TOP女子プロレスShimmer →Shimmer:Women Athletes Volume.32 4/11/10

Shimmer:Women Athletes Volume.32 4/11/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約3時間5分です。

@ジャミリア・クラフトvs.マリア・ホサカ
 ジャミリアのスタイルからするともっとクイック、スムーズでないときついですね。
 実力差があるとはいっても不細工すぎます。
 一方のホサカはファイフのボードという小道具によって完全に復活しましたね。
 ただあくまでアンダーカード・レスラーですからボードの後すぐに締めて、くどくならないようにして欲しいものです。
 悪い試合。

Aレイチェル・サマリンvs.ケイリー・スケーター
 サマリンは何故かパワーという売りを出しません。
 ケイリーは攻撃が弱いですし、サマリンの体型が見事に邪魔になっています。
 そのくせ最後に一気にひっくり返すのだからリアリティーなし。
 悪い試合。

Bネヴァvs.キャット・パワー
 ネヴァがスピードにのれていませんね。
 猫力が女子には珍しい間のレスラーなだけに相当目立つ事になっています。
 テンポが悪かったですね。
 猫力は良いフィニッシャーもみつけましたし、もう少し上の選手と当てて欲しいなぁ。
 悪い試合。

Cアリソン・デンジャー、ジェニファー・ブレイクvs.メラニー・クルーズ、アニー・ソーシャル
 アニー、ジェニファーの行動の裏打ちのなさはかなり厳しいものがあります。
 またアニーは受身がひどいですね。
 受身は人が言うほど大事なものではないんですよ。
 第一義的には受け手のためのものですから。
 しかし技のヒットと受身のタイミングがこんなにずれるなんて問題外です。
 ベビーフェイスはまずまずながらジェニファーはヘッド・シザースをミスしていましたね・・・。
 ひどすぎる試合。

Dジェシー・マッケイvs.中川ともか
 中川はフット・ワークを意図的に使っていますね。
 日本人でこの要素を意識している人は少ない。
 良いレスラーです。
 ただこの試合に関してはその魅力を相手と共有し活かす事に成功していないのが問題です。
 マッケイにも原因があるけれども仕掛け方、技のかけ方をもう少し考えるべきです。
 思ったより低空飛行だったものの終盤は良くフィニッシャー前に水拭きかけを持ってきたのも成功している。
 平均レベル。

Eテニールvs.ポリシア・ペレス
 テニールはそこそこ動いているし打撃という武器もある。
 ただポリシアが前半へたれるだけへたれて、後半首攻めで支配、という
 二極な展開を取っているので長ったらしく退屈です。
 悪い試合。

F大畠美咲vs.サラ・デル・レイ
 みさきは丸め込み系から威力を高く設定されたサブミッション、という方法論。
 実像とちょっと離れすぎたテクニカル系スタイルですが、そこは相手がサラですからね。
 どこまで許してどこで反撃すべきか、素晴らしい感覚を持っている。
 試合時間、一進一退共に大畠のキャパシティを最大限に活かす形で作り上げました。
 サラの掌で踊った形ながら非常に充実している。
 まあまあ良い試合。

Gミスチーフvs.ダフニー
 一昔前とは違ってちゃんとスクリーム・クイーン対決になっていますね。
 試合前には雰囲気のあるロックな詞を吐いて試合ではその構図にふさわしいせめぎ合いを見せる。
 まあいくらダフニーに勢いがあるとはいえ元Shimmer王者を上回るのはやりすぎで、
 それが面白いとは言い切れないのだけどね。
 ただダフニーに感心できる試合でした。
 悪くない試合。

Hサラ・ストックvs.ニコール・マシューズ
 まずは連鎖レスリング。
 ストックの畳み掛けにニコールは対応できていない部分がありますね。
 しかしレスリングは相手の武器ですから、
 それに対応して自分の長所を出せればよい。
 スプリングボードこそミスしましたが魅力的な大技で主導権を奪い返しましたね。
 終盤も流れを意識した反撃で良かったです。
 最後はベルトを使って上手く締めました。
 まあまあ良い試合。

I栗原あゆみvs.デイジー・ヘイズ
 コーナー上に寝そべるデイジーを栗原が蹴り上げる形でスタート。
 アメプロ的に始めたのは良いけれど栗原の楽しむスタンスが前に出てちょっとファン・マッチ的な緩い雰囲気になってしまったかな。
 中盤はデイジーが腕攻めですね。
 ヒール表現といい非常に高度なレベルにあります。
 これも栗原が真っ直ぐすぎる、経験が足りないせいで高度である必要性が出てきていませんね。
 最後はリングアウトというチープ・フィニッシュ。
 それもアリな内容ではあったけどリング越しに攻撃したらカウントはリセットのはずで・・・。
 まあまあ良い試合。

Jメルセデス・マルチネスvs.松本浩代
 序盤はやや強引に対等なレスリングです。
 松本の打撃は良いですね。技も重い。
 これで多少ヒールっぽさがあればより面白くなるんですけどね。
 森嶋みたいなイメージで。
 テンプレートなアピールで自分自身の強さを損なっています。
 後半は潰しあいになりましたが、メルセデスは押し負けていましたね。
 メルセデスに体格はないので仕方ないと言えば仕方ないけど
 やはり勝利という結果に結び付けるには何か工夫が必要でしたね。
 これでは納得がいかない。
 まあまあ良い試合。

Kチアリーダー・メリッサvs.浜田文子
 序盤のレスリングは浜田が圧倒。
 仕掛けも防御、避けも完全に上回っていましたね。
 そこにダブル・ストンプを使った面白い脚攻めが加わるのだからお手上げ。
 メリッサは久しぶりのメインで意気込んでいましたが完全に食われていましたよ。
 気合での起き上がりやエプロン技などの幾つかのスポットをメリッサに担当させるべきでしたね。
 終盤から更なるステージに盛り上げ、メリッサ勝利ですからね。
 浜田が次回いつ参加できるか分からない事を考慮しても、
 ここまで投資とリターンがかけ離れていると良い気はしないものです。
 平均的な良試合。
 
総評
 ゲストの試合がどれも良いので平均点は稼いでいますね。
 問題となっていた時間配分もメインはがっつり割いていますし良いでしょう。
 ただ新王者イーグルスがバック・インタビューのみ、
 ゲストの試合の傲慢な勝敗の付け方には不満が残る所です。 
 (執筆日:10/20/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジャミリア・クラフトvs.マリア・ホサカ
Aレイチェル・サマリンvs.ケイリー・スケーター
Bネヴァvs.キャット・パワー
Cアリソン・デンジャー、ジェニファー・ブレイクvs.メラニー・クルーズ、アニー・ソーシャル
Dジェシー・マッケイvs.中川ともか
Eテニールvs.ポリシア・ペレス
F大畠美咲vs.サラ・デル・レイ
Gミスチーフvs.ダフニー
Hサラ・ストックvs.ニコール・マシューズ
I栗原あゆみvs.デイジー・ヘイズ(リングアウト)
Jメルセデス・マルチネスvs.松本浩代
Kチアリーダー・メリッサvs.浜田文子