TOP女子プロレスSTARDOM →STARDOM:Best of STARDOM 2022 part.7

STARDOM:Best of STARDOM 2022 part.7の分析


名勝負 なし
好勝負 5STAR GP公式戦:ジュリアvs.スターライト・キッド(8/27/22)

5STAR GP公式戦:朱里vs.ひめか(9/4/22)

@ワールド・オブ・スターダム王座戦:朱里(ch)vs.高橋奈七永(8/21/22)
 挑発的に刺々しいやり取り。

 細かなムーブに技術、経験は感じるものの
 試合運びにおいて双方の意志の化学反応は見られず。

 今年は外様との試合が多い上、
 昨年が凄すぎたのもあって朱里には物足りなさを感じますね。

 奈七永は平手の打ち合いも見せますが、
 現役のハード・ヒットとはまたちょっと軸が違って
 あくまでポイントの絵作りとしてのアクション。

 そこで合わせるので、7割方の成功が落とし所になってしまいますね。

 朱里のサブミッションを考えると等価に合わせるのではなく
 もう少し奈七永を強く設定しても良かったのでは。
 キャリアとしてはピークを過ぎていることは否めませんが、
 STARDOMの初代王者でもありますし神通力は作り出せたでしょう。

 乗り切れない内容が続いていましたが、
 終盤になると一撃一撃が見応えある重厚感ある攻防となっていて
 最後に想像以上に伸びてメインとして求められる質感にのせてきました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

A5STAR GP公式戦:舞華vs.林下詩美(8/27/22)
 林下がカウンターで場外ボディ・スラム。
 舞華もカウンターで腕ひしぎ、と
 それぞれ相手に譲らず一進一退。
 良い伏線を張って5分経過を迎えます。

 観客を適度にのせて
 それぞれの攻めシーン入れ替わりながらも
 無駄なく相手を落とすことなくアピールにつながっていて
 思わぬ相性の良さを見せましたね。

 好勝負に少し届かず。

B5STAR GP公式戦:ジュリアvs.スターライト・キッド(8/27/22)
 ジュリアが入場中のキッドを襲撃。
 レフェリーも巻き込まれたり。もつれて両者転落したりと普通でない出だし。

 既存に縛られないチャレンジをするとき最高にジュリアは輝きますね。
 
 勝ち気な2人のガツガツとした攻め合いは見応えがあり、
 本トーナメントの中でも屈指の出来になりましたね。

 今年は試合時間が15分という制限が厳しいものの
 キッドのようにハイ・スピード王座戦線のレスラーは
 制限を感じさせずに100%を見せる方法を良く分かっている印象。

 ぎりぎり好勝負。

C5STAR GP公式戦:上谷沙耶vs.葉月(8/28/22)
 分かりやすい試合運びで
 攻守の切り替えもテンポ良く一進一退。

 シーンとして絵にする上谷と
 連続攻撃に定評のある葉月。
 その違いが良いリズムを生み出していますね。

 ポイントで相動性を持たせた構図も良かった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

D5STAR GP公式戦:朱里vs.ひめか(9/4/22)
 ひめかはまだ試合運びに能動性が欠けるシーンが時々。
 しかしそれが朱里の攻め気に繋がっています。

 また、ひめかの恵まれた体躯とあって
 朱里の攻めはいつになく鋭く、
 その蹴りでひめかの大きな体が吹っ飛ぶシーンは見もの。

 一方でひめかも激しいエルボーの打ち合いでは
 王者レベルの風格、迫力を見せつけて、
 15分という今回のトーナメントの中でも
 足りないとは言わせないだけの激闘を展開。

 凄い内容でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/22)