/3/09)
オルシニは前回同様魅力たっぷり。
相手の攻撃を耐えて、すぐに攻撃に移り、
生意気なレインをシバキ倒します。
見事な女番長。
物に思いっきりぶつかる受身も健在です。
レインはよりキャラを押し出していたので良かったですね。
只通常試合では行けない所まで行く、と宣言し、
オルシニが場外転落から脚を痛める展開にいった終盤以降は
試合の中に脈絡がなくなり発散してしまいました。
後のレインvs.メルセデスと比べてしまうと見劣りする。
まあまあ良い試合。
EWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ポリシア・ペレス(10/3/09)
35分の激戦(という事になっている)のリマッチ。
ポリシアが成長し、萎縮せずにアピールできるようになった事、
一つ一つの動きの精度も上がった事から王座戦らしい重みのある内容になっています。
細かい一進一退からユニークなスポットを生み出す緊密な構築です。
只腰を据えて堪能する技術戦とはいかないし、終盤も弱く、
良い試合だけれどもShimmerでは結構見られる内容だよね、となってしまう。
ちなみに試合時間は25分でした。
平均的な良試合。
FWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.オーサム・コング(Awesome Challenge 12/12/09)
メルセデスがなりふり構わず立ち向かっていき
コングが如何に驚異的な存在か、
その攻防より前に態度で持って雄弁に語っています。
コングもプレス系を効果的に使っていて
今にも試合が終わりそうな緊張感ある試合運びをしていますね。
後半メルセデスが怪物を切り崩すべく
上手く高さのある技を狙っていたのが印象的。
10分しか試合時間がないと知って見る前は余り期待していなかったのだけど
これはむしろ10分の試合時間であるべき内容でした。
素晴らしい試合です。
中々良い試合。
注目試合の詳細
なし試合結果
@J-Cup決勝:エンジェル・オルシニ(優勝!)vs.レイン(4/10/09)Aラスト・ウーマン・スタンディング:アメージング・コングvs.エイミー・リー(3/7/09)
Bアンセンサード・ランブル(勝者:ニッキー・ロックス)(6/6/09)
CWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ニッキー・ロックス(No Limits! 8/22/09)
Dアンセンサード・ルールズ:エンジェル・オルシニvs.レイン(10/3/09)
EWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ポリシア・ペレス(10/3/09)
FWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.オーサム・コング(Awesome Challenge 12/12/09)