OZ Academy:Best of OZ Academy 2011の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | タッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.中川ともか、松本浩代(1/9/11) タッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.中川ともか、松本浩代(4/10/11) |
@タッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.中川ともか、松本浩代(1/9/11)
中川、松本は良いタッグですね。
正反対なだけに自分の個性をより意識して試合に臨む事になっている。
永島、加藤も良いですね。
永島はユニークなカウンターが、加藤は鋭い蹴りが光ります。
前半は女子にしては堅実で
一方が十分に攻めを行った上で攻守を入れ替えます。
細かい工夫も光りましたね。
その上で丁度試合時間の半分に辿りついた所で
ダブル・ダイブをハサミテンポ・アップです。
それぞれユニークな連携技を織り交ぜながら
目の前の相手と熱い攻防を制限時間一杯の30分まで行いました。
実質は25分で、偽ったこの5分が結構難しい気もするのだけど
素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Aタッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.豊田真奈美、カルロス天野(Puppy 2/11/11)
(カットあり)
豊田が加藤の打撃に頭を叩いて小馬鹿にして沸かせます。
豊田のロープをすり抜けて転落と言う定番から場外スポット。
中盤はゆったりタッグの試合運びをする中で
不意をついて控えがミサイル・キックを放ってくるなど工夫を凝らします。
これは全女ではできなかったような物ですね。
その後もこういう流れだろうな、と推測させた上で捻った動きを入れてみたり、
控えと協力してのタッグとしての攻めをお互いやってのけました。
全体的にプロレスを楽しんでいるな、という印象です。
一方でそれが物足りない部分でもある。
タッグ王座戦としての思い、熱は感じ取る事が出来ません。
強烈な時代を生きてしまったベテランとしての欠点が出てしまった形です。
後、カルロスがヘッド・バッドを基本技として多用するのもその印象を助長させた。
中々良い試合。
Bタッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.中川ともか、松本浩代(4/10/11)
中川が不意打ちを仕掛けるも読まれていて、
霧吹きも誤爆する、という飛ばした展開。
良くも悪くも女子らしい構成となっていますが
一つ一つは前回のようにじっくり魅せても全然通用するレベル。
豊富なレパートリーを誇る素材を使って2戦目の醍醐味、
攻防の妙を発展させスリリングな攻防を繰り広げます。
中川はよりポテンシャルを発揮しているし、
永島のカウンターもより印象深く映る。
両者がより深く化学融合したからこその革新的な攻防の数々には感心の溜息が漏れるばかりです。
文句なしに好勝負です。
C無差別級王座戦、ダブル・フォール・トライアングル:KAORU(ch)vs.アジャ・コングvs.尾崎魔弓(4/10/11)
(自分以外の2人から連続でフォールorギブ・アップを奪った者が勝者)
(セコンド介入、凶器使用OK、リング外のフォール有効、ロープ・ブレイクなし)
(KAORUが防衛でJJ21、尾崎軍解散)
(尾崎が勝利でJJ21解散)
(アジャが勝利で尾崎軍解散)
必ず1チームが解散するという頂上決戦として組まれた試合。
といっても名前を変えて新しくやり直すのはなしだからな、とマイク・アピールで出てたように
女子におけるチームの重みがどれほどのものかは疑問ですけど。
ルールも複雑なものになっており、壮絶な試合になると予想される物です。
しかしや、しかし試合が始まってみると3ウェイの部分はまったくなし。
何故ならまず尾崎が傍観を決め込むから。
そしてアジャと戦っていたKAORUが序盤で
テーブルへのダイビング・レッグ・ドロップにいくもミスして完全離脱してしまうからです。
完全にルール崩壊ですね。
しかもすぐに判断してシングルに変更にすればよいのに
アジャが尾崎からフォールを取った直後に
KAORUが戦えない旨がアナウンスされます。
そこから上手くアジャがマイクでつないで
尾崎vs.アジャのシングルで仕切りなおしたけどすっきりしないですねぇ。
試合は一斗缶や有刺鉄線といった凶器が入り乱れ血を流す内容。
この過激さがOZアカデミーの一つの売りになっているんでしょうね。
しかし完全に乱戦で、女子の悪癖、軍団介入も数多くあるので
まったく構築というものがなく過激なのは分かったからそれで、と言われると後が続かない内容でもある。
まあまあ良い試合。
(執筆日:12/14/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@タッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.中川ともか、松本浩代(30分時間切れ)(1/9/11)Aタッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.豊田真奈美、カルロス天野(Puppy 2/11/11)
Bタッグ王座戦:永島千佳世、加藤園子(ch)vs.中川ともか、松本浩代(新チャンピオン!)(4/10/11)
C無差別級王座戦、ダブル・フォール・トライアングル:KAORU(ch)vs.アジャ・コング(新チャンピオン!)vs.尾崎魔弓(4/10/11)