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RISE:Best of RISE 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 フェニックス・オブ・ライズ王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:メルセデス・マルチネスvs.テッサ・ブランチャード(7/7/18)

@フェニックス・オブ・ライズ王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:メルセデス・マルチネスvs.テッサ・ブランチャード(7/7/18)
 マイク合戦から試合成立。
 テッサが舐めるな、と不意打ちからトペ。
 メルセデスがカウンターでドライバー
 テッサは余り意図のないまま取り合えずのベース・ラインを引く時があって
 それが勿体無いものの印象的なスポット作りが出来る華があります。
 WSUの試合よりもビッグ・マッチらしさを出せていますね。
 メルセデスがリング・アウトになりかける程追い込まれるも
 逆に場外戦から一気に逆転し、先取。
 試合時間は16分経過。
 1本で見てもしっかり成立する展開のある内容ですし、
 残り14分の今後の展開もより気になってきますね。
 テッサの追い上げは少し荒削りながら
 メルセデスが自分の形に落とし込めているので
 後半も安定して最後まで大一番を作り上げました。
 ぎりぎり好勝負。

Aフェニックス・オブRISE王座戦、75分アイアン・マッチ:テッサ・ブランチャード(ch)vs.メルセデス・マルチネス(10/19/18)
 30分アイアン・マッチを成功させた2人。
 1/26/11にオルシニとのアイアン・マッチ・サドンデスで
 70分の女子最長試合記録保持者になったメルセデス。
 8/6/11にレクサスと73分の試合をして自ら記録を塗り替えましたが、
 再び誰にも破られていないのに記録を更新しに来ました。
 このチャレンジ精神は好きですね。

 今回75分アイアン・マン・マッチということで
 試合が始まる前から記録更新は確定。
 難しい試合時間の中でどこまで試合内容を洗練させられるかに注目が集まります。

 テッサがグラウンドに攻めるのに対し、
 メルセデスはラフ・ファイトで主導権を握ろうとします。
 スタイル・クラッシュは良いものの
 最初の15分は水で薄めたような内容であることは否めない。

 メルセデスがエプロンでのクローズラインから
 主導権を握るとやりたい放題。
 手錠でリングアウトを狙うのが反則を取られたりしながらも
 しっかりとコントロールを譲らず力強さを見せつけ
 40分経過時点で2-2に追いつきます。
 しかし鋭い攻防からテッサも3-2と突き放します。
 焦れたメルセデスが63分で反則覚悟の椅子攻撃。
 4-2になりますが、これで脚破壊を完成させて、
 そこから5分で三連続でカウントアウト、ギブ・アップを奪い5-4という展開。

 こういった展開で処理せざるを得ない
 試合時間設定ではありますが、
 もっと2人のスキルを堪能したかったところ。
 メルセデスは手馴れたものですが、テッサ。
 気性の激しい攻めはエキサイティングだし、脚のセルも丁寧ですが、
 時々流れが途切れますね。
 スムーズな緩急でリフレッシュさせる場面も
 こういうロング・マッチだからこそいつも以上に欲しい。

 75分が見えてきた終盤ではメルセデスがリング下に隠れたりと逃げ戦略。
 ストーリー・テリングではあるけれども
 観客の忍耐を少なからず要求するロング・マッチにおいてこれはちょっと厳しい。
 せめて最後ぎりぎりで1本差になるように
 フォール数をもう少し増やして惜しかったですね。

 30分アイアン・マッチに比べるとクオリティはダウン。
 ブックの力を強化して試合時間対策はできているものの
 そのブックが面白いかどうかの検証が不十分でした。
 しかし最長記録として語られるには値するだけの
 ベース・ライン自体はしっかり満たしている。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@フェニックス・オブ・ライズ王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:メルセデス・マルチネスvs.テッサ・ブランチャード(新チャンピオン!)(2-1)(7/7/18)
Aフェニックス・オブRISE王座戦、75分アイアン・マッチ:テッサ・ブランチャード(ch)vs.メルセデス・マルチネス(新チャンピオン!)(5-4)(10/19/18)