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STARDOM:Best of STARDOM 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 ワンダー・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.渡辺桃(2/18/18)

@勝ち抜き戦、ルーザー・リーブ・ユニット・マッチ:大江戸隊vs.クイーンズ・クエスト(1/21/18)
 (オーバー・ザ・トップ・ルールもあり)
 最初のAZMvs.クリス・ウルフは8秒丸め込みで決着。
 この試合の特殊性を示しました。

 AZM vs.夏すみれ。
 オーバー・ザ・トップ・ロールの可能性を示した後、
 観客を暖めて次に引き継ぎ。

 夏すみれvs.イオ。
 大将がいきなり出てくるも
 すみれがキャラを活かした悪逆プレイで
 奇跡の可能性を信じさせます。
 自分の役割をしっかり果たしましたね。

 花月vs.イオ。
 本格派対決。
 オーバー・ザ・トップ・ルールも活かして
 スタート時よりスリリングな攻防を見せました。
 最後も毒霧でイオが脱落するに足るフィニッシュ。 

 花月vs.ヴァイパー。
 先ほどとは違って
 一撃でフォールを奪われうるという
 別の見せ方で楽しませてくれます。
 セコンドが支えて落ちないというブックの見せ場サポートもあり
 10分充実した攻防をやりきりました。
 時間切れで両者脱落。
 
 HZK vs.木村花。
 ここからレスラーの質が落ちることは否めません。
 最後に登場する選手だけが追放のリスクを負う、という
 ルールの根本的問題が出てしまいました。
 内容はともかく残り時間3分とアナウンスのあったところでの
 道連れのサンセット・フリップ・パワー・ボムという
 フィニッシュは印象的でした。 

 渡辺桃vs.中野たむ。
 ラストの対決。
 蹴り合いなどで感情は詰まっています。
 でもやっぱり技能は足りなくて物足りない部分も。
 中々良い試合。
  (執筆日:8/?/18)

Aワンダー・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.渡辺桃(2/18/18)
 渡辺はプロレスとして魅せるために全力でムーブを行う。
 イオはプロレスとして魅せるために動きを制動した上で必要な力の入れ具合で行う。
 一流と二流の狭間で若手とエースが
 同じようなムーブでぶつかりあいます。
 ダイブを防いだところから渡辺が主導権を握る予想外の展開ですが、
 苛烈な蹴りでイオをひるませるに足る攻め。
 序盤の全力プレイと異なり、
 負の感情、刺々しさが出てきたのが良いですね。
 イオ反撃後も相手任せにせず渡辺は積極的な攻め。
 荒々しい攻めは粗い部分もありますが、
 本来こういう気持ちのぶつかり合いを極めることこそ女子プロレスの原点です。
 その点で非常に上質な内容だったといえます。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/18)

Bワールド・オブ・スターダム王座戦:トニー・ストーム(ch)vs.岩谷麻優(4/1/18)
 前回は岩谷の脱臼で不本意な終わり方をした王座戦の再戦。
 トニーはかわされ自爆した際に肘を痛めた振りをする等
 観客を煽るヒール・スタイル。
 ただ本来はフェイス向きなレスラーですから
 多少クオリティにばらつきはありますね。
 岩谷は情感的なビッグ・ムーブが光りました。
 攻めながらも肘の痛みを表現していて
 これならもう少し時間を与えて深堀も出来たのでは。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/18)

Cストリート・ファイト・トルネード有刺鉄線電流爆破バット・デス・マッチ:中野たむ、紫雷イオvs.花月、夏すみれ(4/1/18)
 3コーナーに電流爆破バットが設置されており、
 コーナーのスイッチで爆破のON/OFFが連動している形式です。

 有刺鉄線バットを攻防の起点に織り交ぜつつ、
 タッグだからこそスイッチを巡る攻防も同時並行で見せています。

 「イオが自分は爆破なんかに頼らず倒して見せる、
 ただタムが使う分には否定せずサポートする」というスタンスを取っており、
 実際に有刺鉄線バットなしでも花月と見応えのあり過ぎる攻防を披露するので
 非常に深みのある戦いになっていますね。

 形式の電流爆破に関しては
 最初爆破しないトラブルがあったり、爆破音が異常に大きかったものの
 基本的には迫力ある爆破で良かったですね。
 
 欲を言えばこの爆破をもっと活かせる表現はあったはず。
 最初に爆破を受けたイオをバックステージに引っ込ませて、すぐ戻したのは
 リアルにしても筋書きにしても中途半端だし、
 次にして最後の爆破も受けた直後はしっかり表現したものの
 その後のフォローが普通で、これなら爆破ですぐフォールにした方が良かったのでは。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/21)

D花月vs.紫雷イオvs.岩谷麻優(4/15/18)
 (OTTルールあり。勝ち抜け戦。フォールを奪った者からチーム・メンバーのドラフトが可能)
 巴打ちに数珠サブミッションで盛り上げた後は
 OTTルールを活かして短時間でクライマックス・シーンに突入。
 
 大江戸隊の介入もアクセントになっており、
 ちょっと息が合わない時もあるがエンタメに振り切って面白い内容に仕上げています。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/23)