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STARDOM:Best of STARDOM 2013の分析


名勝負 なし
好勝負 クイーン・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.世IV虎(6/2/13)

@里村明衣子vs.愛川ゆず季(3/17/13)
 引退を決意した愛川に対し、
 里村は自分を変えずリアルさをぶつけます。
 それに対し愛川は覚悟の程を見せます。
 リアルな痛がり方はレスラー出身ではないところからくるものでしょう、
 一方で攻めは隙が無くこれまでのレスラーとしての充実した経験を感じさせる。
 両者の立ち位置に沿いつつも
 思いのほか熱戦を成立させていて愛川の集大成ともいえるでしょう。
 未完成と完成の狭間に感情を入れ込んでおり、
 里村の峠を越えて出来なくなった部分も出ていない。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/13)

Aクイーン・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.世IV虎(6/2/13)
 丁寧な舞台、設定の構築を行います。
 しかし一方に偏らず一進一退と棘棘しさを序盤から演出。
 世IV虎が同時にアピールを、イオは演舞性を混ぜていきました。
 世IV虎がレフェリーを巻き込みながら
 凶暴性を増していくと息切れせず攻め続ける。
 テンションを落とさない変化付け、懐の広さを見せつけましたね。
 また彼女のキャラ自体も壊れていないのが良い。
 イオもこんなレスラーだったかと目を見張るものがありました。
 王者として試合内容だけでも通用させる覚悟がありました。
 終盤テンポを上げていく中で若干雑さが見えたのが残念。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:12/?/13)

B5STAR GP公式戦:高橋奈苗vs.夏樹☆たいよう(9/23/13)
 奈苗が体格で上回りつつも
 夏樹のクイック力が活きて攻防は一進一退。

 その後Seadlinnngで一緒になるように
 気が合うのだな、と思わせる手の合いようでしたね。

 優勝決定戦への進出がかかっている一戦という状況を
 コンパクトに表現して見せまたスリリングな一戦です。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/?/22)

Cワールド・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.高橋奈苗(11/4/13)
 観客をのせたり目の前の相手に荒々しさをぶつけ呼応したり。
 何でもできる両者だからこそ
 各シーンを高品質に揃えてきましたね。

 一方でそれを踏み台にした後半戦。
 トップ対決で全てをやろうとして
 若干収集がつかなかった感もありますね。
 
 しかし30分もの試合時間において
 攻防の激しさは落とさずタフにやりきった点はお見事でした。

 好勝負に届かずも中々良い試合。。
 (執筆日:4/?/23)

DJWP無差別級王座戦、ワールド・オブ・スターダム王座戦:中島安里紗(JWP ch)vs.紫雷イオ(ch)(12/29/13)
 じっくりグラウンドを重ね、
 一方では感情的に打撃を打ち合って、と
 最初の10分はスポットがなくても
 しっかりとした下地になっています。
 次の10分は一転激しいスポットが盛りだくさん。
 とはいっても体を張っているのはイオの方ばかり。
 思い切りトペを自爆したり、
 エプロンでジャーマンを受けたり。
 コンディションを考えると仕方ないのでしょうが、
 一方で団体のトップ対決という位置づけなのだから
 もう少し中島も体を張って欲しいところ。
 残り10分はがむしゃらな攻防を表現しつつも
 しっかり演じ手として残り時間も気にして構築して見せました。
 イオの体を張ったリードで素晴らしい試合に。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/13)