TOP女子プロレスIce Ribbon →ChocoPro:Best of ChocoPro Season Seven 2021

ChocoPro:Best of ChocoPro Season Seven 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 スーパー・アジア王座戦:藤田みのる(ch)vs.駿河メイ(ChocoPro #125 6/12/21)

@バリヤン・アッキ、駿河メイ、新納鋼、小石川チエvs.さくらえみ、クリス・ブルックス、ルル・ペンシル、藤田ミノル(Choco Pro #110 5/1/21)
 ChocoPro初の8人タッグ。
 いつも以上に賑やかな内容になっていますね。

 部位攻め、壁使い、気合の打ち合い。
 数珠サブミッション、みんなでマットを動かす地震技(!)。
 ChocoProの魅力の様々な面を50分近く存分に愉しめます。

 中盤は個性で勝負できるものの、終盤は技能の差が出がちなもの。
 それでも落ち込まず皆でしっかり下支えして押し上げましたね。

 コメディー・ネタがまんべんなくあって
 少しメリハリが薄い構成なのが惜しまれる所。

 それぞれ輝いていましたが、一番感心したのはクリスですね。
 表情豊かで、一緒にプロレスする上での優しさもあり。
 DDT、ChocoProで魅力の深みを増しており、
 これからは更なる活躍の場を用意されて欲しいですね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aクリス・ブルックス、朱崇花、水森由菜vs.ルル・ペンシル、さくらえみ、藤田ミノル(ChocoPro #120 5/25/21)
 それぞれ道化を演じたりして和やかなファン・マッチ。
 朱崇花も久々に参戦し更に楽しいChocoProワールドになっていますね。
 クリスのユーモアも流石です。

 中盤になると激しさを増してきますが、
 ファン・マッチ的部分も未だ残っていますね。

 変に1試合にまとめて37分もの長い時間にして
 ファン・マッチと本格派を中途半端に混ぜ込むよりも
 もう少しハッキリと、何なら2試合に分けてやって欲しい所です。

 ChocoProらしいスポットを幾つか経た後、
 最後は外に追い出してクリスとルルの一騎打ち。

 ルルという異端のレスラーを
 クリスはどのようにドラマとして見せるべきか、
 見せられるかを分かっていてその才覚に感嘆しましたね。

 試合時間やカードに必然性を感じないもののChocoProらしさのある内容でした。

 平均的な良試合。

Bスーパー・アジア王座戦:藤田みのる(ch)vs.駿河メイ(ChocoPro #125 6/12/21)
 密着性の高いレスリングで体格の差によるネックを無視して自由に攻防。
 藤田は単純なパワーで押し、メイはスピードでペースをつかませないように返したりと
 それぞれのレスリングの向き合い方の性質を変えているのが上手いですね。

 まったり部位攻めを絡めて試合を積み重ねつつも
 敢えて今回はコメディーに寄せず
 シリアスに試合に取り組みあっという間に20分経過。

 ChocoProの過激要素:壁を解禁してギア・アップ。
 技も仮想的でダメージの絶対値は決して高くはないですが、
 気迫のこもった技で見応えがあります。

 藤田がキッチン上のメイを捕まえてツームストン。
 それを決めるも膝の痛みでカバーが遅れたり、と
 この世界観の中で激戦を表現しています。

 プロレスとは半分は見せ方なのだと改めて知らしめる内容です。

 55分もの試合時間である必然性があったかは疑問ですが、
 55分の試合時間にふさわしい激闘っぷりは表現できている。
 クライマックスの流れから衝撃のフィニッシュは
 秋山準のプロレスを見ているかのようでしたからね。

 また、本当にこういう新しいチャレンジを
 コンスタンスにブックしてくるChocoProの団体としての取り組みは
 相変わらず魅力的で唯一無二の団体といえます。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@バリヤン・アッキ、駿河メイ、新納鋼、小石川チエvs.さくらえみ、クリス・ブルックス、ルル・ペンシル、藤田ミノル(Choco Pro #110 5/1/21)
Aクリス・ブルックス、朱崇花、水森由菜vs.ルル・ペンシル、さくらえみ、藤田ミノル(ChocoPro #120 5/25/21)
Bスーパー・アジア王座戦:藤田みのる(ch)vs.駿河メイ(ChocoPro #125 6/12/21)