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全日本女子プロレス:Toyota Manami Volume.3 Disc 3の分析


名勝負 WWWA王座戦:豊田真奈美(ch)vs.堀田裕美子(10/13/96)
好勝負 なし

約1時間55分です。
Highspots製。

@豊田真奈美vs.北斗晶(9/2/95)
 黒と白のガウン。対照的な装いで入場。
 まずは両者が動く中で素晴らしいカウンター・シーンを成立させています。
 しかしそれを仕切りの中でやってしまう。
 それは象徴的ですが、同時に実体の弱さを強く印象付けてしまっている。
 実際その後のやり取りも最初のカウンター合戦の延長上にはありません。
 またスムーズに進行はする一方でそれ故必殺技から更に上の攻防にいく理由は見当たらない。
 北斗のナックル・パンチなんてこのカードに存在意義はありません。
 結局単発の無茶苦茶なスポットに最後はなっている。
 両者のファンだけどこれは評価できないですね。
 平均的な良試合。

AWWWA王座戦:ダイナマイト関西(ch)vs.豊田真奈美(12/4/95)
 最初の工夫したスタートも後に良い影響を及ぼしていない。
 中心の試合運びも一致しないですね。
 関西の試合運びが不十分でドミネイトを任せきれない。
 そういう訳で豊田は気持ちでのぶつかり合いを志望するも
 関西は凌ぐ事はしても反撃はしないんですね。
 他ならぬ豊田の方が耐え表現を見せて改善させた状況です。
 そこから豊田がフィットした攻防へと繋げていきます。
 しかしここでも関西が打撃で流れを止める事がある。
 対抗戦だから盛り上がれた所がありますね。
 まあまあ良い試合。
  
B30ウーメン・チャレンジ(12/25/95)
 制限時間1分で30人相手に試合を行うという形式。
 前座レベルの若手に対しては良い試みでした。
 豊田が受けながらも得意技一発で仕留めていくのは面白いし、
 1分の中に自分の見せ場を何を見せるかは
 若手にとって良い経験にあるし府川、前川などそこで成果を残す事が出来たレスラーもいる。
 ただ数が多いので流れの中で消費されてしまう向きもある。
 豊田の側も余計に受けに回りワン・オブ・ゼム化させる。
 そのくせ豊田を倒すという1つの結果に向かっているなら犠牲になりがいもあるのだけど
 この試合、30人とやる事が目的化していて豊田がフォールを取られても終わりません・・・。
 しかも有名選手は数回出るという不公平さも重なる。
 これでフォールを取ったら王座挑戦に結び付けられるし、
 リング外から見るとおいしいのだけど試合自体としては失敗している。
 悪くない試合。

CWWWA王座戦:豊田真奈美(ch)vs.堀田裕美子(10/13/96)
 ジャパン・グランプリ決勝ではお互いの異なる魅力を最大限に重ねた形だったけれど
 今回はより尖って極地的にどストレートでぶつかる。
 全て頭部狙いの打撃にはヘッド・バッドまで加わっています。
 堀田は格闘技的な仕切りもせず常に攻撃に意識が向いている。
 お互い執着的に傷を負って相手を痛め続ける。
 まさに過激と呼ぶにふさわしい一戦です。
 終盤には若干改善の余地は見られましたね。
 堀田が豊田と違いバタフライ・パワー・ボム1本しかなくので一本調子に見えます。
 そこは必殺技に拘らない試合のはずです。
 相手にダメージを与えられるなら何でも良いという姿勢で構わなかった。
 豊田も新必殺技というのはちょっと安直な解答に見えなくもない。
 しかしこういうスタイルでは全女の中でも3本指に入る内容でしょう。
 文句なしに名勝負です。

 (執筆日:3/12/11)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

@豊田真奈美vs.北斗晶(9/2/95)
 北斗は黒いウェディング・ドレスで登場。
 一方北斗は白いオーバー・コスチュームをつけて登場。
 豊田が入るなりドロップ・キックへ。
 かわされたのでロープを通って場外転落。
 コーナー上からトペ・アトミコで追撃。
 リングに戻り待ち受ける。
 握手をかわすと見せかけ北斗が引き寄せバック・ドロップ。
 ロープにぶつけようとする。
 豊田は防ぐとロープに押し付けセカンド・ロープからドロップ・キックを決め落とす。
 ダイブを狙う。
 北斗が素早くエプロンに上がり蹴り飛ばす。
 コーナー上へ。
 豊田が蹴り落とす。
 場外の北斗にミサイル・キック。
 リングに戻り待ち受ける。
 北斗がリングに戻りナックル・ロック。
 脇の下に頭をいれスープレックス。
 ドラゴン・スリーパー。
 蹴り上げてきた豊田にマウントで張り手を連打。
 豊田も下から張り手を連打。
 北斗がシャープ・シューターを狙う。
 耐える北斗を蹴り上げ決める。
 STF。
 キャメル・クラッチ。
 髪をつかんで引っ張る。
 ドラゴン・スリーパー。
 ロープに振る。
 豊田がトップ・ロープにのりクロス・ボディ。
 ロープに走りドロップ・キック。
 蹴り。
 コーナーに振りドロップ・キック。
 コーナーの北斗にもう1発。
 バタフライ・スープレックス。カウント2。
 マウントで張り手。
 髪をつかんで起こすと髪をひねって投げる。
 踏みつける。
 ロープに振りクローズラインへ。
 北斗はかわすとバック・ドロップ。
 リーガル・スープレックス。
 シャープ・シューター。
 ロープ・ブレイク。
 豊田が振り替えす。
 下にもぐろうとした北斗にストンピング。
 ローリング・クレイドル。カウント2。
 ボディ・スラム。
 ムーンサルト。カウント2。
 ロープに振ろうとする。
 北斗は防ぐとBQボムを狙う。
 豊田がカウンターでハリケーン・ラナ。カウント2。
 回転してのサンセット・フリップを狙う。
 北斗がパワー・ボムに切り返す。カウント2。
 リバース・ハリケーン・ラナ。カウント2。
 起こそうとする。
 豊田が裏に回りジャパニーズ・オーシャン。カウント2。
 起こすとジャパニーズ・オーシャン・サイクロンへ。
 北斗が後ろに逃れBQボム。カウント2。
 フィッシャーマンズ・バスター。カウント2でブリッジ。
 ストラングル・ホールド。
 豊田がロープに脚をかける。
 ボディ・スラム。
 ムーンサルトを狙う。
 豊田が捕まえようとする。
 北斗が蹴り飛ばす。
 コーナー上にのりミサイル・キックへ。
 豊田はかわすとジャパニーズ・オーシャン・サイクロンへ。
 北斗がヴィクトリー・ロールに切り返す。カウント2。
 豊田がボディ・スラム。
 ムーンサルトへ。
 北斗が両膝を立てて迎撃。
 起き上がるのを待つ。
 突進してパンチへ。
 豊田は受け止めるとコーナーを駆け上がってのアーム・ドラッグ。
 そこからジャパニーズ・オーシャン・サイクロン。カウントは2。
 場外に連れて行く。
 テーブルに寝かせる。
 ダイビング・ボディ・プレスを決める。
 リングに戻るとスプリングボード式トペ・アトミコへ。
 北斗がかわし自爆させる。
 テーブル上でパワー・ボム。
 別のテーブルの上でパワー・ボム。
 それによりテーブルでダウンした豊田にダイビング・セントーン。
 両者何とかリングに転がり込む。
 豊田が北斗にノーザンライト・ボム。
 もう1発決めカウント3!
 豊田の勝利!


CWWWA王座戦:豊田真奈美(ch)vs.堀田裕美子(10/13/96)
 堀田は握手に応じると見せかけコーナーに振る。
 セカンド・ロープからドロップ・キックを狙った豊田にカウンターで蹴り。
 蹴りまくる。
 仕切りなおし。
 ナックル・ロック。
 堀田が蹴り。
 豊田が蹴りを打っていく。
 堀田は耐え切ると蹴っていく。
 倒れた豊田を蹴る。
 起こしてヘッド・バッド。
 豊田も打ち返す。
 豊田が連打。
 堀田がヘッド・バッドで倒す。
 蹴り。
 マウントでヘッド・バッド連打。
 豊田が体勢を入れ替えヘッド・バッド連打。
 堀田が間に脚を入れて引き離すと蹴り飛ばす。
 ロープに振る。
 豊田がトップ・ロープからクロス・ボディ。
 頭部にストンピング。
 マウントで髪を引っ張り殴りつける。
 堀田が体勢を変えると前に抱えマットに叩きつける。
 ロープに振り打ち上げる。
 豊田がドロップ・キック。
 ミサイル・キック。
 もう1発。カウント2。
 卍固め。
 堀田が振りほどき頭部を踏む。
 ターン・バックルに自分の額をぶつけアピール。
 蹴りを浴びせていく。
 豊田もターン・バックルに額をぶつけアピール。
 堀田が組むと見せかけ蹴り上げる。
 頭部を蹴りつける。
 たまらず場外に転がり出た豊田を捕まえると柵に逆さつりにする。
 ニール・キック。
 リングに戻り待ち受ける。
 豊田がリングに戻る。
 堀田を蹴り飛ばす。
 ロープにもたれた堀田に蹴り。
 堀田が耐えてみせる。
 堀田は流血。
 中央で額を付き合わせる。
 豊田が髪をつかむ。
 ニーを頭部に突き上げていく。
 場外に引き摺り下ろすとテーブルに寝かせる。
 トロフィーをもって叩き落していく。
 リングに戻す。
 堀田がコーナーに振り返しニール・キック。
 コーナーに振りもう1発。
 カバー。カウント2。
 バタフライ・パワー・ボムを狙う。
 豊田は抵抗して逃れるとロープに走り回転してのサンセット・フリップを狙う。
 堀田がカウンターでパワー・ボム。
 頭部を蹴り飛ばす。
 ロープに振る。
 豊田がトップ・ロープにのりサンセット・フリップ。カウント2。
 ボディ・スラムからムーンサルトへ。
 堀田が下から脚を上げて迎撃。
 バタフライ・パワー・ボム。  
 もう1発。カウント2。
 コーナー上にのせようとする。
 豊田がコーナーを蹴って逃れる。
 堀田が蹴りへ。
 豊田はかわすと同時に場外に落とす。
 場外の堀田にミサイル・キック。
 リングに戻すとボディ・スラム。
 ムーンサルト。カウント2。
 コーナー上へ。
 彫ったが捕まえ後頭部にヘッド・バッド。
 雪崩式のだるま式ジャーマン。カウント2。
 レフェリーにカウント3だろという。
 その隙をつき豊田がジャーマン。カウント2。
 堀田が豊田を起こしロープに振ろうとする。
 豊田が防ぎジャパニーズ・オーシャン。カウント2。
 堀田は鼻血も出している。
 豊田が堀田を起こしジャパニーズ・オーシャン・サイクロンを狙う。
 堀田が後ろ蹴りで防ぐ。
 頭部を蹴り飛ばす。
 バタフライ・パワー・ボム。カウントは2。
 コーナー上にのせる。
 豊田が後ろに逃げコーナーを利用してのジャパニーズ・オーシャン・サイクロン。
 堀田が何とかカウント2で返す。
 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロンを狙う。
 堀田が体重をかけつぶす。
 耐える豊田にニーを入れてからピラミッド・ドライバーを狙うも崩れる。
 頭部に蹴りをいれカバー。カウント2。
 ピラミッド・ドライバーを狙う。
 豊田が後ろに崩れ落ちて逃れる。
 堀田が蹴り。
 ニール・キックは空振りするも頭部を蹴り飛ばす。 
 ピラミッド・ドライバーを狙う。
 豊田が後ろに着地。
 ダブル・アームで担ぎ上げるとボム。カウント3!

試合結果

@豊田真奈美vs.北斗晶(9/2/95)
AWWWA王座戦:ダイナマイト関西(ch)vs.豊田真奈美(新チャンピオン!)(12/4/95)
B30ウーメン・チャレンジ(9勝3敗18引き分け)(12/25/95)
CWWWA王座戦:豊田真奈美(ch)vs.堀田裕美子(10/13/96)