TOP女子プロレスIce Ribbon →Ice Ribbon:Vol.202 7/19/10

Ice Ribbon:Vol.202 7/19/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間40分です。

@りほvs.つくし
 りほは自分より低年齢が相手という事で荒っぽい攻めをチョイス。
 一方でつくしの攻める場面になったら、如何にも受けてやっている感が出ているのはマイナス。
 受身の体勢に入るタイミングをもう少しインパクトの瞬間に近づけたいものの
 技を決める側の事も考えるとこれは低年齢同士の試合では高い要求なのか。
 余り良い物は生まれていないが、りほがどのように考えて試合しているかを見るのは面白い。
 悪い試合。

A藤本つかさ、帯広さやか、志田光vs.牧場みのり、夏樹☆太陽、市井舞
 控えめなスポットから試合開始。
 問題児、帯広が試合の中に立場を見出しており、
 夏樹は売りのスピードではなくハード・ヒットで魅せてくれる。
 得意技を防ぐ形からダイブに持って行き、
 控えを使った盛り上げもしたりとタッグとしての見せ場をしっかり追求している。
 そういう努力の末に後半になると試合が勝手に動き出していく。
 場の勢いが参加者に伝染してどの絡みも気持ちを尽くしたぶつかりあいとなっています。
 特に志田の滞空式ブレーン・バスターやフィニッシャーの蹴りは迫力ありましたね。
 アイスリボンのベスト・バウトに入るであろう内容。
 中々良い試合。

B星ハム子vs.安藤あいか
 星が勝てば、その試合時間分歌手の安部が歌えるというルール。
 安藤が弱すぎて2回連続で十数秒で終わってしまいます。
 安藤の必死のアピールに、安藤が勝てばフルコーラスというルール変更で3度目の試合に突入します。
 しかしそこで真剣な戦いを見せられるかというと
 どちらもコメディーのネタで賑やかすだけのレスラーだからね。
 まあ観客をのせているだけまし、というしかないのかもしれません。
 三度目の正直かと思いきや二度ある事は三度あるで安藤敗北。
 試合は盛り上がりに欠けたものの、さくらが上手くまとめて安部がフルコーラス歌う結末となっています。
 ひどい試合。

Cインターナショナル・リボン・タッグ王座戦:葛西純、松本都(ch)vs.コマンド・ボリショイ、都宮ちい
 葛西がラダーをいきなりリングに入れたり、
 相手にロー・ブローをして女だから利かなかった、とやったりと
 ファン・マッチのネタを幾つか提供しています。
 退屈ではなかったものの誰が相手でも出来るもので
 それをわざわざアイスリボンでやる必要性は特に感じず。
 悪い試合。

Dトライアングル・リボン王座戦:高橋奈苗(ch)vs.真琴vs.しもうま和美
 米インディーのような3人の攻守が入れ替わる攻防を
 序盤でじっくりと見せて来たのには驚いた。
 3人の関係性を確立させながら、それを利用して観客の予想を外してくる。
 後半になってくるとどうしてもそういうアイディアが
 アイディア以上の意味合いを持つ所にまで昇華しきれない場面が多く出てきました。
 しかしそれでも積極的に3ウェイならではの見せ場を追求した事は良い。
 平均レベル。

EICEx60王座戦:さくらえみvs.みなみ飛香
 みなみは序盤の様式立ての最中に
 コーナーに跳躍してのクロス・ボディ、
 ダイビング・サイド・キックという代名詞となる技を消費してしまう。
 何故自分の戦い方をしないのか。
 中盤にセカンド・ロープからの神風という大技が決まり、
 さくらが場外に転がり出る形でカウント3を取られない形にしたが間違っています。
 こういうのはベースがしっかりした上で
 プラス1として加えるべきスポットです。
 肝心のベースを壊してまで、王座交代劇らしい体裁だけ作る。
 そこにどんな意味があるのでしょう。
 その後も試合は元に戻らずカミカゼを様々な形で使って煽り立て・・・。
 完全な失敗作。
 悪い試合です。
 試合後みなみはボリショイを挑戦者に指名。

総評
 セミ、メインは只王座を移動しただけだが
 アンダーカードでベスト・バウトが見られました。
 (執筆日:11/1/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

約1時間40分です。

@りほvs.つく
A藤本つかさ、帯広さやか、志田光vs.牧場みのり、夏樹☆太陽、市井舞
B星ハム子vs.安藤あいか
Cインターナショナル・リボン・タッグ王座戦:葛西純、松本都(ch)vs.コマンド・ボリショイ、都宮ちい
Dトライアングル・リボン王座戦:高橋奈苗(ch)vs.真琴vs.しもうま和美(新チャンピオン!)
EICEx60王座戦:さくらえみ(ch)vs.みなみ飛香(新チャンピオン!)