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東京女子プロレス:Best of TJPW 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 プリンセス・オブ・プリンセス王座戦:坂崎ユカ(ch)vs.瑞希(11/7/20)

@Sareee vs.万喜なつみ(1/4/20)
 万喜が俊敏に仕掛けていき平手打ち。
 熱量をもって挑んでいきますね。

 Sareeeはベーシックにやり返すことで
 地力の差を見せつけます。
 一線を譲らない感覚の鋭さもお見事です。

 シンプルな生の感情が見える
 古き全女からの系譜を感じさせた一戦。

 中々良い試合。
 (執筆日:11/?/20)

Aプリンスセス・オブ・プリンセス王座戦:坂崎ユカ(ch)vs.山下実優(1/4/20)
 坂崎から場外戦を積極的に仕掛け、
 新境地のようにも見えるが、
 シリアスで魅せるにはまだ至らぬ点もあるし、
 やるならボードにのせて階段を落とすといった
 緩いムーブを排して徹底的にやり抜いて欲しかった。

 エプロンでのAAから山下が主導権。
 見得の切り方、無骨な試合運び共に素晴らしい。
 実利的且つ見世物としても高いレベルで両立されています。

 それに対して坂崎はこの中盤においても無言の攻め。
 観客を見て試合をするタイプと
 観客に見させて試合をするタイプがいて、
 坂崎は前者、山下は後者だと思いますから、
 山下と同じ土俵に踏み入れるなら
 相当のクオリティが求められますが見劣りしましたね。
 勿論山下の出来がトップ・レベルなので、悪くはないのですが。
 坂崎ならもっと出来るはず、という印象がぬぐいきれなかった。
 
 しっかり攻防をして盛り上げましたが、
 この2人ならもう少し模様替えするだけで
 もっと印象を引き上げることができる可能性があります。

 中々良い試合。
 (執筆日:1/?/20)

Bプリンセス・カップ決勝:中島翔子vs.瑞希(8/16/20)
 ワイルドな中島と可憐な瑞希。
 
 キャラを立てつつエネルギッシュに攻め合います。

 スポット後のグラウンドでも気迫が伝わるのは良いですね。

 意思疎通弱く強引に形作っている所もありますが、
 勝利への貪欲性に昇華することができています。

 終盤も尽きることがないニア・フォール合戦。
 ただ手数が多い分何を決め手にしたいのかが見えず
 散文的になっていたのは勿体なかった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:11/?/20)

Cプリンセス・オブ・プリンセス王座戦:坂崎ユカ(ch)vs.瑞希(11/7/20)
 感傷的な表情を浮かべながらパートナー対決。
 整ったシチュエーションでスタートです。

 グラウンドは技術と感情から膠着した攻防。
 前者だけならまだしも後者のニュアンスも持たせているのは特別。

 シーンの転換点に華やかな動き。
 
 坂崎は始動を工夫して女子プロのアクション・テンポを
 より豊かに見せていますね。

 脚攻めの立体感も素晴らしい。

 瑞希は脚の痛みを表現しつつ、
 自己犠牲を払っての反撃。

 ドロップ・キックを一つの攻めの形として
 軸に据えたのは良かったですね。

 エプロンの坂崎にリングからクロス・ボディ、
 場外ダウンしたところにダイビング・ダブル・ストンプ追撃など
 飛び切りのスポットまで飛び出し盛り上がりました。

 坂崎の技のシフト・チェンジ、
 サブミッションでの同質化、
 そして開発してきた新技、渦飴のインパクト、と
 最後までしっかり作りこんできて
 両者のベスト・パフォーマンスをこの試合で発揮しました。

 ムーブのインパクト絶対値はメジャー所と比べると一歩届かない点あり惜しまれますが、
 間違いなく今年のJoshiを代表する試合の一つです。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:11/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Sareee vs.万喜なつみ(1/4/20)
Aプリンスセス・オブ・プリンセス王座戦:坂崎ユカ(ch)vs.山下実優(1/4/20)
Bプリンセス・カップ決勝:中島翔子vs.瑞希(優勝!)(8/16/20)
Cプリンセス・オブ・プリンセス王座戦:坂崎ユカ(ch)vs.瑞希(11/7/20)