TOP女子プロレスShimmer →Shimmer:Women Athletes Volume.35 9/12/10

Shimmer:Women Athletes Volume.35 9/12/10の分析


名勝負 なし
好勝負 Shimmer王座戦:マディソン・イーグルス(ch)vs.ジェシー・マッケイ

約3時間です。

@ジェシカ・ジェームスvs.メラニー・クルーズ
 ジェシカは相手を倒すために可能な限りの行動を考えてきたものの
 その使い時は極端で流れを生む事は出来ていない。
 メラニーも体がでかいくせに割合受けるんですよね。
 どこで引いてどこで力を見せ付けるべきかが分かっていない。
 ひどい試合。

Aメルセデス・マルチネスvs.大畠みさき
 大畠はサブミッションへの入り、見せ方は中々良かったものの、
 容姿含めテクニカルを売りにする用意が整っていないのが残念。
 普通に弱キャラでの頑張りを期待する所で、
 だからこそマルチネスもハード・ヒットで迎えている。
 まあマルチネスもベビーフェイスである事の兼ね合いで余裕が見えすぎなのは問題。
 少し悪い試合。

Bプリンセス・アリエル、ニッキー・ロックスvs.デイジー・ヘイズ、中川ともか
 ニッキーの仕掛けから序盤はくすぐったりひっかいたりのアピール合戦になってしまいました。
 タッチもせず延々と続くのは辟易する所です。
 でも一応サブミッション合戦の中でやっているので糸口は残っていて。
 デイジーへのタッチから盛り返していきます。
 デイジー、中川の安定感ある孤立。
 控えのニッキーも地味に応援で貢献しています。
 終盤はニッキーを軽く元メジャー設定にしながら最後はデイジーの水噴きかけからの丸め込み。
 楽しめたかはさておき終わってみればそれぞれが色を発揮しタッグとして完結させています。
 平均レベル。

Cアリソン・デンジャーvs.ベロニカ・ヴァイス
 新人の練習につきあっている構図にしか見えないですね。
 といってもアリソンもベテランとして厳しさを叩き込んだわけではない。
 相手を見ての対応とはいえ同じレベルでの反撃でしかありませんでした。
 ひどい試合。

Dセリーナ・ディーブvs.ポリシア・ペレス
 序盤はセリーナが裏打ちを感じさせるほどのレスリングを披露。
 中盤ポリシアが打撃、鉄柱攻撃から反撃です。
 ちょっと意思疎通できていなかったりと
 欠けている部分が試合構築の判断要素になっていますね。
 お互いの領域への踏み込みもいまいちでした。
 最後はニコールが現れてポリシアが金星。
 セリーナの気絶する演技がこの試合で一番感心したところだったりする。
 少し悪い試合。 

Eアメージング・コングvs.ケリー・スケーター
 ケリーはあのヒール・キャラが魅力でもあり
 彼女の成長を妨げている原因でもある。
 せっかく動いてもキャラ・アピールで自らをジョバーにリセットしてしまってます。
 危惧が現実になってしまった内容。
 悪い試合です。

Fサラ・デル・レイvs.レイチェル・サマリン
 レイチェルは体重をのせた技を打っているけれども
 それでもサラとなる五分五分というもの。
 普通にやればサマリン優勢という設定にそこまでリアリティーはないですね。
 勿論試合自体はサラが指攻めでドミネイトするのでそこまで響いていないのですけど。
 サラの指攻めは技力、工夫に溢れ痛みが伝わってきましたね。
 平均レベル。
 試合後ダフニーが襲撃。
 ジェシカが現れ追い払う。

G浜田文子vs.ニコール・マシューズ
 気の強いニコールが浜田と張り合う序盤から。
 絶対値では群を抜く浜田が押し勝つという自然な流れで中盤へ。
 ニコールはやや緩く、意思疎通のとり方も不手際があるので浜田がキャリー。
 浜田なりのリアルな、腹を痛めている設定で
 自分に流れが傾き過ぎないように微調整しているのが上手いですね。
 終盤も持っている大技の数が違うのでどうしても浜田頼み。
 良い試合だがニコールがブレークアウトしたとは言い切れず。
 まあまあ良い試合。

Hチアリーダー・メリッサvs.栗原あゆみ
 栗原は積極的に仕掛けるも
 ドロップ・キックが低かったりと威力を感じさせないのがまずいですね。
 メリッサが体格差を使うため余計目立ちます。
 一方メリッサも相手との合わせ方の格好悪さ、という欠点が出ている。
 終盤は切り返し合い豊富でそれなりに立て直したが期待外れの内容。
 悪くない試合。

IShimmer王座戦:マディソン・イーグルス(ch)vs.ジェシー・マッケイ
 オーストラリアでキャリアを重ねた2人が
 アメリカで、しかも王座戦という形で再び激突という熱いカード。
 2人も十分に意識し、最初のレスリングから魅了する。
 その密着したレスリングは自由で、切り返しは芳醇。
 そして背の高さゆえに実に絵になります。
 展開させるためにどう動くべきか理解しており、
 中盤のイーグルスによる脚攻めに繋げます。
 時間経過の抑揚が薄いという欠点はあるもののここでも両者には感心させられる。
 イーグルスの状況把握力は優れているし、
 理由付けは薄いがカウント2のリズムを織り交ぜ停滞しないように見せている。
 マッケイは惹きつける素振りがないものの
 所々挟む切り返しは序盤と同じく卓越したレスリング・センスを感じさせます。
 脚を痛めつつも出来る上手い反撃方法を取り終盤へ。
 場外、コーナー上を使って上手く構成しながら
 素晴らしい攻防を見せてくれました。
 両者自分が何者であるかを良く分かり、
 相手が何者であるか理解している。
 そういう試合は見ていて大変心地よい。 
 ぎりぎり好勝負。
 
総評
 力のある選手をばらまいて最高ラインを狙うより最低ラインの引き上げるだけになっています。
 しかしメインはこれだけで手に入れる価値がある。 
 (執筆日:1/7/11)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

IShimmer王座戦:マディソン・イーグルス(ch)vs.ジェシー・マッケイ
 イーグルスがタックルからカバー。
 返されるもチン・ロック。
 マッケイがブリッジで起き上がり腕折。
 リスト・ロック。
 イーグルスが前転から取り返して倒す。
 起き上がるマッケイを押し込む。
 マッケイが脚をかけて倒すもイーグルスは離さない。
 返そうとするマッケイにアーム・バー。
 マッケイが両肩を押し込む。
 イーグルスはカウント2で返すとリスト・ロック。
 マッケイがロープを使って回転し取り返す。
 イーグルスは取り返すとスナップ・メア。
 背中を蹴りつけカバー。
 カウント2で返されたのでアーム・ロック。
 マッケイは起き上がるとハンマー・ロック。
 イーグルスが取り返す。
 マッケイが取り返しロープに振ろうとする。
 イーグルスが防いで殴りつける。
 ロープに振りヒップ・トスを狙う。 
 マッケイは耐えるとヘッド・シザース。
 アーム・ドラッグ。
 アーム・ドラッグへ。
 かわされ自爆するもアーム・ドラッグで腕を取る。
 イーグルスが起き上がりアーム・ドラッグで腕を取る。
 腕にボディ・プレス。
 ニーで押さえつける。
 腕にニー。カウント1。
 ロープで勢いをつけて転がす。
 ロープに走ったマッケイにクローズラインを狙う。
 かわされるもハリケーン・ラナを狙ってきたマッケイにパワー・ボム。
 スライディング・キックで出す。
 柵に振ってぶつけようとする。
 マッケイが振り返して柵にぶつける。
 ハイ・ニーを狙うもかわされ柵に打ち付ける。
 イーグルスはマッケイを柵に逆さ吊りにすると脚を蹴りつける。
 場外カウントをカット。
 柵の間に脚を挟みベースボール・スライド。
 柵に脚を叩きつける。
 持ち上げ柵の上に脚を落とす。
 場外カウントをカット。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 ストレッチ・マッファー。
 ロープに手を伸ばすマッケイを引き寄せると両膝にのって踏みつける。
 カバー。カウント2。
 ロープに脚を絡め締め上げる。 
 起こすと脚を抱える。
 マッケイがボディ・シザースで丸め込み。
 カウント2で返されたので蹴りを放つ。
 イーグルスが受け止め回転させて叩きつける。
 カバー。カウント2。
 テキサス・クローバー・リーフ。
 マッケイがロープを掴む。
 イーグルスがニー・クラッシャー。
 持ち上げようとする。
 マッケイが卍固めに切り返す。
 イーグルスはストレッチ・マッファーに切り返す。
 カバー。カウント2。
 複雑なサブミッション。
 マッケイがロープを掴む。
 マッケイを起こそうとする。
 マッケイが不意をついてコード・ブリーカー。
 両者ダウン。
 イーグルスが先に起き上がり腹を蹴り上げる。
 脚を蹴りつけていく。
 カバー。カウント2。
 コーナーでロープに脚をかけ締め上げる。
 ロープに絡めた脚にドロップ・キック。
 ロープに脚を絡め締め上げる。
 サンセット・フリップ。
 マッケイはカウント2で返すとダブル・ニー・ストライク。
 バック・エルボーを打っていく。
 ドロップ・キック。
 ロープにもたれたイーグルスにビッグ・ブーツを打ち込み落とす。
 マッケイは何とかエプロンに出るとそこから飛びつきヘッド・シザース。
 15分経過。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 エクスプロイダーを狙う。
 イーグルスが振り払い垂直落下式ブレーン・バスターへ。
 マッケイがニーを叩き込みギロチン・チョーク。
 イーグルスがスープレックス。カウント2。
 イーグルスが短めの垂直落下式ブレーン・バスター。カウント2。
 コーナー上に載せるとエルボーを打っていく。
 マッケイが打ち返しトルネードDDT。
 腕をのせるもカウント2。
 ボディ・スラムを狙う。
 イーグルスが後ろに着地し蹴り。
 パワー・ボムへ。
 マッケイが殴りつけて逃れ蹴り。
 ヨシタニック。カウント2。
 起き上がるとロープに振りビッグ・ブーツへ。
 イーグルスがかわしラリアット。
 コーナーの上に上る。
 マッケイが起き上がりデッドリー・ドライブ。
 マッケイはコーナーの上に座る。
 イーグルスがジャンピング・キック。
 ヘルバウンドにつなげカウント3!
 イーグルスの防衛!

試合結果

@ジェシカ・ジェームスvs.メラニー・クルーズ
Aメルセデス・マルチネスvs.大畠美咲
Bプリンセス・アリエル、ニッキー・ロックスvs.デイジー・ヘイズ、中川ともか
Cアリソン・デンジャーvs.ベロニカ・ヴァイス
Dセリーナ・ディーブvs.ポリシア・ペレス
Eアメージング・コングvs.ケリー・スケーター
Fサラ・デル・レイvs.レイチェル・サマリン
G浜田文子vs.ニコール・マシューズ
Hチアリーダー・メリッサvs.栗原あゆみ
IShimmer王座戦:マディソン・イーグルス(ch)vs.ジェシー・マッケイ