TOP女子プロレスSTARDOM →STARDOM:Best of STARDOM 2021 part.7

STARDOM:Best of STARDOM 2021 part.7の分析


名勝負 なし
好勝負 1,000万円賞金争奪ユニット・トーナメント決勝、イリミネーション・ラダー・マッチ:なつぽい、ひめか、舞華vs.葉月、コグマ、岩谷麻優(12/18/21)

@SWA統一女性王座戦:5STAR GP契約書争奪戦、UWFルールズ:朱里vs.小波(11/27/21)
 キビキビと動いて、このルール特有の雰囲気作り。

 ロープ・ブレイクを奪いつつ削るための打撃やサブミッション仕掛け。
 
 小波の健闘も光り、ベースラインは良好ながら
 試合を跳ねさせる為の要素は欠けていた印象です。

 最後どちらもダウン・カウントが許されないシチュエーションになりますが、
 ダウンできない中での受け表現がまだまだ弱い。
 絶対値で勝負するのもまた足りませんでした。

 中々良い試合。

Aワールド・オブ・スターダム王座戦:林下詩美(ch)vs.舞華(11/27/21)
 舞華まだ体勢の見せ方が甘いものの
 スピードとパワーを上手く使い分けて攻防を作れているのは成長した点ですね。

 腕攻めで相手の動きを止める理詰めも良い。

 器用貧乏にならないよう
 ボディ・コントロールを向上させ、醸し出されてきたオーラにも磨きをかけて欲しいですね。

 林下は得意な真っ向勝負で
 舞華のポテンシャルを引き出していきました。
 自分の領域でありつつ相手も立てています。

 最後もKO表現のフィニッシュで良かった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:11/?/21)

B敗者ユニット強制脱退キャプテン・フォール・イリミネーション・マッチ:スターライト・キッド(c)、琉悪夏、小波、鹿島沙希vs.渡辺桃(c)、上谷沙弥、林下詩美、AZM(12/18/21)
 ユニットとしての動きも見られますが、
 個としてもしっかりアピールできていますね。

 琉悪夏の巨体は貴重なので怪物として成長が期待されますし、
 AZM、小波もどうしても上が詰まっていて
 このポジションに収まっていますが、魅力的なスピード感です。

 全員が絡んで盛り上げた後、小波が林下を自分も道連れになりながら落とします。
 オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルールを活かして
 格上、格下入り混じっても上手く演出していますね。
 
 メンツとしては大江戸隊が見劣りしますが、
 この試合ではそれも感じさせませんでした。

 ただ最後の結末ですね。
 ユニット・バランスも悪くなっていたので、
 桃の自らの裏切りは衝撃的且つ今後が非常に面白くなりますが、
 この試合の中で普通にキッドを追い込んで、カットもしてましたからね。
 傍若無人ヒールを目指すにしても後者はしない方が筋が通ったのでは。
 試合内容と結末に一部乖離が見られますが、
 試合後の桃の悪女っぷりは早くも期待感しかなかったですね。

 好勝負に少し届かず。

C1,000万円賞金争奪ユニット・トーナメント決勝、イリミネーション・ラダー・マッチ:なつぽい、ひめか、舞華vs.葉月、コグマ、岩谷麻優(12/18/21)
 立てたラダーの間を抜け、
 ラダーをリアル・スピードで登って、と
 ラダーがあっても豊かなアクション性を失われていません。

 ラダーが一度リングからはけてもタフなハード・ヒット。
 権利者がいちいち取りに行かずとも
 ラダーが差し入れされ、立てた足元も押さえてもらえることでテンポも良好。
 初めての取り組みにも関わらず上手くこなしていますね。

 また、相変わらず岩谷の受けっぷりは最高でした。

 ラダー上からのビッグ・スポットは3つあるものの
 ラダー・マッチの売れ線の過激な試合からすると物足りなさはあるかもしれません。

 しかしそれよりもラダー含めた複数の要素を上手く処理していた印象の方が強く好感が持てました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@SWA統一女性王座戦:5STAR GP契約書争奪戦、UWFルールズ:朱里vs.小波(11/27/21)
Aワールド・オブ・スターダム王座戦:林下詩美(ch)vs.舞華(11/27/21)
B敗者ユニット強制脱退キャプテン・フォール・イリミネーション・マッチ:スターライト・キッド(c)、琉悪夏、小波、鹿島沙希vs.渡辺桃(c)、上谷沙弥、林下詩美、AZM(12/18/21)
C1,000万円賞金争奪ユニット・トーナメント決勝、イリミネーション・ラダー・マッチ:なつぽい、ひめか、舞華vs.葉月、コグマ、岩谷麻優(12/18/21)